Field・Finder -野鳥写真へのいざない-

主に各地の里山環境にて撮影した野鳥写真です。
オオタカ生態写真の完全保存版 『里山オオタカ物語』 のデータを販売中!。

好きな風景

2018-08-23 10:18:29 | 写真

繁殖期を終えて間もない成鳥は、疲れで羽がボロボロ。 見るからに疲れた様子である。 しかし次のシーズンまでには、羽が生え換り真っ白な姿になる。

11月下旬の早朝、杉林を抜ける道を歩くと、杉の枝に真っ白なオオタカがとまっている。 知らない個体だとすぐ逃げてしまうが、顔見知りなのでしばらくは飛ばない。 早朝の澄んだ光の中、じっと佇む姿はとても美しい。 最も好きな風景の一つである。

日本のオオタカは、亜種名に「fujiyamae」が付く。 公園などの越冬地には、これから大陸などのオオタカが渡ってくる。 その中には、明らかに里山で暮らすオオタカとは、外見、性質、暮らしなどが異なる個体がいる。 これらのタカの中には、春になってもそのまま残り、繁殖をする者もいる様に思う。

里山の亜種「fujiyamae」は減り、外国産や交雑亜種が、増えるのではないかと思っている。 外国産や交雑亜種が増えても、「日本にオオタカが増えた」と言えるのか。 疑問に思ってしまう・・・・。

8月下旬、子育てに疲れ、羽がボロボロになったオオタカがとまる。

11月早朝、森の杉の枝に真っ白なオオタカがとまる。好きな風景の一つだ。

幸せを運ぶブルービー:ルリモンハナバチ。

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繁殖期の終り

2018-08-16 14:59:36 | 写真

オオタカの繁殖期も終了した。 11月下旬から8月中旬まで、約9ヶ月の長さである。 今シーズンほど暑かったシーズンは初めてである。 オオタカの仲間は、亜熱帯では棲息できないとのことなので、今後は心配である。 しばらく観察を続ける必要があると思っている。

繁殖後、親鳥はしばらく営巣林から居なくなり、疲れを癒し、換羽する。 テリトリー内には居ると思うが、この時期はどこに居るのか分からない。 営巣林近くに居ると、まだ餌をとれない幼鳥たちに見つかり、追いかけられるので、離れた場所で隠れていると思われる。

一方、幼鳥たちは独り立ちに向かい、狩りの技を磨かなくてはならない。 親鳥が幼鳥に狩りの教育を行うと言う人もいるが、そのような場面は見た事がない。 本能に従い狩りを繰り返し、学習していくのだと思う。 これからは命がけで、生き抜いていかなければならないのである。

今後は、里山開発等の環境変化に加え、気候の変化も彼らを追い詰めていくようである。 里山のオオタカは減り、都市公園のオオタカが増える予感がする。 草の生い茂る道や藪をかき分け、大汗をかき山を駆け巡りながら彼らの観察を行なう必要は、なくなるかもしれない・・・・。

幼鳥に追われる成鳥。

狩場を飛ぶ成鳥。

狩場の幼鳥。

早く涼しくならないかな~。

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分散期

2018-08-08 09:05:40 | 写真

また台風が来ている。 天気は悪いが北風で涼しいので一息つけそうだ。 被害が出なければよいが。

通常であれば、オオタカも分散期に入り、間もなく繁殖期も終了するだろう。 これから幼鳥たちの試練が始まるのである。 これまで親から餌をもらっていたが、自分の力で狩りを行わなくてはならないのである。 その年生まれの幼鳥達は、3割程度しか冬を越せないと言われている。

だが、都市公園で生まれた幼鳥たちは、どこへ分散するのだろう。 里山環境に移動しても、そのような環境で暮らしたことがないのだから、生きていけないのではないか。

結局他の都市公園に移動するか、生まれた場所に居残るかと言うことになり、都市公園はオオタカの密度が濃くなる。 餌が豊富であれば、複数羽が暮らすことになるかも知れない。 

オオタカは都市公園の鳥、公園に行けばいつでも見られる鳥になるかも知れない・・・・。

『里山オオタカ物語』より。

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