Room☆P

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聖ヴァーツラフ/フォアグラ禁止法

2012年09月26日 00時55分59秒 | JET STREAM

 2012年9月25日(火)     提供 / JAL

♪ MURE  Marc Deschamps

♪ If I Fell  渡辺香津美

古都 プラハの中心部 ヴァーツラフ広場は 
広場というより パリのシャンゼリゼのような繁華街
およそ 700メートルも続く 縦長になった広場の両脇には
古い建物を利用した ホテルや 若者向けの ショップが軒を並べています
この広場の中央に立つ 馬に乗った銅像は 広場の名にもなっている ヴァーツラフ1世
チェコでは 聖ヴァーツラフの名で慕われる キリスト教を広めた 国民的な英雄です
この 聖ヴァーツラフ 民族の危機が訪れると甦り 眠っている騎士たちを呼び起こし
敵を打ち破ると信じられています
今度の金曜 9月28日は その 聖ヴァーツラフが 弟の手で暗殺された日
チェコではこの日 その英雄の死を悼み 国家の日として 休日になっています
この日行われる大事な儀式が 聖ヴァーツラフが埋葬された プラハ城の大聖堂から
40キロも離れた 暗殺された教会まで 彼の頭蓋骨を運んで行われるミサ
何故 このような儀式が行われるかといえば
聖ヴァーツラフを暗殺した後 手を下した弟 ボレスラフは 酷く後悔
兄の遺体を プラハに送り 手厚く埋葬します
わざわざその頭蓋骨を運ぶのは 暗殺された教会に 弟の遺体が眠っている為で
一年に一度 兄弟を引き合わせ 仲直りさせようという 
チェコの人々の優しい心遣いです
この 聖ヴァーツラフ チェコでは 今も 彼を讃える歌が 
クリスマス・キャロルとして 歌い継がれています
実はこの歌 日本でも ウェンセスラスはよい王様の名で クリスマスに歌われます
艱難を超えて 貧しい者に 善を施す よい王様
その明るいメロディは チェコの人々の 優しい心のようです  

♪ The Beginning And The End  Walter Lang Trio

SOUND GRAFFITI        BOB DYLAN No.2

  ♪ SILVIO

  ♪ Like A Rolling Stone

  ♪ Soon After Midnight 

♪ CALIFORNIA  高田漣

今年の7月から 日本では 生のレバーが食べられなくなりましたが
カリフォルニア州では 
世界3大珍味の一つ フォアグラの販売と製造が 禁止されました 
禁止される理由は 飼育法が残酷なこと
生きたガチョウに 強制的にたくさんの餌を与えて 肝臓を巨大化させるフォアグラ
動物愛護団体の求めに応じ 
当時のカリフォルニア知事 シュワルツネッガーさんが 禁止法を成立したのが 2004年
8年の猶予期間を経て このほど 運用されました
これを破ったお店には およそ 8万円以下の罰金が科せられるとあって
最後の一月間に カリフォルニア州では いつもの4倍の売上があったそうです
さて このフォアグラ禁止法 すでに運用が始まって 2ヶ月が経ちますが
お店の方も あの手この手の対抗策を打ち出しています
先日 オレンジカウンティーのレストランでは 
黙りやがれ という名の 挑発的なハンバーガーが登場しました
このバーガー 450グラムのビーフパテの上に 
170グラムの フォアグラのソテーをトッピングした 10名だけの限定メニュー
法律に反しないのは これは 大食いコンテストのメニューで
問題のフォアグラは 無料で提供しているとのこと
こうしたお店の他 客が持ち込んだ物を料理して 出すのは 法律に触れないと
フォアグラ持ち込みオッケーのサービスを 打ち出すレストランも現れています
実際 この法律を取り締まるのは 警察ではなく 動物管理局
なかなか 違反者を摘発するのが難しく 
今や 動物愛護団体とお店の間で 知恵を絞った 抜け道合戦が繰り広げられています
以前制定された シカゴ市では 僅か2年で廃止になった この フォアグラ禁止法
カリフォルニアでは どうなるのでしょう 

♪ calm  塩谷哲