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確かな野党

2009年03月31日 19時37分51秒 | 政治
衆参両院は31日の本会議で、ミサイル発射準備を進める北朝鮮に抗議し、自制を求める決議をそれぞれ全会一致で採択した。(中略)衆院では共産、社民両党の賛成を得るため、当初あった「今回の北朝鮮による行為は、国連安保理決議に明白に違反する」との文言は削除された。

落語家の立川談志がかつて言った言葉が妙に心に残っている。
「良いことを言うやつとは付き合いにくいね。ろくでもないやつは付き合い易い。『博打しよう』とか『オンナ買いに行こう』とか誘われても『嫌だよ、そんなことしたくねえよ』と簡単に断れるけど、『町を奇麗にしよう』とか『お年寄りを大切にしよう』とか言われると、なんて言って断れば良いか解らない。本当に付き合いにくい」
なにかの例えで、談志師匠独特の皮肉っぽい言い回しだが、何故か覚えている。

テロ特措法とか、国民投票法とか、自民や民主が賛成して圧倒多数で可決されると、社民党とか共産党なんかは「まるで大政翼賛会のようだ」と批判するけど、そういうのは全然、大政翼賛会みたいではない。
大政翼賛会ってのは、右から左まで、さらにはマスコミも含めてこぞって正しいと支持していた。
当時の新聞は軍を賞賛している。今になって「あれは軍部の圧力で、無理矢理に書かされていた」と弁解しているようだが……。

北朝鮮のミサイル発射は許せない――これには何て反対して良いか解らないよな。難しい踏み絵だ。
でも大政翼賛会みたいなのは、むしろこっちだろ?
そういうのが危惧されるんなら、社民党や共産党はあえて反対する勇気は無いのかね?
もちろん現在の国民からは総すかん食らうかもしれないけど。
それこそ「確かな野党」なんじゃないの?

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