朝日新聞記者、対局中にサインねだる
嫌われ者の朝日だけにネット上の批判が物凄い事になっている(笑)。
非常識な行為なのは紛れも無い事実だが、「試合中のスポーツ選手にサインをねだるような物」という批判は多少、的外れ。
将棋の対局は朝から夕方まで続くため、棋士はその間、席を中座して散歩したりするのが珍しくない。
他人と会話するのも自由だ。ただし局面についての話題は禁止だが(笑)。「次はどう差せばいい?」なんて会話は支障が有るからね。
確か『相棒』や『古畑任三郎』でも、対局中の棋士に事情聴取するシーンがあったと思う。本物の刑事はわざわざそんな時を選んで事情聴取はしないだろうからドラマ上の演出だが、全く有り得ないことではないのだろう。
棋士がこうした事をするのは相手の考慮中で、自分の貴重な考慮時間を浪費することはない。長期戦でモチベーションを保つために、あえて自分の考慮時間と相手の考慮時間でオン・オフを切り替えているように思う。対局中ずっとピリピリしていたんでは身が持たないだろう。
だから「郷田さんの手番だと思っていた。うかつだった」という記者の釈明は実情に合っているのだが、将棋を良く知らない人には伝わりにくいだろう。むしろ逆効果な弁明で、何も弁解せずに謝罪だけすれば良かった。
「羽生さんとは長い付き合いなので、つい……」と釈明しているらしいので、これまでにも対局中の羽生さんと歓談することが何度もあったのだろう。
ただしサインを頼むのは、やっぱり失礼だね。相手から話しかけられて応じるのは構わないが、こちらから対局中の棋士に何かを依頼するのは、失礼な行為と感じる。
なにより、これが名人戦で全国に生放送されていたって点が大問題だよな。
やっぱり「おかしい」って思われて仕方ない。
そういう部分を判断できないのだから軽率な行動と批判されても仕方ないだろう。
余談だが、この「名人戦」は、朝日新聞と毎日新聞の間で浅からぬ因縁がある(笑)。朝日にはいわくつきのタイトルなのだ。
【追記】
この老記者の行動は「非常識」というよりも、むしろ「無神経」という方が適切ではないかと思う。
我が身を省みて思うのだが、若い時に比べて自分も随分と「ずうずうしく」なった物だと恥じる時がある。
羽生さんのように年長者に敬意を払って配慮してくれる若者がこの国には多く、年寄りって、だんだんそういう配慮に鈍感になっていくようだ(笑)。
これは「老害」の一種だと感じる。この老記者も、これを良い機会に、そろそろ後進に途を譲られてはいかがかと思う。
嫌われ者の朝日だけにネット上の批判が物凄い事になっている(笑)。
非常識な行為なのは紛れも無い事実だが、「試合中のスポーツ選手にサインをねだるような物」という批判は多少、的外れ。
将棋の対局は朝から夕方まで続くため、棋士はその間、席を中座して散歩したりするのが珍しくない。
他人と会話するのも自由だ。ただし局面についての話題は禁止だが(笑)。「次はどう差せばいい?」なんて会話は支障が有るからね。
確か『相棒』や『古畑任三郎』でも、対局中の棋士に事情聴取するシーンがあったと思う。本物の刑事はわざわざそんな時を選んで事情聴取はしないだろうからドラマ上の演出だが、全く有り得ないことではないのだろう。
棋士がこうした事をするのは相手の考慮中で、自分の貴重な考慮時間を浪費することはない。長期戦でモチベーションを保つために、あえて自分の考慮時間と相手の考慮時間でオン・オフを切り替えているように思う。対局中ずっとピリピリしていたんでは身が持たないだろう。
だから「郷田さんの手番だと思っていた。うかつだった」という記者の釈明は実情に合っているのだが、将棋を良く知らない人には伝わりにくいだろう。むしろ逆効果な弁明で、何も弁解せずに謝罪だけすれば良かった。
「羽生さんとは長い付き合いなので、つい……」と釈明しているらしいので、これまでにも対局中の羽生さんと歓談することが何度もあったのだろう。
ただしサインを頼むのは、やっぱり失礼だね。相手から話しかけられて応じるのは構わないが、こちらから対局中の棋士に何かを依頼するのは、失礼な行為と感じる。
なにより、これが名人戦で全国に生放送されていたって点が大問題だよな。
やっぱり「おかしい」って思われて仕方ない。
そういう部分を判断できないのだから軽率な行動と批判されても仕方ないだろう。
余談だが、この「名人戦」は、朝日新聞と毎日新聞の間で浅からぬ因縁がある(笑)。朝日にはいわくつきのタイトルなのだ。
【追記】
この老記者の行動は「非常識」というよりも、むしろ「無神経」という方が適切ではないかと思う。
我が身を省みて思うのだが、若い時に比べて自分も随分と「ずうずうしく」なった物だと恥じる時がある。
羽生さんのように年長者に敬意を払って配慮してくれる若者がこの国には多く、年寄りって、だんだんそういう配慮に鈍感になっていくようだ(笑)。
これは「老害」の一種だと感じる。この老記者も、これを良い機会に、そろそろ後進に途を譲られてはいかがかと思う。