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飛騨牛偽装の丸明社長が謝罪

2008年06月27日 17時15分54秒 | 社会・経済
飛騨牛偽装の丸明社長が謝罪

ミートホープといい、船場吉兆といい、この丸明といい、日本にゃ「勘違いおバカ経営者」がゴロゴロいるんだなと感じさせられるニュースが続く。
創業者あるいは創業者一族ってのは、会社にしても意識は依然「○○商店」のまんまなんだよな。開き直っているというよりは、本当に違いが理解できていないんだろう。
自動車の運転免許を取る際には、運転の技能だけでなく、交通ルールなどの知識もテストされる。会社設立の際には、会社というものを正しく理解しているかの学科テストが必要かもしれない(笑)。それに不合格ならば経営者にゃなれないの。

ところでミートホープや船場吉兆と少しだけ異なるのは、ワイドショーのインタビューなどで「丸明の肉は安くて旨かった」と、この期に及んでも庇う少数派の消費者がいる点。
「飛騨牛」とは「岐阜県内で14ヶ月以上肥育された黒毛和種で、日本食肉格付協会が実施する枝肉格付で、肉質等級5等級、4等級、3等級のものとする」ものらしい。そして同じ「岐阜県内で14ヶ月以上肥育された黒毛和種」でも日本食肉格付協会が2等級、1等級とした物は「飛騨牛」と呼べない。
これに対して吉田社長は「2等級でも3等級の価値があると思ったから偽装した」といっている。
人間的にはとんでもないが、「肉屋としての職人の勘」だけは鋭いのかもしれない。消費者が支持してるってことは「3等級に近い2等級を安く販売していた」ってことかもしれない。
ならば、いっそ「飛騨牛とは認められないが、飛騨牛と同等の味の岐阜県産黒毛和牛」と正しく表示して販売すればよかったのに。盲目的にブランドを信奉する者達よりも、よほど好感が持てる。

消費期限切れ牛肉の混入等については断じて許すことができない悪行だが、飛騨牛との偽装表示の背景には、ブランドを鵜呑みにして有り難がる消費者側にも責任の一端がありそうだ。
自分の舌で味わってみて、旨い物が「ウマイ」んだよ。