女子マラソンの高橋尚子選手が、来年度の東京国際('08.11.16)・大阪国際('09.1.25)・名古屋国際('09.3.8)の三大マラソンに全て挑戦する仰天プランを表明した。高橋は先頃の名古屋国際マラソン('08.3.9)で27位と惨敗して北京五輪出場を夢を断たれた。一流アスリートには無謀とも思えるローテーションに対して「引退の花道」という見方や「出場料目的で最後のひと稼ぎ」との厳しい声も聞かれる。
名古屋で敗れたあと進路は自分で納得できるように決めれば良いと書いた。
今回の発表を見ると、高橋尚子にとってはアテネ五輪落選がトラウマになっているのかな?と感じる。
アテネ五輪選考レースの東京国際で高橋は優勝できなかった。代表選出を危ぶむ声が上がり、最後の選考レースである名古屋国際に出場するかが注目された。しかし当時の小出義雄監督は「選考レースを2つ走らせたら本番のアテネで走れなくなる。シドニー金の実績が有れば代表選出は確実」として出場させなかった。結果的に陸連の選考レース重視によって高橋はアテネ代表から外れた。
「あの時、名古屋国際に出ていればアテネ五輪に出られたし、アテネでも結果を残せた」そんな想いが高橋の胸中で永遠に燻っているのではないか?――そんな思いがする。
その小出義雄氏だが、日刊スポーツによれば今度の高橋のプランを聞き「3レースぐらいまでなら2週間に1度出場しても平気。レース後にダメージが残るとは限らない」と語ったという。だったら、あの名古屋国際回避は何だったんだ? 高橋よりも小出氏に不信感が募る今回の報道であった。
【追記】
高橋の頭の中では、この3レースを次の様に仮想している気がする。
08東京国際 → アテネ選考東京国際
09大阪国際 → アテネ選考名古屋国際
09名古屋国際→ アテネ五輪
この3レースを完走すること、そして最後の名古屋で一番良いタイムを出すことで、あの時に選考レースを2走しても本番の五輪できちんと走れた事を確認して、自分を納得させたいのではないかと思う。
陸連関係者などの中には、この挑戦を止めようとする動きもあるようだが、どうか本人が納得できるようにしてあげて欲しい。それが日本人で初の女子マラソン金メダルを獲得した偉大な選手への餞(はなむけ)であるように思う。
名古屋で敗れたあと進路は自分で納得できるように決めれば良いと書いた。
今回の発表を見ると、高橋尚子にとってはアテネ五輪落選がトラウマになっているのかな?と感じる。
アテネ五輪選考レースの東京国際で高橋は優勝できなかった。代表選出を危ぶむ声が上がり、最後の選考レースである名古屋国際に出場するかが注目された。しかし当時の小出義雄監督は「選考レースを2つ走らせたら本番のアテネで走れなくなる。シドニー金の実績が有れば代表選出は確実」として出場させなかった。結果的に陸連の選考レース重視によって高橋はアテネ代表から外れた。
「あの時、名古屋国際に出ていればアテネ五輪に出られたし、アテネでも結果を残せた」そんな想いが高橋の胸中で永遠に燻っているのではないか?――そんな思いがする。
その小出義雄氏だが、日刊スポーツによれば今度の高橋のプランを聞き「3レースぐらいまでなら2週間に1度出場しても平気。レース後にダメージが残るとは限らない」と語ったという。だったら、あの名古屋国際回避は何だったんだ? 高橋よりも小出氏に不信感が募る今回の報道であった。
【追記】
高橋の頭の中では、この3レースを次の様に仮想している気がする。
08東京国際 → アテネ選考東京国際
09大阪国際 → アテネ選考名古屋国際
09名古屋国際→ アテネ五輪
この3レースを完走すること、そして最後の名古屋で一番良いタイムを出すことで、あの時に選考レースを2走しても本番の五輪できちんと走れた事を確認して、自分を納得させたいのではないかと思う。
陸連関係者などの中には、この挑戦を止めようとする動きもあるようだが、どうか本人が納得できるようにしてあげて欲しい。それが日本人で初の女子マラソン金メダルを獲得した偉大な選手への餞(はなむけ)であるように思う。