時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

真犯人なら逮捕されて当然とも思うが

2006年12月26日 08時32分00秒 | 社会・経済
静岡県でブラジル人母子3名が殺害された事件の展開が注目されている。ブラジル人ネベス・エジルソン・ドニセチ容疑者が、すでに国外に出国してしまっているため、日本国警察による逮捕は難しいらしい。
そんな馬鹿な――と感じる方も多いかも。日本に来て犯罪を実行したら、逮捕されて当然だ、と。

極論の例え話をする。タリバンも真っ青の超イスラム原理主義国家が誕生したと仮定する。その国では「豚肉を食べた者は死刑」。日本の商社マン一家が赴任した。年端も行かない子供が、毎日「カツ丼が食べたい」とグズっていた。見かねた母親が日本から『カツ丼の具』を、こっそり取り寄せて食べさせた。やがて一家が日本に帰国したあと、当該国でこの事実が発覚し、相手国政府は日本国政府に、一家の引き渡しを要求してきた。引き渡せば、子供も含めて全員が死刑に処せられるのは、ほぼ確実である。世論はどうなるか?
たとえ相手国との国交が断絶しても、一家の生命を守れ!
という世論が主流になるのではないだろうか?

話は逸れるが、イラクやアフガニスタンに出掛けて行って、生命を落とした日本人が何名かいた。とても悼ましい事件であるが、あえて言えば、当事者の認識に大きな原因がある。

現在、日本人の多数の認識は、最も重い犯罪は、他者の生命を奪うことだろう。しかし、他国では、それよりも、愛国心の欠如とか、宗教的不信仰などのほうが重いと考える人達もいる。

日本人の常識や価値観は、日本国内のみで通じる物であり、決してグローバル・スタンダードではない。

海外でトラブルに巻き込まれる日本人や、日本に入国して犯罪を起こす外国人は、今後はますます増加していくだろう。そうしたトラブルを防ぎ、解決するためには、そうした価値観の相違にどう対処していくかという問題を解決しなければならないだろう。
単に容疑者引渡し条約を結べばいいという問題ではない。


みんな悪いのだが……

2006年12月26日 08時15分00秒 | 社会・経済
横浜市でトラックに詰まれたショベルカーのアームが電線に引っ掛かり、街路灯が倒れて1歳の女児が亡くなった事故が物議を醸している。ショベルカーのアームを十分に下げていなかった運送側のミスだけでなく、電線を設置した業者が規制値よりも低く張っていたことや、それを行政側がチェックしていなかったという二重・三重のミスが露見した。

不謹慎だが、むかしやった心理テストを思い出す。ディテールは忘れたが、夫の留守中に妻が浮気していた。それを見た隣人が、夫に告げ口する。浮気を知った夫は、妻と間男を射殺した。一番悪いのは誰か?――という内容だった。
夫・妻・間男・告げ口した人間を、悪いと思う順に並べる。それによって、愛情とかモラルとか、その人が重視している物が解るという内容だったと思う。

この事故について、損害賠償訴訟が行われるらしい。それぞれが自己の過失に比べて他者の過失のほうが大きいという主張をするのは想像に難くない。判決によって賠償額が決まるのだから仕方ないが……。
被告側の弁論が、責任のなすり付け合いとなることは疑いない。――この裁判自体が、ご遺族にとって、また新たな怒りを呼び起こす物となることも想像に難くない。