時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

若槻千夏とオグリキャップ

2006年12月24日 16時24分00秒 | 音楽・芸能
有馬記念、感動した。
ディープインパクトが有終の美を飾ったのは勿論だが、MCの若槻千夏がディープ―ポップロックを馬単一点で的中させたことに(笑)。
元々、若槻の「スーパー競馬」と「うまッチ!」のMCにはずっと反対だった。嫌いだからではない。逆に好きなタレントだったから。
ついに若槻がキレて番組ボイコットと報じられたが、無理もないと思った。あれだけバラエティー番組等で売れまくってるタレントだ。土曜深夜と日曜昼間の生放送はキツ過ぎる。もしも若槻が将来、MCを主たる仕事と目指しているなら、プラスになるだろうから、やるべきだ。しかし彼女はそういうタイプではない。あくまでもゲストとしてイジられて能力を発揮するタイプ。イジる側ではなく、イジられる側だ。
「スーパー競馬」でMCを務める若槻千夏を見る度に、一頭の名馬を思い出していた。その名はオグリキャップ。
オグリキャップの馬主は、確か脱税か何かで逮捕された。そのため馬主資格を失う。引退するには早過ぎると、前代未聞の処置が取られる。馬主のレンタル移籍だ。新馬主は年間何億という対価を支払ってオグリの新馬主となる。サッカー選手などのレンタル移籍とは違い、相手は馬である。新馬主は賞金を稼ぐため、オグリを走らせまくった。
9月にオールカマー、10月に毎日王冠――普通は天皇賞(秋)へのステップレースとして、どちらかを選ぶのであるが、その両方を走らせる。そして天皇賞(秋)。その先が、さらに凄まじい。マイル・チャンピオンシップに走らせ、連闘でジャパンカップに出走。そして年末は有馬記念だ。
天皇賞(秋)→ジャパンカップ→有馬記念ですら「キツイ」という理由で2走に絞るのも珍しくないのに、さらに3戦加えて6戦も走らせているのだ。
故障→予後不良なんてことにならなくて本当に良かった。
若槻も、タレント生命に支障をきたす前に、キツい毎週の生放送を降板できて本当に良かったと思う。
最後の放送でのカッコいい一点的中は、がんばった彼女への神様のご褒美なのかもしれない。


本間辞任~情けないなあ安倍内閣

2006年12月24日 10時51分00秒 | 政治
戦いにおいて情報を制した者が勝つとよくいわれる。
古くは桶狭間の戦い。信長の奇襲が成功したのは、今川軍の動きを逐一把握していたからなそうな。
太平洋戦争で日本軍の暗号は、早くから米軍に解析されてたそうで、真珠湾攻撃すら米国に誘い出されたという説もある。

最近で情報力の凄さを実感したのは民主党・永田議員の偽メール問題。当日に小泉総理が「ガセネタ」と言い切り、二日後には平沢議員が同じメールを持ち出し、黒塗り部分を明かして見せ「なんで、ここを黒くしたんでしょうか?」と反撃。あの時点で、与党と野党の情報力の差は歴然で、民主党の負けは見えていた(むしろ永田元議員がハメられた感じすら受けた)。
対外比較はともかく、国内においては政府(与党)がナンバーワンの情報力を有しているのは当然で、逆にそうでなければ怖くて政権なんか任せておけない(笑)。
それが当然だから、ウォーターゲイト事件みたいなのも起きる訳だ。

それを考えたら、今回の本間税調会長の一件は「お粗末」としか言えない。敵じゃなくて味方でしょ? そんな事も見抜けなかったのか? あるいは知っていながら起用したのか?
どっちにしても凡ミス。

元々、安倍政権は小泉政権に比べたら遥かに劣ると予想していたが、造反議員の処理といい、今回の一件といい、お粗末過ぎる。支持率が下がり続けているのも無理はない。
機転が利かないんだよな。「首相にとって、今年の漢字一文字は?」と質問されて「変化」と答え、「一文字で言ってください」で、さらに「責任」って……さ。天然?
今回も「一身上の都合」を13回くりかえしたそうな。小泉さんなら、うまく交わして答えてたろうな。
かといって民主党ほか野党には入れたくないし……。
いっそ小泉さんが、武部さんや小泉チルドレンを引き連れて新党でも結成してくれないかな。そしたら入れるんだけど(笑)。民主党よりも数いきそう。いや、自民党も超えるかも(笑)?

【追記】
「お前、全然わかってないね~。本間ってのは小泉―竹中ラインの後継者なんだよ」なんてコメントが付く前に追記を書いておこう。別に本間氏のポリシー等は問題にしてません。ていうか税調の方針はおおむね同意ですから。私生活が掛け離れてルーズな人だったってだけです。
問題なのは、今回のスキャンダルの出所が、野党やマスコミではなく霞ヶ関官僚による本間追い落としのためのリークといわれる部分です。霞ヶ関官僚といえば政権が支配下に置いておかなければならない者達です。もしも本当ならば、政治的ミニクーデターといってもよいでしょう。
そういうことが起きてしまう求心力の低さが嘆かわしい訳です。
造反議員の復党にしても、地元後援者は別にして、一般的に復党組に支持が集まるわけもなく、逆に佐藤ゆかりなど刺客議員の好感度が下がったように見受けられました。一番カッコよかったのは条件を蹴ったヒラヌマタケオだった……こういう所が「困ったちゃん首相」だと感じる訳です。小泉さんなら、やっぱり自分が「一番ええかっこしい」となる処理をしていたように感じます。
政治家にとって「ええかっこしい」は、ひとつの才能だと思います。J・F・Kを詳しく調べると、決して律儀で誠実な大統領とはいえない気がしますが、やっぱり現代でも一番人気があるのは、稀代の「ええかっこしい」の才能を有していたからじゃないかと感じます。