要領を得ない人が後先考えずに作業
をすると、次の作業が困難になるとい
うことはあります。
庭木の根を掘り上げる場合には、幹を
60cm~1m程度残してもらわない
と、上に吊り上げたり根塊を動かす作
業がし難くなります。
地上部の伐採処分はノコギリ1本で出
来ますが、地下は見えないので少しづ
つ掘りながら判断していくことになる
のですが、幹が残っているのといない
のとでは、作業性がかなり違ってきま
すので、伐根する場合は幹は残して下
さいねという所です。
やってみりゃ解るから。
さて、掲題写真の月桂樹ですが、見事
にお庭の隅っこに植えたもんで、お隣
さんも長年嫌だったろう。
フェンスの基礎ブロックもヒビが入っ
てますが、こんな際には庭木を植えち
ゃいけません。
それも、一本立ちじゃなくて株立ちな
ので根塊が複雑で大きい。
根切鋤で潰しながら掘り取りました。
ちなみに、株立ちというのは人為的に
作ります。
自然界ではアクシデントがそうさせま
すが、普通は一本立ちになります。
一本立ちの木をある程度成長させた後
に根元で切り、切り株から成長した芽
を数本から5本程度育てると株立ち庭
木が出来上がります。
2本立ちなら夫婦何々(夫婦杉とか)
3本立ちはバランスが良い
5本立ちは広いお庭で
という感じですが、伐採しても枯れな
い樹種なら、株立ちを作ることは可能
です。カシでも銀杏でも木犀でもでき
ますが、大きく成り過ぎた庭木を仕切
り直すということも可能ですから、
大きな切り株は残りますが、萌芽を1
本だけ残して小さく育てることも可能
です。
なので、伐採は全て悪ではありません。
椎茸の原木は伐採しても枯れないので
一度伐採して、次は5年~10年後に
また伐採して人が利用します。
自然は正しく知って利用する。お庭で
も同じです。
ではでは。