つばさ

平和な日々が楽しい

少欲知足

2012年09月15日 | Weblog
夕歩道(中日新聞)より
2012年9月15日
 家へお経をあげに来てくれたお坊さまに、読経のあとの雑談の中で、たずねたことがある。…近年、西洋では持続可能という言葉がはやっておりますが、東洋にそれに似た言葉はありましょうか?
 お坊さまは、すこし考えなさって、こうおっしゃった。…少欲知足というのがそれに当たりますかな、欲望を少なくして、充足を知ることです。お釈迦(しゃか)さまが入滅にあたり弟子に遺(のこ)した言葉です。
 なるほどそれは無駄を少なくし、節約や節電の勧めにつながる。不謹慎ながらそれをお経のように唱えればジーゾクカーノー、ショーヨクチーソク、ゲンパツ、ヘラソー、ハヤクー、ゼロニー…。


我、我欲の多きこと、意地貼り、強情な心癖に気付かされる。
生かされている今、小さな喜びに日々の幸せを感謝する。素直でいたい。

以下は ことわざ学習室より
http://kotowaza.avaloky.com/pv_yoj203.html


●少欲知足
読み(ひらがな)
しょうよく ちそくは

意味
あまり、いろいろな物を欲しがらず、現在の状態で満足すること。 欲望を全て、消してしまうのではなく、欲張らないで、与えられた現実を素直に受け入れること。

解説
この句は、仏教と道教が融合したような句と考えられます。 少欲は、①眼で見ること。②耳で何かを聞くこと。③鼻で香りをかぐこと。 ④舌で食べ物の味を感じること。⑤体に心地よさを感じること。これら、5つの 事柄は、全て、自分の欲に通じるものであり、この5つの欲をできる限り小さく持ち、 それ以上を欲しがらないという意味で、仏教的要素の強いことばです。また、 知足は、中国の古典、老子の中で表されている言葉で、現在、満たされている状態を 受け入れ、それに満足することのようです。物や異性を欲しがる欲や、有名になりたい欲、 偉くなりたい欲などにも用いられるようです。この句は、もともと、涅槃経にある説法、 「八正道」の一部の内容を、少し変えて、作り出された言葉ではないかと考えられます。

重要語の意味
少欲=「しょうよく」と読み、欲が少なく、今以上のものを欲しがらないこと。 知足=「ちそく」と読み、「たるを知る」という意味で、現状のままで満足すること。 八正道=「はっしょうどう」と読み、お釈迦様が、説かれた、仏教の基本的な実践方法、 ①正見。②正志。③正語。④正業。⑤正命。⑥正勤。⑦正念。⑧正定。

いわれ(歴史)と重要度
中国の仏教の解説書、大乗義章(だいじょうぎしょう)13。   法華経。   雑阿含経。 重要度=☆☆


http://kotowaza.avaloky.com/pv_yoj203.html より