まちづくりぷらす

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景観まちづくりの力作!

2006年06月21日 | 
土田旭+都市景観研究会編著
『日本の街を美しくする―法制度・技術・職能を問いなおす』(学芸出版社、2006年)
先日5月30日付の記事で「悪い景観100」を紹介したものの、
「どの程度景観について知識があって議論できるのか?」と問われれば、
非常に心許ない状況だったので、この本を買って勉強してみました。

うーん、いろいろ勉強になりました。総じてなかなか良い本だと思います。
ただ、「電柱地中化をすべての街路で行うべき」とかいう提案は微妙です。
「そんな税金どこから出てくるんですか?」って問いたくなります。
(国交省の新たな食いぶちとして位置づけられているような気がしなくもない)
法制度・技術・職能などの部分から多角的に景観を悪くしている原因を把握しています。
とにかく提案と写真が多いので、見ていてなかなかおもしろいです。

「住民は景観の美しさを求めている」という前提で話が進められていましたが、
そこははっきりと再度問われるべき課題だろうなぁと思いました。
住民は「そりゃ汚いよりきれいなほうがいいよ」と言うと思いますが、
その政策に対してどの程度税投入を許容しているかは微妙なレベルだと思います。
となると、やっぱり景観に配慮した不動産評価システムの構築が重要なんだと思いました。

…少しまだ考え中です。

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金沢大学学長研究奨励費の成果報告書をサクサクっと作りました。
これで学長研究奨励費で義務になっていることは終了です。
協力してくださったみなさんに心より感謝いたします。

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