typeKIDS Report

活字書体を使う人のための勉強会

「手づくりフォントで童謡集2000」の記録

2016年04月02日 | Ikebukuro Community College
池袋コミュニティカレッジ 書体制作講座 第1期
1997年~2001年

十数年前のことなので、何をいまさらという気はしますが、現在の typeKIDS の活動の原点として記録しておきたいと思います。
池袋コミュニティカレッジで講座をはじめたのは、1997年のことでした。カルチャーセンターということで、受講者はデザインとは関係のない女性や年配の人が多かったようです。当時はまだワープロが一般的で、パソコンを使えるようになりたいというだけの受講者もいました。
池袋コミュニティカレッジではパソコン専門の講座がありましたが、Windowsが中心でした。Macintoshだけはなんとか準備していただけるということだったのですが、必要なアプリケーション・ソフトウェアまではとても無理でした。
そこで東池袋の私の事務所に来てもらって、パソコンの操作方法から始めたものでした。受講者は少人数でした。ちょうどそのころ「漢字エディットキット」というアプリケーション・ソフトウェアが発売されたので、日本語のデジタルタイプを作成できるようになっていました。まだフロッピーディスクの時代でした。
受講者は書体制作に関してまったくの未経験でした。とりあえず自由にひらがなとカタカナを制作して、とりあえずその書体を使って組んでみようということを目標にしました。
なんとか完成までこぎつけたのは4人だけでした。とりあえずオリジナルの書体を作ってみるということだけを目標にしていたので、評価をするようなレベルではありません。それぞれが気に入った童謡などを組んで、小冊子をつくってみました。



書体名「リカール」


書体名「くるりん」

少しでも活字書体に興味を持っていただけたらということで講座をはじめました。十数年が経って、当時の受講者たちが今どのように思っているのか知る由もありません。


[追記]2018年3月31日

展示の様子です。









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