庭と花の物語*西原村

小さな村の小さな庭やそこで育った花々を紹介します。季節の移り変わりとともに。

阿蘇の醍醐味は外輪山でも味わえる。   昔はカルデラ湖だった。

2017年04月30日 | 旅行

芦ノ湖や十和田湖がカルデラ湖であることを知る人は多いと思います。

阿蘇も一万年前までは湖でした。カルデラ湖です。

地震で今の立野の当たりが崩れて水がなくなりました。

湖の中に火山が噴火してできたのが、今の阿蘇の五岳です。

外輪山を一周するとかなりの時間がかかりますから、大観峰から眺めるのをお勧めします。

しかし、この二重の峠でも大観峰からの眺めと変わりない絶景ですよ。

豊後街道の石畳を歩くもよし。

足下に峠に向かって上る道が見えます。

右の頂の向こうが立野方面。

左の頂の遠くに外輪山の尾根が見えています。

 

右手奥の白い建物は、地震研究所です。

益城、西原の揺れを正面から受け止めたことでしょうね。

 


黄スミレ   やっと見に行きました。

2017年04月28日 | 山野草

二重の峠の黄スミレです。

二重の峠は豊後街道がとおります。阿蘇の内側に降りて行く古道です。石畳があります。

ミルクロードと呼ぶ外輪山を半周する観光道路の途中です。

道路は車を止められる場所が少ないので、黄スミレを見るにはおすすめの場所です。

おすすめは3月の後半から4月の半ばですが。

草が伸びてきています。花数が少なくなっています。

私がここに来るのがが遅くなりすぎたのでしょう。

でもスミレ以外の花を見るにはよかったかもしれません。

この駐車場は眺めも良いところです。

この建物が目印。

阿蘇の山々が黄スミレでおおわれる姿は見事。

何処にもない絶景だと思うのですが。

県民の皆さんも知らない人が多いのです。残念かなあ。

 


山吹が語る物語  

2017年04月27日 | 花木

山吹はツツジや藤やマンサクと同じ時期に咲きます。

「みのひとつだになきぞ悲しき」の歌の通り実をつけません。

その代わり、小枝を一本挿しておくとどんどん増えます。

元親の山吹です。根を伸ばして増えたり、減ったりしながら場所移動してきました。

白花の山吹もきれいです。

白花は実になります。黒い大粒の艶のある実です。

よく発芽します。

ヤマブキソウ。

低木の山吹とは関係ありませんが、花色がよく似ています。同じ頃に咲きます。

山吹が咲くころはほぼ暖かい日が多くなりますよ。

春の深まりを知らせてくれる花ですね。


エビネが満開    例年とわずかに違っています。

2017年04月26日 | 山野草

キエビネが最初に咲きました。

4月の後半になっていたので例年より遅いです。

ジエビネも咲きました。

この花もよく見ると花の色が一つ一つ違います。

白花のエビネが最後に咲きました。

我が家に来る友人たちは、この白花が目を引くと言っています。

母のお気に入りは赤紫でした。

母の一番のお気に入りだった花を、今年はまだ姿を見ていません。

私はレモンイエローの小花のエビネがかわいいと思います。

ピンクの色も毎年微妙に違っているようにおもうのは気のせいかしら。

毎年違うのが楽しみの一つでしょうか。

 

 


リュウキュウコザクラ   小さな花ですが

2017年04月25日 | 山野草

小さな花です。リュウキュウ小桜。

周りの草に覆われて、見つけるのが大変です。

曇りの日には花もややしぼみ気味です。

クローバーの葉と比べると小ささが際立ちます。

いつもの土手です。

いつもの花も咲いていました。

そろそろ土手の草刈りが始まります。

春の草も終わりです。

 


sakura さくら サクラ   桜吹雪の思い出

2017年04月24日 | 花木

すっかり緑になった庭の桜。

雨だったので霧が出ていました。

多分この日は満開だったでしょう。

桜が咲き始めてから7日間雨でした。

その後4日間旅行に出たので、さくらを楽しんだのは短い瞬間でした。

道沿いの桜。

母が最期に病院から家に帰ってきた日、桜吹雪でした。

我が家の坂道は白いじゅうたんでしたが、止むこともなく花弁は散り続けました。

「やめて!」「今は花のままで」「そんなに急いで散らないで」

祈る思いで桜を見上げていると、母が「花弁を拾って」といいました、

これが最後の花見であることも、桜とともに旅立つことも母はわかっていました。

私は一番きれいなまだ地上に落ちていない花びらを掌に掬いました。

(母はその花びらを手に取ることはなく、病院に着くと疲れたのでしょうすぐ寝てしまいました。)

花弁は今も手帳に挟んだままに。

あんなにきれいな桜吹雪を見たのは母も私も初めてでした。

サクラが散るのをあんなに悲しんだのも後にも先にもありません。

 

 


多々良の観音堂2   地震後のある日

2017年04月23日 | 熊本地震

観音堂はありました。

壁板と土台と石垣周りが新しくなっていました。

地震で傷んだので修理したのでしょう。

前の道路は崩れていました。

集落の人達は一番に観音堂を修理したのですね。

あの頃、私が子供だった頃、お堂の観音様もお供えものも仏具もみんな子供たちのおもちゃでした。

罰当たりの子らが、今観音堂の修理をしているのです。

盗まれた観音様が返ってこないかなあとつぶやいている私。

母が本家の本家と言った家の土蔵と納屋がなくなり、新しくなっていました。

でも、多々良のお堂も小道も流れる水も昔々の物語を私に語ってくれるからここに来るのです。

 

 


今年のイチリンソウ  凛とした変わらぬ姿

2017年04月22日 | 山野草

いつもの土手にイチリンソウ。

例年より、半月遅れたような気がします。

やっとはれた一日。

農作業をする人の姿ものどかに見えるようになりました。

キクザキイチゲの姿は一つもありません。

イチゲの仲間なのに不思議。


俵山の風車   今の風景

2017年04月22日 | 俵山

風車の羽は修理中です。羽は取り外されています。

二機だけ動いています。

修理に時間がかかるのでしょう。

先日トンネルを抜けて南阿蘇に入り、二重峠に行きました。

二重峠から見た阿蘇の五岳。

阿蘇というのはいわば地域の名前。

阿蘇地方の山が阿蘇山です。

二重峠と俵山は立野の谷を挟んで南北にあります。

こちらは二重峠の風車。動いていました。

 

風車が出来た時はなじめませんでしたが、壊れると寂しいものです。

再び風車の回る姿を待つ今日この頃です。


草原の芽吹き   今なら歩けます。

2017年04月20日 | 俵山

野焼きからひと月半。

蕨を摘むには良い頃です。

草が深くなると足元が危なくて、道以外は歩けません。

草原は草の根が長い年月重なり合って分厚い絨毯のようになっています。

火山灰の土をシートが覆った状態です。

草の下はさらさらの崩れやすい土。

ゼンマイ。摘んで帰りました。ゆでて天日干しにしました。

アザミ

キジムシロ

地震後こんな観測機が置かれています。今年になって作られました。

雉が毎朝鳴きます。今年も子育てすることでしょう。


高野山一条院の庭   みやびと仏心

2017年04月19日 | 

一条院の内から山門を見る、

寺に入ると雅なしつらえ。

金箔と墨絵が完璧な対となっています。。

どの部屋にも重要文化財並みの調度があります。

この部屋で精進料理をいただきました。個室です。暖かい料理は、空いているところに並びます。

煮物、あげもの、蒸し物が付きます。

部屋から見えた庭。

 

朝の勧業では両親の供養を済ませました。

勧業のあと住職さん方は、庭のお堂や寺の中にあるすべての仏像を回ってお経を唱えます。

信仰心の薄い私ですが、毎日の修行のたいへんさは感じました。

朝の精進料理。

朝夕いずれも、若いお坊さんがお世話をしてくれました。

庭には八重咲の梅が満開でした。

 


紀国の山桜  今がおすすめ

2017年04月17日 | 花木

大阪伊丹空港から和歌山までレンタカーを借りました。

大阪から和歌山に入ると一変。どの山にも山桜が。

雨天のため山々はけぶっていたけれど、その美しさにびっくり。

写真が悪くて、残念ですが。   おすすめの風景です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャッターチャンスを逃しても、めげずに撮った写真です。

山桜の風景がなぜこんなに残っているのか知りたいな。

和歌山の地元の人に「山桜がきれいですね!」と言ったら、ポカーンとした顔でした。

山桜は和歌山県人にとって日常の景色の一つなのかしら。

高速を降りても山桜はありました。

春の和歌山おすすめです。

 


吉野の桜  如意輪寺から歩きました。

2017年04月16日 | 花木

高野山に父母の供養に行きました、

西行が建てた三昧堂と西行桜。桜はつぼみでした。

翌日吉野に行きました。

如意輪寺は花の中。

百年の枝垂桜は見事に。

後醍醐天皇が歌に詠んだ雲井の桜はこれかとも。

 

吉水神社まで歩き、南朝の宮跡に心動かし、金峰山まで。

久しぶりに晴れたので、桜を訪ねてきた老若男女で混雑していました。

今回はここで終わりにしました。


2017年に咲いた庭の椿    

2017年04月11日 | 花木

手入れをしなかった花木です。

わずかに咲いてはくれました。

1月に移植した木もあります。伐ってしまった木もあります。

来年はもっと咲かせたいな。

 

絞りの花の間に赤の花が咲く咲き分けの椿です

椿の季節が終わると、庭が物足りないですよ。