庭と花の物語*西原村

小さな村の小さな庭やそこで育った花々を紹介します。季節の移り変わりとともに。

40年かけてつくられた山野草の花園    南小国の山深くに

2018年06月26日 | 山野草

驚きの花園  感嘆の60分



個人で育てたそうです  手入れが行き届いています。

2018年6月3日 快晴 南小国のIさんの山を訪ねました 
杉山の小道をIさんが案内してくれました。


黄花クリンソウが満開でした


半日蔭の杉林  標高1000メートル近い高地  

木々のあいだに射す強い日差し  
きれいな花園を写し取ることができなくて残念


足元にはミヤコワスレが咲き誇っています



山アジサイは今から7月いっぱいは見頃とのこと



ピンクの山芍薬が華やか
今日が満開とのこと  一日花なので明日は散ってしまうから





クマガイソウ

白花ショウブ

モダンな葉のテンナンショウ

白花日本シャクナゲ

黄エビネ

紫のセンダイハギ  改良種とのこと

アザミとヤツシロソウ




もう一度写真を取り直しに  行きたい

花園の妖しいほどの美しさ  植物の凛とした姿 

山深い南小国の誇り高い花々  

クリンソウと並んでハナシノブが見事に咲き誇っていましたが

写したフォトは失敗だらけで  残念です

Ⅰさん ありがとうございました  

    



白糸草の咲く草原

2018年06月26日 | 山野草
6月に入ると西原村のあちこちで田植えが行われる



水路が修復された所は 水がはられているが

放置された田んぼもまだ多くある


修復が行われた土手

新しいブロックは修復され場所


梅雨入り前  晴れたある日

外輪山の草原を通って南小国に向かうと

根子岳 高岳が地平線に浮かんで見える

広々とした草原にはリゾート施設もある



道路わきの土手には  白糸草が


自然に咲いている花を見たのは初めてだった

可憐な白い花は 走っている車からは見つけられないだろう


草に埋もれている


車から降りて 写真を撮る




オグルマソウも咲いていた


「俵山にも咲いている」と 山の管理人だったHさんに教えてもらったが

まだその場所に行っていない   

来年は 白糸草を探して 歩いてみたいと思う

オシロイバナとも呼ばれるシライトソウ  緑の中で粉おしろいの香りを放つていた 





 


2018年5月5日  俵山にハイキング

2018年06月22日 | 俵山


2018年5月5日 快晴 

俵山ハイキング

11時「萌の里」で弁当を買い 駐車場横の登山道を上り始める。

5分ほど登ると


駐車場は下方になり 熊本平野が見渡せる


前方の風景  なだらかそうに見えるが急坂である

左は北に当たる  鞍岳が見える


右は南に当たる  一ノ峰が見える


春リンドウの花が咲いていた


2年前の地震で山には多くの亀裂ができた

登山道は尾根伝いの道である 

山の石は激しく揺れ  地面との間に多くの隙間を作った


2年たっているが亀裂は登山道からでも見つけられる


草の間に数カ所の亀裂が見える



地面が水面のように揺れたのか

草原に波紋のような亀裂が残っていた


俵山は頂上まで草地だった  私が子供のころは

私が杉の植樹に気が付いたのは40数年前    

それより以前は、というより西原村の山はどこも草原だった
  

大きく崩れた山肌  あの頃植樹された杉 火山灰の山肌を滑ったのだ





ここからは有明海も見える  ぼんやりと雲仙普賢岳が金峰山の向こうに

視界の良い時は普賢岳がくっきり黒々と浮かんでいる



帰りの道  牧場の中を歩くことになる


地震の時も地震後も赤牛は放牧されている

東風の谷(こちのたに)と呼ばれる湧水が牧場の上にある  地震で配水管が壊れた

牧場主は牛の飲み水を 毎日 下から運んでいた



ここは水無川である  この岩の100メートルくらい上に山の神の岩がある
この二つの大岩がまるで神殿の門に見える  丸い河原石を敷き詰めた川底がまっすぐに山の神に届く

前を通る時に わずかな冷気を感じる  真っ暗な神殿の道をじっとのぞくが  長居はおことわり


もとの「萌えの里」の駐車場に帰って来たのは午後3時になっていた。

行きは急な登り  帰りは長い下り坂 

半日コースのハイキングだった

2018年5月の庭    緑に映える花

2018年06月20日 | 
5月になると庭は一変する

歩けないほどに草丈が伸びる

半夏生は膝ほどに成長した


母の蔓バラがさいた



アジサイの季節が始まる










アサマフウロ


北海道のフウロソウ



曙フウロも多くの花をつけ


夏萩


ウツギ


山ツツジ


クサイチゴ  根を張りまわす困り者


山椒の実  今年も収穫済み


アスチルベ


ハナシノブ  阿蘇草原の花  九州の固有種




5月になると来年の花の準備をする

冬の間に傷んでしまった花を整理する

梅雨の前の雨じたくなど  なんとなく忙しい

熊本を去る日が近づくから  仕舞えておかねばならない事だらけ


2018年4月庭の花(2)

2018年06月18日 | 
4月の庭

日本シャクナゲ

根腐れを起こしていた  

黒く変色していた根、幹、枝、葉を水洗いして  その後消毒

鉢に戻すとみるみる元気になり花を開いた



テッセン


日本オダマキ


黒フウロ  赤く見えているが本当は黒い花

白フウロ(曙フウロ)


庭に少なくなったアザミ



クリンソウ



シャクヤク  この後雨に打たれて首が垂れてしまう


オオマツヨイグサ


ボタン  やっと一つ花が咲いた

毎年テッポウ虫から幹に穴をあけられている



オオデマリ この木も数年前にぽっきりと折れたが  新芽が出て3年目


ミヤコワスレ




ツツジ 咲き始めて1週間後



八重のユキヤナギ



西洋オダマキ


ウラシマソウ


庭の手入れをしなくてはいけないと反省の日々

花たちは1年ごとに代わる  変わる

次の春に出会えるように 

もっときれいな庭にする  想いはあるけど



2018年4月の庭の花(1)

2018年06月17日 | 


熊本に来たのは4月に入ってから

八重桜は残っていた



ボケ  満開


庭はクサノオで被われ


スミレがあちこちに



シャガ いたるところに姿を見せて


イチリンソウ


ニリンソウ

山吹と白花山吹



ハナニラ 


チクシカラマツ


ツルハナシノブ


サクラソウ




日本オダマキ


山芍薬


イカリソウ


リュウキンカ


シラユキゲシ


ミツマタ  椿  ツツジ  フジ  





山吹草  咲き始めた頃


4月の庭  魅惑的な季節

一日  一日  姿を変えていく植物

胸の奥で かすかにざわめくものがある



  

南阿蘇村の温泉へ    癒しの風景はいつでも見頃です

2018年06月11日 | 温泉


西原村から高森方面へ向かって車で走る  

俵山トンネルを抜ける一本道




久木野村に出る



久木野の温泉はいまだ閉鎖中



地震で山はかなり傷んだ



高岳の稜線が見えてくる

「阿蘇望の里」を左下に見る





薄く中岳の煙が見えている  



猫岳のろうそく岩が見えてくる



「四季の森温泉」に到着する  宿泊施設にもなっている

西原村から20分 山々を見ながら走るだけで 

温泉に浸ったようなゆったり気分になる 

癒しの風景とわたしは言っている

エビネラン

2018年06月11日 | 
今年もエビネの花が咲いた

母の命日の前後は花が満開



私は庭でエビネの赤い花を探す

母が大事にしていた花は消えてしまったのか

紅色のエビネの花は



黄色の花を 母は「弟の形見」だと言っていた

三種ばかり黄エビネはあるが どれが叔父からもらったものか 私は知らない 



ピンクの私のお気に入りの花は少し先に咲く

次々に花が開いて   

暫く花の前にしゃがみ込んでしまう  4月半ば








桜を見るために病院から一時帰宅をした母のことを

又思い出してしまう

「今度はエビネが満開の時に帰ってこようね」

そう声をかけたが  返事はなかった

あの日  母は体が痛くてつらかったのだ

そして あの時  母は別れを決めていた


この頃  わたしは

エビネの紅色の花にどこかでひょっこり出会う気がするのです。