庭と花の物語*西原村

小さな村の小さな庭やそこで育った花々を紹介します。季節の移り変わりとともに。

2020夏のコスモス

2021年02月28日 | 萌の里

秋の花コスモスは夏の終わりに花を咲かせます。
俵山交流館「萌の里」では8月の初めに種をまきますが
一月でかわいい花が見られます。


花は元気な夏草とともに育ち

9月の半ばには丈が1mになっています。



草原はそろそろ涼風が吹くようになり、三度目の種がまかれます。

小さなコスモスの芽が畑一面を覆っています。もちろん半分は雑草ですが。

この畑のさらに奥の斜面は、3週間ほど前に種まきが行われました。
丈が7~8cmのコスモスが育っています。
2月のブログで紹介した12月のコスモス畑が、この時発芽した花畑でした。
先に咲いた花は10月の終わりには刈り取られ、春の畑の準備に入ります。



草が邪魔だという意見はあります。  しかし 
雑草を抜くとコスモスの根を痛めてしまうのです。
大雨や大風で倒れるより、雑草と共生しているたくましいコスモスの姿を
見守っている私です。

2020年の庭の花を思いだしながら   春を待つ

2021年02月24日 | 
春を待ちながら、去年の庭の写真を眺める。
この花たちは今年も咲いてくれるのだろうか。


12月から1月に氷点下8度の日があった今年の冬
このアマリリスは根が凍って、枯れてしまったのかもしれないと、胸がざわつく。
母が亡くなった年の冬、同じように凍てついた。  その時
赤いアマリリスを失った。赤いアマリリスは毎年見事に咲いていたのに。
このピンクのアマリリスも消えかかったが、小さい芽が春に出てきた。そしてやっと
3年後に花を咲かせたのだった。


キョウガノコ
赤花と白花が咲くが、夏草に覆われて、なかなか花が増えていかない。


ホタルブクロは一株植えると、かまわずとも周りに増えていっている。
私が植えたわけではないが、毎年6月を楽しみにしている。


白のホタルブクロは、母の自慢だった。

シモツケは盛りを過ぎているが、長く楽しませてくれた。

草刈のあとの藪

ダイモンジソウ(白花楊貴妃)
10年近く株分けをしなかったが、夏前に分けた。
秋に多くの花を付けたのでびっくりであった。

ツクシマツモト
この花が咲くと残念なことを思い出す。
「フシグロセンノウ」はどうしたのかと妹に聞かれたことがあった。
この花によく似た少し小ぶりの花を、数年前まで見かけていた。
成長の悪いツクシマツモトだろうかと思いながら、気に留めなかった私。
別種だと知らなかったばっかりに、無くしてしまったのだ。
どこかに残っていますようにと、願う冬。
春とは待ち遠しい季節である。

2020の花   ポピーは雑草の中で色鮮やかに咲く

2021年02月16日 | 萌の里
昨年の5月の連休後の萌の里。ポピーがやや盛りを過ぎていました。

葉が黄ばみ始めていますが、ポピーの鮮やかな花は風に揺らいで咲いていました。







雑草を除くのは難しい
共生するしかないのです。



この季節はちょうどヤマボウシの白い花が満開でした。
散策するのは最適の場所でした。




2020(昨年)の花の話   西側登山道が開通したので行きました。  

2021年02月08日 | 熊本地震
西側登山道は4年ほど通行止でした。
阿蘇の中岳の火口には、友人が熊本に観光で来た時に登るだけですが、
地震後ずっと気になっていました、
どんな被害があったのか、自分の目で確かめてみたいと思っても、傍に行けなかったのです


杵島岳は無残に崩れていました。
きれいな草原だったのに。火山の山肌が白く赤く、皮膚をむかれた因幡の白ウサギのように見えました。
元に戻るには数十年かかるのだろうかと、思いながら呆然と見たのです。
以前のキスミレに覆われた草原を見ることは、私にはかなわないけれど、
草原は時間がたてば旧に戻るのです。この山々が数千年同じことを繰り返してきたのなら。


米塚火山の前に狭い場所があって車を止めました。

米塚は頂上に丸いくぼみがあります。火口の痕です。
30センチほど山頂が沈んだと、地震後ニュースで聞きました。
上空の映像から、火口の周りを亀裂が一周しているのを確認しました。

写真を拡大。

道路から草原の中には入れません。立ち入り禁止となっています。
米塚に黄スミレは咲いていました。

4月29日でしたが、黄スミレはまだ咲いていました。
白い花は雪笹でしょうか。一面に咲いていました。
近くに駐車場とトイレと遊歩道があります。遊歩道は舗装してあるので歩きやすいです。
コロナ禍の中、歩く人もいませんでした。
おにぎりとお茶を持って1時間ほど散策しました、私は中岳まで行きたかったのですが、家族の賛同はなく、このまま帰宅。
阿蘇の山々や花に親和性を感じないとのことでした。
ちょっとざんねん。

2020草原の工事Ⅱ   見えてきた工事の様子

2021年02月06日 | 熊本地震
日曜日、工事が休みの時、近くまで行きました。
遠くからは全く見えなかったものを見ました。
予想外のものだったのです、覗き込んで考えてみました。

この穴は、底が土のままです。
多量の雨水がこの穴に溜められるように作ったのではないでしょうか。
穴の下には多分活断層があると思います。
ここに住む私の実感ですが。
オーバーした雨水は排水溝から流されるようになっていました。


多分ダンプカーのタイヤを洗う設備かしらと思えるものもありました。
真相はわかりません。


コンクリートの道が、幅10mほどで斜面を登っていました。
驚いたのはコンクリートの厚さが、30㎝~40㎝はあることでした。













道は片側はできていました。今後、残りの半分ができるのでしょう。

雨水の排水管でしょう。水が集められて大穴にためられるのだと思います。

熊本は水の国と言われるくらい湧水の多いところです。
雨水と湧水の関係は理解できます。
近年湧水がどんどん枯れているそうです。
雨水を川に流してしまう排水溝の進歩のおかげで、雨水が素早く川に集まり、洪水の原因にもなっています。
今、熊本県は、雨水を川に流してしまわない政策を始めました。
冬でも田に水を溜めるとか、地下に流す排水を推奨しています。
かって、雨水はあまねく大地を潤したのです。
私にできる雨水の有効利用はあるはずです。考えると楽しくなります。


春には本格的な土の大移動が始まるのでしょう。