庭と花の物語*西原村

小さな村の小さな庭やそこで育った花々を紹介します。季節の移り変わりとともに。

スミレ 草原の妖精たち(2017年のブログ)

2021年01月31日 | 山野草
この菫が咲いていたのは掘り返された草原です。
この菫をまたみることができるのでしょうか。



牧草地を歩くと出会う


はるの短い間だけ出会う


スミレ   時期がずれると姿を見ることが難しい




立ちすぼスミレ   家の周りに咲いています。
















 



まるで草原の妖精たち 


でも


毎年同じようには咲きません


 


我が家の庭にも


樹木の枝を剪定すれば必ず咲いてくれるから


日の当たる場所を作ってやりましょう


4月13日のイチリンソウ(2019年)

2020年03月11日 | 山野草
イチリンソウが咲くと嬉しくなります。田畑の土手の主役はこの花です。
2019年は西原に帰るのが2週間ほど遅れました。
イチリンソウの花は終わっているかと思いながら見に行きました。
車が止められてゆっくり見ることができるのはこの場所。

やっと、地震で崩れた石垣が、ブロックにて修復された春でした。
イチリンソウはまだ咲いていました。






大葉ショウマやアマドコロも新芽を出していました。



イチリンソウの土手の中で、滑り落ちた場所もあったのですが、誰かが片付けていました。
屋根瓦の修理ができた家々が、地震前の風景を取り戻したように見えていました。


去年の話Ⅳ  キスミレは変わらず

2020年03月07日 | 山野草

2019年の熊本の春は、雨が多かったと聞きました。
野焼きが遅れたので、スミレたちはどうなったのかなと思いながらいつもの二重の峠にいきました。
野焼きから日が浅いので山肌は黒々としていましたが、スミレは変わりなく咲いていました。

陽がよく当たる場所に咲くスミレ。心もち花が大きいかな。

3月の終わりから4月の半ばまで阿蘇の周りの山々ではキスミレが見られます。

二重の峠は江戸時代には、参勤交代の道でした。
現在の国道57号線は新しい道路と言えます、地震で崩落したため、まだ不通となっています。
復興工事後の57号線はトンネルとなります。

峠の石畳の道を上から撮りました。

登るも下るも大変な坂道です。

なだらかそうに見えますが、とても歩けるような斜面ではありません。
足が躓きでもすると、何十メートルも滑り落ちてしまいますよ。

白い点々はスミレです。山一面に咲いています。
氷河期の名残のキスミレ、里山には咲きません。
下の風景も復興工事中です。青いシートのところには土砂が積んであります。
河川に架かった橋はまだ仮橋でした。
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仙酔峡 3年ぶりの山開き(2019.5)

2020年03月06日 | 山野草
熊本地震で多くの道路が損壊しました。仙酔峡の駐車場に向かう道路も壊れました。

3年ぶりに復旧しとの情報が入ったので、行ってみました。
阿蘇の仙酔峡は高岳の登山道の中ほどにあり、深山キリシマ(高山に咲くツツジ)の群生地。
200年300年の老木もあると聞いています。

遊歩道が作られたのは戦後のことです。以前は阿蘇中岳からロープウェイがありました。
廃止になって数十年になりますが、コンクリートの柱は残っています。


ここから上に登ると草木はぐっと、少なくなります。











昨年は売店もレストランもない山開きでしたが、今年はどうでしょうか。
熊本空港から車で1時間ほどで行けます。




40年かけてつくられた山野草の花園    南小国の山深くに

2018年06月26日 | 山野草

驚きの花園  感嘆の60分



個人で育てたそうです  手入れが行き届いています。

2018年6月3日 快晴 南小国のIさんの山を訪ねました 
杉山の小道をIさんが案内してくれました。


黄花クリンソウが満開でした


半日蔭の杉林  標高1000メートル近い高地  

木々のあいだに射す強い日差し  
きれいな花園を写し取ることができなくて残念


足元にはミヤコワスレが咲き誇っています



山アジサイは今から7月いっぱいは見頃とのこと



ピンクの山芍薬が華やか
今日が満開とのこと  一日花なので明日は散ってしまうから





クマガイソウ

白花ショウブ

モダンな葉のテンナンショウ

白花日本シャクナゲ

黄エビネ

紫のセンダイハギ  改良種とのこと

アザミとヤツシロソウ




もう一度写真を取り直しに  行きたい

花園の妖しいほどの美しさ  植物の凛とした姿 

山深い南小国の誇り高い花々  

クリンソウと並んでハナシノブが見事に咲き誇っていましたが

写したフォトは失敗だらけで  残念です

Ⅰさん ありがとうございました  

    



白糸草の咲く草原

2018年06月26日 | 山野草
6月に入ると西原村のあちこちで田植えが行われる



水路が修復された所は 水がはられているが

放置された田んぼもまだ多くある


修復が行われた土手

新しいブロックは修復され場所


梅雨入り前  晴れたある日

外輪山の草原を通って南小国に向かうと

根子岳 高岳が地平線に浮かんで見える

広々とした草原にはリゾート施設もある



道路わきの土手には  白糸草が


自然に咲いている花を見たのは初めてだった

可憐な白い花は 走っている車からは見つけられないだろう


草に埋もれている


車から降りて 写真を撮る




オグルマソウも咲いていた


「俵山にも咲いている」と 山の管理人だったHさんに教えてもらったが

まだその場所に行っていない   

来年は 白糸草を探して 歩いてみたいと思う

オシロイバナとも呼ばれるシライトソウ  緑の中で粉おしろいの香りを放つていた 





 


4月の草原   草に隠れてしまった黄スミレ

2018年05月23日 | 山野草



4月26日二重の峠に友人を案内

先に来た時より10日ほど経っています  

大葉ギボシの葉が目立つ緑の草原  強い風に揺れて  まぶしい草の波



花の写真は取れてのでしょうか


東京から農業ボランティアをするために  西原村に来てくてた友人

東京に帰る日にやっと晴れたので   黄スミレを見せたくて  二重の峠に案内したのでした

友人は西原村百笑応援団に賛同してくれたのです

多くの事を学んだといってくれました

「百笑応援団」のホームページ  覗いてみてください



黄スミレは咲いていました  


外輪山のミルクロードを車で走ると   九重も見えます

瀬の本高原を走って黒川温泉 杖立温泉  筋湯温泉  湯布院へも行けます

ちょっとだけ黒川温泉によりました









時間がなくて歩いただけでした  

「 不十分な案内で ごめんなさい  もう一度ゆっくり熊本に来てくださいね 」


もちろん前日には阿蘇の温泉に入りましたよ


西原村の農業はまだまだ生産量がもとに戻ってはいませんが

水路や畑の補修は進んでいます   新しい家も次々に建っています

西原村は元気です

2018年4月二重の峠     黄すみれは変わりなく咲いてた

2018年05月13日 | 山野草


4月13日快晴  二重の峠に行きました



山焼きが終わって一月位立っているでしょう

黄スミレの姿を見つけやすい時期です

草丈が高くなると小さなスミレは隠されてしまいます









遠くの山肌が黄色くみえます





黄すみれの間に点々と白いスミレが見えました

それは肥後スミレ  黄スミレよりわずかに遅れて咲くのでしょうか

今年は一週間遅く二重の峠を訪ねたので  肥後スミレの時期と重なったのでしょう











アザミ  大場ショウマ  ゼンマイ  ギボシ  テンナンショウ

春の草花が顔をだしています

ここは車を止めて山道を歩くことのできる唯一の場所です

最高に美しかった2014年4月3日の 黄スミレ

2017年11月14日 | 山野草

外輪山がキスミレで埋め尽くされた日

最高にキスミレが輝いた日

その日、

ここ二重の峠に行けたのは偶然

友人が熊本に来たので、

2014,4,3に案内した   

その日のキスミレは息をのむほど   

焼かれた草原の

黒い山肌に黄色のスミレが   一面に咲いている。

 

 

二重の峠の石畳の豊後街道の遊歩道から写真を撮ったのでした。

 

標高800メートルから1000メートルの外輪山はこのキスミレにおおわれるのです。

氷河期の名残の花

今年の春は雨の中、友人を案内したけれど、

黄スミレはぽつんと一つ咲いていました

 

同じ日に 阿蘇火口も案内しました。

この後、阿蘇は小規模噴火を繰り返し    いまだ登山はできません。

 

この時は火口の底が見えています

いままで十数回来ていますが

ブルーグレーの湯だまりしか  見たことがなかったのでした

 

白川水源をまわり

 

一心行の桜を見てこの日の案内は終了

恵まれた一日だったことを  今さらながら思わずにはおれません


夏の花は背丈が高い      その1        

2017年09月06日 | 山野草

サワギキョウ

夏の花は夏草の中に咲くので背丈が高くなるのかな。

支えがないと倒れてしまいます。

 

紫のサワギキョウ

 

ヒオウギアヤメ

この花はちょっと背の低いダルマヒオウギアヤメです。

 

ギボウシ

サギソウ

 

ユウスゲ

8月になると阿蘇の草原に咲きます。

 

 

ミソハギ

母が好きだった花。もっと増やしてみたい花。

 

女郎花

植える場所を考えてしまいます。

 

チクシトラノオ

次のルリトラノオとほとんど同じに見えます。。

我が家の庭に咲いた夏の花を半分ほど紹介しました。

 

 

 


オカトラノヲ・ネジバナの季節  身近なところにあります。

2017年07月03日 | 山野草

 オカトラノヲが咲きました。

 道路わきののりめんに群生しています。

 毎年咲いています。

 草刈りが早く実施されると、花を見ない年もあります。

多摩ニュータウンはいたるところに野の花が見られます。

里山だったころの名残でしょうね。

 白い花なので華やかさはありませんが。

庭に植えたいような美しい花です。

 団地の中の道路を歩くときは、探してみませんか。

同じころにネジバナも咲いています。

多摩市の道路の中央分離帯の芝生に今花盛りです。

車で通るときについつい眺めてしまいます。

危ないのでやめましょうね。    

実は

多摩ニュータウンの公園のほとんどの芝生で見ることができますよ。

花の付きかたがいろいろあります。

最近ストレートに花が咲いているのをよく見ます。

ネジバナに何かが起こっているのでしょうか。

横から見ると探しやすいですよ。

庭ゼキショウや アカバナもクローバーの間に咲いています。

歩いていると汗ばむ季節になりました。

熱中症に気を付けてくださいね。

 


6月に咲く花あれこれ    地震に耐えた花もあります。  

2017年06月24日 | 山野草

        白のタカネナデシコ

      地震の時に植木鉢が落ちてひっくり返りました。

      10日後

      割れた植木鉢を起こしましたが、その場所に半年以上置いたままにしていました。。

      かろうじて生きていたこの花を、再び鉢植えにしたのが上の写真です。

      株は3分の1ほどになりましたが元気がもどり花も咲いたのです。

 

     シライトソウ

    この花も地震の時に植木鉢が割れました。

   まだ芽も出ていない時でしたので、名札を頼りに落ちた鉢の中から探し出したのです。

   その後無事に芽が出ました。

   嬉しいことに6本の花芽が上がり咲いたのでした。

 

   年末にシライトソウを株分けしました。

   しかし、今年の4月には全く芽が出ませんでした。

   冬の間の何がいけなかったのでしょうか。

 

   ところが

   家の修理に来てくれた大工さんが、この花をくれたのです。

    我が家のホトトギスを差し上げたら、代わりにと言って。

   

 

    姉がくれた北海道のフウロソウ

     寒いところの花だそうですが我が家の庭では育っています。

 

    タマシャジン

       母の花でした。

      数年前に種をもらって蒔いたのです。青い花が可愛いです。

 

     ピンクのアスチルベ

      

      庭のあちらこちらに咲きます。

     丈夫な花なのですね。

     藪から掘り起こして、家の前に植えたものもあります。

 

    シモツケ

      濃いめの色が梅雨空にはあいますよ。

 

      ツバメソウ

     こぼれ種のツバメソウ。

      来年も咲いてくださいね。

 

梅雨の花の代表はこの花 ホタルブクロ

      白い花も赤い花も地植えにすると大きくなります。

    鈴なりに花をつけています。

    もちろん肥料はやりました。

     今年は雨が少ないですが、例年は

     雨に濡れて咲く花ばかりです。

    


入笠山湿原のクリンソウ    長野への旅

2017年06月18日 | 山野草

              長野県富士見町の入笠山

       入笠湿原は日本スズランが咲き誇っている。その数100万本。

       この湿原にはスズランの他に、多くの高山植物、山野草を見ることができる。

 

       20年ほど前に私はここで初めて、クリンソウにであった。

       真紅の花だったと思う。

 

 

 

      上の写真の色と記憶の中の色は少し違うのだが。

      記憶の中の色は  見たこともない紅色だった。

      

      下の写真は我が家のクリンソウ。

      数年前に、母が阿蘇の仙酔峡の売店で求めたものである。

      こちらは紫がかった濃い色のピンク。

      入笠湿原にも濃いピンクの花を一株見た。

      

      我が家では、種をまいてよく増え丈夫に育つ。

        黄色ののクリンソウを東京の花屋で買ったが、3年ほど咲いてとうとう枯れてしまった。

        結実も悪く、根分けもしたが消えてしまった。

 

         湿原の周りはカラマツが植林されている。   カラマツの林を抜け、

         ケーブルカーの駅から歩いて10分弱で湿原に到着する。

         湿原から30分登ると入笠山(1996メートル)山頂。

            

            ちなみに山頂は360度の絶景である。

            富士山や遠く乗鞍まで見える。

            小学生が登っている。

            10年前には私も登ったが今は遠慮した。

ケーブルカーの駅の窓から南アルプスが見えた。

 

 


入笠山のスズラン     咲き始めました

2017年06月17日 | 山野草

長野県富士見町  富士見パノラマラリゾート

入笠山   入笠湿原に100万本の日本スズランが咲いています。

長い木製の階段の両側にスズランが咲いています。

コナシ(ズミ)の花も咲いています。

桜のような花木が「コナシ」です。

湿原はカラマツが植えてないので明るい広い場所です。

さらに5分ほど山頂に向かって歩くと、そこにもスズランの自生地があります。

 

スズランは先初めでした。今からが見頃です。

 

入笠山湿原には便利なゴンドラがあります。

スズランの時期は朝8時から運航しています。

6月25日まで「すずらんまつり」が開催されています。

スズラン祭りの期間に、ゴンドラの往復券を買うと山野草が一個もらえます。

往復券は 大人1650円  子供800円 となっています。

上の写真はシカよけの扉です。

山野草をシカの食害から守るために湿原の周りをかこっています。

 

ドイツスズランも咲いています

 

大パノラマの中のスズランは絶景です。

他の野草のの話は明日にしましょう。