庭と花の物語*西原村

小さな村の小さな庭やそこで育った花々を紹介します。季節の移り変わりとともに。

2020.工事   11月の草原は黒い土に

2021年01月30日 | 広場と公園

萌の里のコスモス畑が積み上げられ黒土の間に見えています。
ピンクのじゅうたんのように見えます。

2020年の4月からダムの調査は行われていました。
どれほどの土がこの場所に運ばれるのか、
計算されたのですね。
斜めに建てられた板の角度にきちんと合わせて土が置かれています。

その正確さに感心はするものの、何か大切なものを失ったような
先の見えない不安のような、見てはいけないものを見た時のような
そんな気持ちになりました。





草原の下が10mほど掘り下げられていました。


表土は30cmの厚さで削られ盛り土にされていました。
工事終了後元の表土に戻されるのだと思います。(聞いた訳ではありませんが)
元の表土でなければ、草地に戻ることがないからだと思います。
都会の道路脇と同じように外来種の植物とツクシやイラクサのような雑草に覆われた荒れ地に
変わってしまうことを避けているからだろうと思います。
何千年も草原として保たれたこの場所は
一度壊れたらもとには戻りません。






前日はかなり雨が降りました。
掘り返された工事現場が、雨に耐えられなかったのです。
土の道路をどろ水が流れ、あわや壊れそうになったのではと  思いました。



2020年8月のこの場所

去年話ですが    年取った狸がいました

2020年03月01日 | 広場と公園
久しぶりです
私は元気でしたけれど
ただ、長い間怠けていました
思い出して ブログを 再開しました  
昨年のことですが

公園にロウバイの花が咲く2月
水辺には

マガモ、カルガモが遊び  池のほとりに

年老いた狸が  前年の夏くらいから住んでいました

一匹だけ仲間から離れて
昼間はたいてい陽だまりにうたたね
しかし しばらく前から

野良猫が 狸の居場所を狙って 近くに居座るようになりました
そして  その後

年老いた野良猫が狸のねぐらに
我が物顔で居座っているのが  観られたのです

狸の姿を  以後見ることはありませんでした




シンゴジラに代る    シャンテ前の広場

2018年07月23日 | 広場と公園

日比谷に行きました
ゴジラの広場はすっかり変わりました。
初代ゴジラから シンゴジラに代わりました。


時々写真を撮っている人を見かけますが  
忙しい人が多いのでしょうか 見上げる人は数少なく 残念です。
空中に吼えるゴジラ 思った以上の出来なので 注目度アップしてほしいですね

このゴジラ像に「おかえりなさい」と声をかけて通り過ぎました。

それにしても初代ゴジラはどこに行ったのでしょうか



六義園  衣通姫(そとおりひめ)がまもる和歌の庭

2018年03月30日 | 広場と公園


特別名勝「六義園」は東京都文京区本駒込にあります。

徳川綱吉の側用人であった川越藩主・柳沢吉保が元禄15年(1702)に築園したものです。



庭の枝垂桜が有名です。 見にゆく機会がなく過ごしてきたので、今年の花見を楽しみにしていましたが

予定した散策の日はあいにくの冷たい雨でした。




降りしきる雨の中

ボランティアガイドの方のお話を聞いて、ただただ驚き

そして  この庭の作られた理由に興味が 湧いたのでした。



柳沢吉保が造った当時、ここは紀国(和歌山)の風景を現した庭でした。



吉保は庭を散策する前に  必ず和歌の神様である玉津姫神社に参拝したそうです。

和歌三神とは 住吉明神(山辺赤人) 柿本人麻呂  玉津島明神(衣通姫)ですが

この庭は玉津島明神(そとおりひめ)を祭っています。

六義園は和歌にちなんで造形された回遊式築山泉水庭園でした。


玉津姫神社は 正門からみて右手奥にありました。。






この小高い築山の奥に社は建っていましたが 現在はありません

神社付近は吉保が築園した当時の形を失ってしまった場所だと説明されました。


社の正面までは右手の道を数十歩歩くのですが  雨でぬかるんでいるため神社跡を確認するのは断念。





玉津姫神社(そとおりひめ)の拝殿の後方には藤代坂(藤代山)があります。

参拝すれば神社と重なって藤代坂は見えていたでしょう。

藤代坂のある藤代山は、標高が35メートルあり 山手線沿線の関内では2番目に高い山だそうです。


池を掘り 土砂を積み上げて 造られた人工の藤代坂(藤代山)



小高い藤代山


藤代坂といえば 万葉集の巻二 挽歌の最初の歌

有馬皇子が自ら死を悼んで読んだ  あの歌しかありません

皇子は藤代坂で 殺害されました


六義園における玉津姫神社エリヤは衣通姫伝説をもとに作られていたそうです


衣通姫  有馬皇子 悲運の二人


有馬皇子が愛した高貴な女性は  万葉集の中で衣通姫と重ねて書かれています

吉保は二人の関係を  庭の中で語っている  




もう一つ二人の関係を形にしたと思われる場所があります。



中之島 (和歌の浦にある中の島からとられた名前) 

手前の芝生は元は砂地  砂の流出を防ぐために杭を打ち芝を植えたと説明されました。

砂地は 和歌の浦と呼ばれています。


中の島には片男波と命名された場所が造られ 石の造形が美しい島となっています。

中の島には 妹山(いもやま)と背山(せのやま)が作られておりますが 間に「隔て石」がたっています。

ガイドの方に綱吉のために造ったと説明されましたが  

男子ができずに苦しんだ綱吉のためとは  納得いかない説明でした。

高貴な女性は 有馬皇子を「我せこ」と呼び 藤代坂まで追っかけてきたのです。

その後の二人の運命を想像すれば 隔て石こそ 物語を伝えています。



他の和歌に関係する風景も  紀国ゆかりの地となっています。




吉野山(紀ノ川の上流)

持統天皇が何度も行幸したところ   

かっては桜が植えられていたそうですが  現在はつつじに代わっていると説明されました。




紀ノ川の下流をイメージして作られています。



紀ノ川の上流のイメージで作られたと説明されました。



明治になって庭園は没収され  岩崎家が買い取りました。

岩崎家の趣味が加えられて 庭は変貌していますが


柳沢吉保の和歌に寄せる並々ならぬ思いは十分に残されています。

八十八首の歌を取り上げたそうです。  吉保筆「六義園記」読みたいです。


思いがけなく 出会った柳沢吉保 

彼は古今伝授を授かりました 吉保は和歌の神様(そとおりひめ)を 庭で語っていると確信します。



万葉集の柿本人麻呂 持統天皇 有馬皇子 衣通姫に興味を持っている方には


ぶろぐ  「気ままに何処でも万葉集」

をお勧めします。 わたしの 愛読ブログです。

だれがいつ 何のために万 葉集を編纂したのか  誰の手を経て今に残されたのか

    万葉集を歌物語として読んでください    















冬のバラ     三菱1号館の中庭

2018年01月31日 | 広場と公園



ひっそりと咲く冬のバラ

寒さに強く   日陰に強い  冬のバラ

どの花も控えめで優しげに見える

ここは大手町の三菱1号館の中庭



三菱1号館前も工事中  

外観は不思議と周りに溶け込んでいます



庭への出入口は3カ所あります

北口から入りました。



クリスマスらしい飾りがあり




カフェは人がいっぱい


冬バラに誰も足を止めていません

12月まで咲き続けるバラ  

庭の管理人が  手厚い世話をしたにちがいないのです









この庭は冬でも美しい  

庭を管理している方  どこの何方でしょう

庭つくりのプロは違うなあ  見とれてしまいます

蔓バラの枝の重なり   洗練されている   しかしとても自然です  



選び抜かれた草木が  静かに人を迎えてくれる場所



寒桜がピンクの花を咲かせていました

寒桜を見上げるたびに   想う

冬に桜を咲かせたいと思った人は誰  

いにしえの人の思いが私の胸をあつくします


日比谷を散歩      いろいろ遊べる界隈です

2017年07月18日 | 広場と公園

日比谷公園の大噴水

 

噴水の広場は様々なイベントの会場にもなります。

イベントの時はとってもにぎやかですよ。

 

この日は森の奥から音楽が響いてきていました。

音の出ている方向に歩いてみると

少年少女が列を作っていました。

野外音楽堂でコンサートをやっていたのです。

 

さらに歩いてみました。

梅雨明けはしていると思います。

気象庁の発表はまだですが。

池は、昔入り江だった名残とか。

 

公園は広いです。

カフェでやすんで、、レストランで食事もできますよ、数カ所あります。

すべて歩くとかなり時間がかかります。

 

 

 

 日比谷門の脇に花店があります。

今日はベコニヤが並んでいました。

この店のシクラメンは素晴らしいですよ。冬にどうぞ。

店内のレイアウトも素敵です。

 外から見てもおしゃれです。

日比谷門の向かいは帝国ホテルです。

 

日生劇場、東京宝塚劇場が並んでいます。

 宝塚劇場の前はいつも女性たちでいっぱいです。

 その中に

 佐藤忠良のブロンズ像が立っています。

じっくり見てほしい作品。

 

東京宝塚劇場は7月23日まで早霧せいなと、娘役咲妃みゆのさよなら公演。

「幕末太陽伝」「Dramatic ”S”」をやっています。

 

雨が少なく、真夏日の続く7月です。

アジサイも精彩がありません。

ここから、JR有楽町の駅まで5分。

日比谷界隈は年配者でも大丈夫ですよ。

楽しめます。

 


首賭けイチョウ       江戸の古木の今

2017年07月18日 | 広場と公園

地下鉄千代田線の日比谷駅の階段60段を上ると、日比谷公園の東側入口に着きます。

ちなみに霞が関の階段を上がると西側の日比谷公園入口に着きます。

公園には「松本楼」というレストランがあります。

日比谷公園は明治36年、日本で初めての西洋式公園として誕生しました。

森の中にたたずむレストランは、明治36年日比谷公園と同時に開業しました。

おしゃれな三階建て洋風木造建築でした。

以来多くの文人、芸術家に愛されたそうです。

実は

昭和46年秋、放火により炎上焼失した松本楼。

当時沖縄デーの混乱のさなかでした。

しかし

昭和48年9月25日、全国からの励ましや寄付によって再オープンしたのでした。

 

松本楼のわきに「首かけ銀杏」の木はあります。

松本楼炎上焼失のとき、このイチョウの木も黒こげになりました。

しかし翌春、

力強く若葉を芽吹かせたのでした。

樹齢400年といわれています。

首賭けイチョウの由来が記されています。

明治32年ごろ

道路拡張の際、伐採されそうになったとき、日比谷公園の設計者の本多静六博士が

「首に賭けても移植させる」と当時の東京市議会の議長に進言して移植された古木です。

現在の日比谷交差点付近にあった木でした。

江戸時代の初めから生き残ってきた木。

その前のいわれもあったことでしょう。

 

赤レンガの日比谷公会堂が正面。

西洋式庭園には薔薇が咲いていました。

 

 

 

木陰には、べんちで休む人も多くいました。

近くに来たら立ち寄ってはいかがでしょうか。


西洋美術館の白い花       世界遺産の美術館

2017年07月13日 | 広場と公園

東京上野の西洋美術館

ル・コルビジェの建築として世界遺産になっています。

アルチンボルトの展覧会をやっています。

16世紀の画家ののすごさが際立っていますよ。

前庭にはロダンやブルーデルの彫刻が展示してあります。

前庭の出入りはもちろん自由。

ロダンの「疑獄の門」のまえにはベンチが並んでいます。

待ちあわせに便利です。

この広場の花は   白花のキョウチクトウ

白花のムクゲ

白花のアジサイ

クチナシもちろん白い花です。花は終わっていましたが。

この季節はホワイトガーデン(!?)になっていますよ。

 

ショップやレストランは自由に入れます。

ル・コルビジェの庭を眺めながらレストランで食事はいかがですか。

リーズナブルなお値段です。

 

 

 


ハンカチの木 知ってる?        江戸っ子幸田文のゆかりの木

2017年06月27日 | 広場と公園

 

文京区役所の25階の展望所から見た後楽園の庭園です・

 

道を挟んで北側に礫川公園があります・

傾斜地になっています。

奥に石の階段があります。

 

 

噴水前の植え込みに二本の木があります。

一本は先に紹介したハゼの木。

後の一本が「ハンカチの木」です。

 ハンカチの木は

幸田文(1904-1990)の一人娘玉から寄贈されたものです。

幸田文で思い出すのは、父露伴が多量の吐血をしてから死に至るまでを書いた作品です。

文はこの時の思い出を作品にしたことで物書きになったと記憶しています。

手厚い文の介護を受けていた露伴が、「もういいか」と聞きました。

もう死んでもいいかと娘に聞いたのです。

「はい」と答える気丈な文。

 

作品に書いた時、文は号泣したのではないでしょうか。

その場面を読んで私も号泣しました。

父のために掃除をし、洗濯を覚え、完璧な料理を作ってきた文に

別れの日がきたことを告げた父。

 

幸田文は、縁があってハンカチの木を譲り受けました。

しかし生きている間に花は咲かず。

20年待ってハンカチの木に花が咲いた時、母が見たらどんなに喜んだかと玉は書いています。

20年か、ちょっと待てませんね。

今度花が咲くときにはぜひ見に来たいので、文京区の方知らせてくださいね。

 

 幸田文は江戸っ子で下町育ち。

べらんめえで早口でした。

テレビのアーカイブで見たときにびっくり

江戸っ子の男はよく見ますが、女性はあまり、見かけませんね。

手先が器用で、気遣い上手な人であったと何かで読みました。

 

区役所の25階からは

 東京タワーが見えます。

 スカイツリーも見えます。

雲に隠れそうでした。

今も新しいビルがどんどん建っている東京の様子も見えます。

無料の展望所です。楽しんではいかがでしょうか。

 

ハンカチの木に花が咲く日を待ちましょうね。

 

 

 


[小さい秋みつけた] ハゼの木     サトウハチロウの記念樹

2017年06月26日 | 広場と公園

東京ドームは知っていても、ドームの周りを歩くことはあまりありませんでしょう。

地下鉄丸ノ内線の後楽園駅の北口は礫川公園となっています。

ちなみに南口は後楽園遊園地です。 

 

公園の入口はいくつもありますが、その中の一つに「春日の局」の像があります。

春日の局は、三代将軍徳川家光の乳母として、家光成長後もそば近くで長く仕えました。

文京区「春日」の地名は、春日の局が家光より拝領した土地に由来し、昔は「春日殿町」と呼ばれました

 

 

 礫川公園を

 

 文京区役所の25階の展望所から見ました。

 

 児童公園があります。

 アジサイが咲いています。

 

 

 

見てほしい木が二本あります。

一本は「ハゼの木」です。

 

二本の樹木のうち右側がハゼの木。

説明板には、サトウハチロウ(1903-1973)が「小さい秋見つけた」を作詞した時に

自宅に植えられていたハゼの木であること

平成7年に記念館としていた自宅が閉鎖されたため、

平成13年にハゼの木がこの公園に移されたとが書いてあります。

樹齢70年だそうです。

 

 

 隣の遊園地のジェットコースターが見えました。

「小さい秋みつけた」の歌とともに、ハゼの木も長く残ってほしいと思います。

 


ハーブ庭園    薔薇園は見頃  

2017年06月14日 | 広場と公園

ハーブ庭園旅日記   バラ園

入場は無料です。

園内を案内してくれるガイドさんもいますよ。

 

珍しいバラは

グリーンローズです。

梅雨入りしていましたが、天気に恵まれ、さわやかな時間を過ごせました。


ハーブの庭  ハーブと薔薇と足湯(温泉)があります。1

2017年06月14日 | 広場と公園

山梨県の勝沼市あるハーブ庭園に行ってきました。

ハーブ庭園  旅日記

入場は無料です。

観光バスが数台来ていました。

私は始めていきました。

ハーブの説明をしながら庭を案内するガイドさんがいました。

大勢の観光客を笑を交えて見事なガイドです。

庭のいたるところにハーブの商品も置いてあり自由にお試しもできます。

もちろん見学の後は売店でお買いもの・・・ でしょう。

売店には、化粧品、ワイン、お菓子、ポプリいろいろありました。

ラベンダーはこれから咲きます。

レモンタイムはロックガーデンに。

水辺が涼しげです。

ゆっくり歩いて疲れたら

足湯の温泉で休めます。

熱い湯が気持ちよかったですよ。

緑に包まれるとリフレッシュしますよね。

案内してくれた友人に感謝です。


都会の小雀たち    三菱1号館美術館前     

2017年02月21日 | 広場と公園

三菱1号館美術館

2017年5月21日まで   「オルセーのナビ派展」を開催している。

美術館まえの広場はちょっとした憩いの場になっている。

白のミツマタ

春いちばんが吹く中に寒桜。

腰かけてパンをかじっていると小雀が集まってきた。

同じベンチに止まり、足元で遊ぶ。

おこぼれを待っているようだ。

あたりを見回したが、スズメが寝泊まりできるようなすきまは見当たらない。

遠くからここをオアシスとして通っているのだろうか。

クリスマスローズも咲いていた。

この庭の薔薇は手入れが行き届いているので楽しめる。6月が楽しみ。