旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション25 「大江戸べんとう」(東京駅)

2021-11-23 10:36:36 | 駅弁コレクション
【大江戸べんとう】(東京駅)
                           2021.11.23投稿

1978年(昭和53年)2月9日 東京駅で購入 価格500円
                   [製造元](株)日本食堂調理所


 『大江戸』の名にふさわしく、江戸城下の古地図を使った掛紙です。
 副題の「幕の内風」の文字がある物やない物、「お料理詰合せ普通御飯」の副題がある物などは、同じ年代でも複数の掛紙が存在するようです。
 また、調製印にも「佐久間」の他にも「村松」など名字と思われるのが印字されています。
 『卒業旅行』4日目は青函連絡船で深夜津軽海峡を渡り、自宅で休憩の後、おいらせユースホステルに向かいました。
 おいらせユースホステルには2泊し、冬の奥入瀬渓流を歩いたり、冬期休業中の蔦温泉旅館のお風呂に入れてもらったりと、愛知県では体験できない雪や氷と思う存分ふれあいました。
 7日目は自宅に戻り宿泊。
 最終8日目の1978年(昭和53年)2月9日。名古屋の戻る途中、夕食用に東京駅で購入したものです。
 往路は普通列車と急行列車でしたが、さすがに帰路は、野辺地駅から特急「はつかり」、東京駅からは新幹線「ひかり」を利用しました。
 この掛紙のおかげで、40年前の『卒業旅行』の記憶が断片的にですが蘇ってきました。

 「大江戸べんとう」を製造した「日本食堂調理所」は、1978年(昭和48年)に設立し、その後合併や社名変更で「日本食堂調理センター」「日本レストラン調理センター」「NRE大増」などを経て、「日本ばし大増」として現在も駅弁の他、惣菜・弁当・寿司・おにぎりの製造・販売を行っています。
 この駅弁は当時の東京駅を代表するものだったようです。
 1982年(昭和57年)発行の『駅弁全線全駅』(主婦と生活社)では、東京駅の最初に白黒写真とともに紹介されています。
 「列車の中で開く駅弁には、ささやかな旅の楽しみを見つけられる。江戸時代のにぎり飯とはうってかわって豪華なこの御弁当、牛の煮つけ、フライ、焼き魚、ピーマンのてんぷら、厚焼き卵、たけのことにんじんの煮もの、ごぼうの煮ものなど、食べる楽しみを十分満足させてくれる内容だ。」

 翌年、1983年(昭和58年)発行の「全国駅弁案内」(社団法人国鉄構内営業中央会・非売品)には、カラー写真が掲載されています。




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