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任期付き職員、今橋参事が王滝村へー私情ムキ出し人事。 北山議員が発言取り消し 

2005年03月25日 | 長  野  県  政
人事異動の内示がでた。

任期付き職員として去年4月に採用された今橋里枝・経営戦略局参事が王滝村に研修派遣されることになった。今橋参事は二週間前に観光協会から商工部の参事に飛ばされたばかり。

他に、松江和子・経営戦略局政策推進幹は岡谷市にある県の男女共同参画センターへ飛ばされる。この二人は二年任期職員への再応募をしていなかった。

二年任期職員に再応募していた児玉ゆり・経営戦略局推進幹は採用されなかった。再応募の際、辞表を提出しているので、つまりはクビということだ。

任期付き職員は田中知事が「ともに県政改革を担う同志」として鳴り物入りで採用したが、田中知事の思惑は完全に空振りで、せっかく雇った高給職員を生かせぬまま、一年経たないうちに県庁から出すことになった。

これについては、深夜に詳報する。↓
任期付き職員は、「高度な専門的能力をもち、余人を持って代えがたい」のが採用の条件。それを研修名目で村に派遣するのは筋が通らない。今橋参事は県庁職員や市町村の首長、それに県議などに好評。そこがまた田中知事にとっては癪のタネ。私情ムキ出しの情実人事と県庁・議会では受け止められている。
自分に尻尾を振ってくるものには甘いが、そうでないものにはそこまでするか?というほどの嫌がらせをする。

田中知事の情実人事は他にもある。住基ネットの問題で、知事と意見が対立した総務省から出向の西泉彰雄・市町村課長(当時)を泰阜村に嫌がらせ研修派遣するなどしている。
私利私欲なくーというのが田中知事のよく言う台詞だが、こういう狡すっからい私情を県政に持ち込むのはよくあること。やってることは殆ど子供。まるで免許も持たず、操作方法も知らない子供が大型クレーン車の運転席で面白半分にレバーをいじっているようなもの。田中康夫に知事になる資格はない。

今橋参事は2月議会開会当日の2月17日付けで観光協会から商工部に異動になっているが、これは総務委員会に今橋参事が出席できないようにするためのいわば口封じ異動。今回王滝村に研修派遣するつもりだったらこんな不自然な異動は必要ない。
今橋参事が観光協会付きのままだと、元々は経営戦略局の部長待遇なので総務委員会に出席することになる。12月議会総務委員会でも、任期付き職員の再応募についてどうするか委員から質問を受け、「応募しなかった」と短く答えている。
そこで今橋参事になにか喋られてはマズイと考えた田中知事が、総務委員会に出席させないようにするために商工委員会への出席義務がある商工部への異動を議会開会当日にしたのだ。たったそれだけのために、こんなことまでするのだからあいた口が塞がらない。田中康夫という男の小心さがモロに現れた異動だ。

今橋参事は企画立案には能力を発揮するが、これにはまず最初に投資が必要。今年中にも財政再建団体転落の瀬戸際にある王滝村にその余裕はない。いま王滝村に必要なのは地方自治体の財政を熟知したプロパー職員。この異動で王滝村にも今橋参事にも県にもプラスになることは何もない。
今橋参事が頑張ってもし万一、王滝村にスポットライトが当たるようなことがあったら、田中知事がしゃしゃり出て自分の手柄のように言うのは間違いない。その逆に当初の見込み通り財政再建団体になったのであっても「今橋さんのような才能があられる方でも無理でしたか。彼女は役所は向いていない。民間において力を発揮される方では・・・」みたいなことを言うのではないか。
田中知事が自分に媚びないというだけの理由で嫌がらせに飛ばしたーというのが議会・県庁の事情通の一致した見方だ。

課長補佐級以上の異動内示が25日に予定されていたが急遽、28日の月曜日に延ばされている。田中知事がパフォーマンス的に、自分で職員一人ひとり直接伝えたいーと言っているようだ。この気まぐれで、異動する人たちの発表は遅れ、引越し作業が大忙しになる。人の都合などまったく考えないのだ。そういえば去年4月の異動も大騒動でひと月ずれ込むなどの騒ぎがあった。こういうことをしていて職員の士気があがるはずもない。


【総務委員会新メンバー】
総務委員会の新しいメンバーがきのうの議会で決まっている。正副委員長が替わり、清水保幸議員が加わった。あとはほとんどかわらず。県ホームページでもそのうち全部の委員会の新メンバーが更新されると思うが、注目されている総務委員会の分だけ一足早く紹介しておく。
(きょう午後、県ホームページに全部の委員会の新メンバーがアップされた)
http://www.pref.nagano.jp/gikai/giji/iinkaibe.htm

木下茂人・委員長 小松稔・副委員長 
石田治一郎 倉田竜彦 宮沢敏文 服部宏昭 清水保幸 石坂千穂 竹内久幸 下崎保 の各議員。


【北山早苗議員が発言取り消し】
田中知事を支持する会派あおぞらの北山早苗議員が23日の発言を不適当だとして、自ら取り消している。
その事情などを夕刻(深夜に訂正)ごろまでに掲載する予定。発言取り消しは年に一回程ある。この前あったのは04年3月10日で、おなじくあおぞらの宮川速雄議員の発言。

取り消したのは
議会録画 http://www.pref.nagano.jp/gikai/tyousa/movie/library.htm
3月23日(水)1:08 ごろからの下記の発言など。
<しかし、一歩外へ出れば先生と呼ばれ、偉くなった気でいるが、票欲しさに有権者に ペコペコしているといわれ誰からも尊敬などされていないのが今の議員だと肝に命じるべきです。>

周囲から批判を受け、発言した翌日議長に北山議員が申し出て取り消した。発言の取り消しは本人が申し出なければできない。

北山議員の発言は声を張り上げ、小学生が作文を読み上げるような感じで、原稿を読む形のものだった。
取り消したものの他に、予算案のすべてを否認しろーだとか極論が多い。

町内会費を払っていなかったが、県議選に出るにあたって払ったりもしている人。引っ越してきたとき、自治会長さんの家が分からなかったので、そのままになっていたーというのが払わなかった理由なのだが・・・。

選挙では田中知事の応援を受けられず、田中知事は同選挙区の別の候補を応援したがその候補は落選。北山議員は次点と184票差の最下位当選。当選直後は田中知事と私は必ずしも一緒ではないーと私の質問に答えていたが、今は田中知事を最も強烈に支持する県議だ。

県議選立候補会見のとき、私が名刺を差し出すと「いいです」と言いながらバックしてしまった人でもある。

発言取り消しというと今議会でこんなこともあった。
田中知事も2月23日の柳田清二議員の代表質問の答弁で「一般市民から知事の公開アドレスに入ったメールも公的なもの」とした発言を削除したいと申し出ている。

これについては、ただ削除だけしてしまうと田中知事がとんでもないことを言ったことが記録に残らないので、柳田議員は考えた末、緊急質問する形でその痕跡を残す方法を選択したようだ。これについては柳田議員がホームページで書いている。

柳田議員 代表質問原稿
http://www.avis.ne.jp/%7Eryuusei/seiji/opinion/050223.htm

知事答弁撤回について
21年ぶりの「緊急質問」までの経緯
http://www.avis.ne.jp/%7Eryuusei/seiji/opinion/050310.htm

上には書いていないが、緊急質問の中では田中知事が取り消した発言の内容に触れるようなことがないようにーと議会事務局から言われていたので、気を使ったと言っていた。