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百条委員会設置、いざとなると腰砕け!田中康夫の高笑いが聞こえる

2005年03月18日 | 長  野  県  政
百条委員会設置は2月議会会期末を迎え、急速に「見送り」の報道がされている。しかし、これは会派代表者会議などでのいわば一部の議員たちの意見である。「会派代表者」というと、いかにもその会派を代表しているようだが、今の議会は議員ひとり一人が屹立しており、代表者の意見に右へ倣いするわけではない。

百条委員会設置のような重要案件は本会議で採決すべきであり、一部の議員による代表者会議で”ヤミ決着”すべきでない。

*議場で言えないような理由で見送るべきでない。
設置見送りの理由が判然としない。やってもどうせダメだからーというのが議員のホンネのようだが、そんなことが議会本会議の場で言えるだろうか?見送るにしても議場で論議した上でなければ県民の理解は得られず、議会の意思決定の不明瞭さに失望感だけが残るのではないか。
議場で論議すれば必然的に設置の方向に向かうはずだ。

設置しても、結果が出なければ議会の負けーと過剰に責任を意識し過ぎる空気がある。議員は検事でも裁判官でもない。そこまで世論は求めていない。
百条委員会を設置し、世論を喚起し議論を盛り上げることが議会の責務ではないのか。

見送り派の議員たちは、見えない世論という影に怯えているだけだ。百条委員会設置の世論がないーという声があるが、それは逆だ。世論をリードするようでなくてなんの議会だろうか。漫然と待っていても世論は起きない。百条委員会を設置することが世論を喚起することだ。

引き続き総務委員会で審議するーといっているが、これまで6回もやってきている。それでダメだったものが、どうして同じやり方でうまくいくのか?より強い権限を持った百条委員会しかないのではないか?あるものを使わない理由が分からない。

6月議会でーと言っているが6月までは長い。それまでに何が起こるか分からない。田中康夫は必死だ。話題を逸らすようなことも画策してくるだろう。なにしろ知事なのだ、いろんなことができる。

田中知事にとって、今起こっている問題は致命傷に近いものがある。だから16日の総務委員会に参考人として出席した元県職員・鈴木央氏の証言に「地方公務員法を遵守せよ」とあからさまな圧力を掛けてきた。田中知事自らが提唱したグリーンホイッスルの精神と逆行するもので、なりふりかまわないやりかただ。

鈴木証言への口封じ回答は、期限を3時間過ぎた証言前日の15日夜9時過ぎに鈴木氏のところに届いている。たった、80文字ほどのものだ。法令を遵守せよというだけの回答に時間は要らない。田中康夫は弱り抜いたのだ。追求の手を弛める理由はない。

田中知事は百条委員会以外ではダメだと回答してきたようなものだ。売られた喧嘩を買わないでどうする。ここで見逃したら、田中知事はますます増長するに違いない。

見送りは、内部告発に水を差すことでもある。第二、第三の内部告発者が固唾を呑んで議会の動きを見守っている。今のままでは告発者は押し黙るしかない。

議会はかつての愚挙<知事辞職勧告決議案→議会解散、選挙>に怯え過ぎている。あの時とは世論はまったく違う。
田中知事は改革の旗手ではなく、泰阜村から県庁に通うーなどという誰が考えてもおかしなことをする”変な知事”というのが多くの県民の共通理解だ。その知事が、後援会幹部と癒着し県事業に介在、公文書破棄、隠蔽、しなやか会支払いによる県職員の飲食問題などなど問題テンコ盛りなのだ。それを議会が見送ってどうする。議会などいらないではないか。

上に挙げた問題で県民から告発が起こる可能性は極めて高い。告発されてから百条委員会をやる気か?そんなことはできまい。捜査中を理由に県側はだんまりを決め込むに違いない。警察だって議会側の動きを見ている。議会が動けば警察も動くのだ。互いに見合っているように思える。

戦の要諦は相手の嫌がることをやることだ。田中康夫は、いま最大のピンチに立っている。百条委員会設置を見送って一番喜ぶのは田中康夫だ。


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