落ちこぼれ社会人学生の戯言

当初はMOT取得が目的でしたが、現在は諸事情により中断しています。
本文は趣味の口調です。 ご理解下されば幸いです。

院卒の就職難! について、ヘタレ企業人が思うこと。

2007-10-29 22:20:40 | 大学
前は毎日のように大学教員や院生のBlogを巡っていた。
放送大学に入学を考え始め、大学ってどんな所なのか? そこの学生,教員とはどのような人達なのかを知りたかったからだ。

最近はBlogを訪れる機会も減った。
どんな世界なのか判った!・・からではない。 理由は簡単! 「気が滅入るから」・・ただそれだけ。

最近はあちこちで「ポスドク問題」が取り上げられ、コメント欄を使った議論が白熱している所もある。
そこの議論を眺めていると、結構気が滅入る。 「ポスドク」を「中高年」と読み替えると、自分がちょい前に遭遇した「いきなしクビ!→会社と喧嘩/人間不信事件」やら、ハローワークで見かけた光景が思い出されるんだよねぇ。
何とかしてメシを食って(家族を食わせて)行かなきゃならないんだけど、その手段が無い! 「自分は生きてく事を許されない人間なのか?」,「誰も自分を必要としてくれないのか?」,「自分だけならともかく、家族が!」・・・・切羽詰った形相で求人票をめくっている人達の・・あの重々しい空気が甦ってくる。


放送大学は通信制なんで、自分はアカデミックな世界とはどのような所なのか知らない(直接会う機会が非常に少ない)。 ましてやそこで働く人達の様子なんて全然判らない。
けど、前にも書いたように院卒が自分の部署に配属され、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開された挙句、そいつが放り出された(会社外に)事が今までに何回かあり、そいつらの持つ・・如何にも「アカデミックな世界にいた事を鼻に掛ける」・・な雰囲気とはどんな感じなのかは少々知っている。
因みに、そこの会社(今まで世話になった複数の企業)では、少なくとも開発部門では院卒:修士はともかく博士はあれ以降採っていないとさ。
受託,派遣稼業歴が長いから、今でも色々と噂(愚痴混じり)が入って来るからなぁ。

あの時に思ったものだ。「アカデミックとはそんなに高尚なものなのか?」って・・。

自分は専門卒なんで、妬みが全然無かった! とは言わない。 反感は間違いなくあった。
強いて言えば、「自分達の領域に異分子が入り込んだような」違和感・・そんな感じが強くしたっけ。

あれから随分と経過し、自分もそこそこの歳になった。
周囲が(少し)目に入るようになり、考え方も変わった。
今は思う。 アカデミックって、やってる仕事の種類が違うだけ。 と・・。
自分から見て、自分には手の届かない所にある博士号を所有している人達には(その努力に)敬意を表すけど、仕事は仕事。 従事している仕事が違う。 そんだけだ。
何も仕事に神聖不可侵で特別なモノがある訳じゃない。

アカデミックの世界にいる人達に怒られるかもしれないが、Blog等を読んだりすると、どうしても「高尚」・・って雰囲気に拘っているような気がしてしまう。
けどねぇ・・ 企業が「金儲け」するから低俗だとか、「そこでは自分のやりたい事(研究)をやれない」とかって、かなり違和感がある。
企業は「金を儲けて悪いか!」と開き直ったどっかの馬鹿みたいな輩で充満している訳じゃなし、誰かにサービスやら製品を提供してお金を頂き、それで自分達も食って行ける・・ただそれだけの事。 それは別に悪くも低俗でもない。
企業経営にドロドロした部分があるってのはどこも同じだろうけど、それでもUserに受け入れて貰える「良い物」を生み出さなきゃメシ食って行けないからね。
自分のやりたい事があれば・・ そうだなぁ・・ ある程度年季が入れば上層部に「こんなのやったら会社にメリットがある!」って提案し、それを仕切る事だって出来る。
大学の研究室が科研費等を申請するのに「○○をすれば○○に貢献出来る! だからやらせて!」ってやってるのと殆ど同じじゃないの?
縛りの無い「やりたいこと」って、自分の金を使って自分の時間にやる以外には存在しないから。

院卒が会社に馴染めないってのは今でもよく聞く。
「高尚」な世界から「世俗的」な世界に放り出されるような気でもするのかな?
自分が汚れてしまうとか、そんなとこか? 不安??

もっと企業を知って欲しい。
大学の学部,院に企業人が出向き、自分達について話すとかをやってれば、少しは違うような気がする。
それは出席して単位が出るようなモンじゃなくてもいい。 けど、出席そのものは義務付けて、レポート程度を出させるようにする。
企業人は・・ 定年退職したベテランと現場でバリバリ活動中の現役を組み合わせれば、思考が偏るって事も少ないだろう。
不安が全部解消する! とは言わないが、在学中にこれがあれば、少しは彼等の心に残ってくれるんじゃないかと・・。
それで自分達が積極的に動くようになればそれで良し。 気にも留めないなら(ガキじゃないんだから)後は知らないよ! そこまで面倒見る義務は誰にも無い!
そんなトコかなぁ・・。
進む道の選択は自分達にやらせるけど、そこで情報のある無しの違いは大きいと思う。


上に書いた「事件」のせいで就職活動を余儀なくされたけど、その時にある転職セミナーで教えられた。
「自分は商品である。 だから、自分にどのような価値があるかアピール出来なければ誰も(どこの会社も)買ってくれない!」 と。
・・職務経歴書と履歴書を何回も書き直した。 自分は何をやってきて、何が出来るのか? そこに勤めればそこにとって何が得られるのか判るように・・・・。

企業から見て博士は使い辛い! ってのは確かにある。
かなりな大手でなければ研究専門の部署は持てないし、開発部門にいる事になれば、そこには(自分のような)低学歴な人間もいる。
自分が経験したように、人の感情ってのは恐ろしい。 けど、アカポスが少ない(今後も増えそうにない)のならば、そこに勤めなければならない博士持ちは増えるだろう。
在学中に相手を知り、自分の価値を上手くアピール出来るようになって欲しい。
相手の懐の中に飛び込んで行っても、その時に戸惑うことが少なくなるように・・・・。


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