二週間に一度、近くの市立図書館へ行って何冊か借りるのが習慣になっている。
最初は大学で履修している科目に沿ったジャンルを選んでいたのが、今は好奇心の赴くまま適当に借りることが多い。
今日借りたのは・・
・徳川慶朝著:徳川慶喜家へようこそ。
・ 〃 :徳川慶喜家の食卓。
著者の慶朝氏は第十五代将軍徳川慶喜の曾孫なんだとか。 Wikipediaで徳川氏についてちょっと検索してみたら、家康以降まるで迷路のような複雑怪奇な家系図が出てきて、瞬時にノーミソが沸騰しかけたんで、健康の為にもこれを紐解くのはやめにしたが・・。
二冊ともまだサッと目を通しただけで、きちんと読み終えてはいないが、文庫本の「徳川慶喜家へようこそ」については、「徳川」と言う名字を持つ(徳川慶喜家の第四代当主)慶朝氏の生活面でのエピソード等、色々と書かれている。 ガチガチな文体ではないからサッ・・と気軽に目を通せるけれど、残念ながら慶喜公についてはそれほど詳しく解説されている訳ではない。 「へぇ~♪」・・って思わずニヤリとするような慶喜公絡みのエピソードもそこそこあるけれど、まぁ・・ この本は学術書じゃないんだから、これはこれでいいのかな?? 気軽に読める本として・・。
自分は日本史についてそんな熱心に勉強したことは無いけれど、家康,家光,吉宗,家重,慶喜ならば一応(その名ぐらいは)知っている。 大抵は大河ドラマの影響だけど・・・・
慶喜(最後の将軍)については(元々新撰組ファンなもんで)同時代の人! ぐらいの認識だったが、ちょっと前にこの人は後半生を「趣味人」として生きた! って何かで読んだ。 本業を放ったらかして趣味に走りやすい自分としては何故か親近感を覚えて「どんな人だったの?」って知りたくなった。
図書館でこの本を手に取って表紙を見たら、一見「すごく怖そうなじ~さん」が、あの有名な家紋の付いた和服姿で座っているものの、よ~く写真を見ると目尻に何となく愛嬌が感じられるんだよねぇ。
試験時に丸暗記の対象となる、まるで記号のような「歴史上の人物」ではなく、この世を「生きた人」として身近に感じられる・・なんかそんな気がした。
慶朝氏を含む「慶喜家の人々」全体の事を取り上げるのはいいけれど、標題に「慶喜」と付くからには、一般には知られていない「最後の将軍」についてのエピソード等をもっと書いて欲しかったなぁ・・・・。 それとも、慶喜公について一般人でも読みやすい本が別に出ているんだろうか??
もう一冊の方には「慶喜家の食卓」って表題が付いてるけど、パラパラッ・・とページを繰ってみると、食い物の写真やイラスト等は殆ど出てこない。
将軍家の食卓(習慣やらレシピやら)について解説された本か? と思ったのだが、ちょっと違ったようだ。
これもWebで検索して知ったのだが、徳川家の将軍は食事の際オカズには(一品につき)二箸しか手を付けらないらしかった。(要するに、どんな好物でも二口しか食えない) まぁ、そう言う(可哀想な)しきたりだったんだそうな。 メニューについてもかなり質素だったみたい。
「当時の国の最高権力者がそんな貧相な食事だったの?」,「オカズを二口しか食えないで、栄養は足りてたのか?」,「それってイジメだったんじゃ?」等々・・と、好奇心からもっと多くの情報を求めたんだけど、その手の本ではなかったか・・。 慶喜公の食にまつわるエピソードはそこそこ載っているんだけどなぁ・・・・。
自分が考えていたような内容の本では無かったけれど、珈琲について書かれてあったのにはちょっと興味深かった。 「徳川将軍コーヒー」なんつ~のがあるんだってさ。
自分もやたらクソ重い手挽きミル(専門店から取り寄せたもの)を使って豆を挽くぐらいの珈琲好きなので、どんなのか興味あるなぁ。 そのうち注文してみるか。
そう言えば、歴史上有名な人物の子孫って割と聞くよなぁ。 男子フィギュアスケードの選手に織田信長の子孫がいたっけ。
自分は学生の頃、歴史モノでロクな点を取った事が無い。
その人物のエピソードなんかと絡めて学習したら、もうちょっとはいい点数を取れたのかもね。 興味が湧いただろうから・・・・。