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国の廃棄物政策やごみ処理新技術の危うさを考えるブログ-津川敬

島根県出雲市の清掃工場でまたも事故

2007年11月04日 | 清掃工場
 2003年10月20日、3度の遅延を経て稼動を開始した島根県出雲市の清掃工場(出雲エネルギーセンター)は今日まで30数回の事故・トラブルを重ねてきました。4年後の現在も月に1,2度その報告が聞こえてきます。以下は現地から送ってきた島根日日というローカル紙(07年10月25日付け)の記事です。

〈60本のボルト脱落 /運転停止し原因調査へ /出雲エネセン〉
 出雲市は23日、出雲エネルギーセンター(出雲市芦渡町)の二系統ある処理系統のうち、B系のガス化炉でボルト60本が脱落しているのが見つかり、運転を停止していると発表した。今後、内部の温度が下がるのを待ち、26日から原因調査と補修を予定。11月2日からのごみ処理再開を見込んでいる。この間のごみの収集業務には影響はないが、梱包ごみの外部処理を県外業者に委託する。
 脱落したボルトは、ガス化炉本体と大気を遮断するための回転板をつないでいたもので、直径16㎜、長さ80㎜のステンレス製。この脱落により、回転板が回らない状態となっていた。
 今月(10月)14日の点検時に一部の脱落が見つかり、19日の段階では60本全てが脱落していた。ボルトが外れたことにより、隙間から空気が入ってガス化炉内部の温度が上昇し、ガス化炉にゆがみなどの不具合が生じる恐れがあるため、21日に運転を停止した。運転停止による外部への処理委託期間は11月から12月までを予定。1,000t程度を見込んでいる。
 会見した出雲市環境事業部の野津建一部長は、「たびたびこうしたことが起こり残念。十分な対策を考えていきたい」と話している。

 なおメーカーは日立製作所・バブコック日立JV。


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