徒然スキーヤー日記

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車検の代車,軽四のスバル プレオプラスで500㎞日帰り移動してみたけど…今の軽自動車,すごすぎる…

2023-06-21 04:04:02 | 車試乗
ってなことで.

わがVMG レヴォーグ君も,そろそろ購入
5年目ということで.
先週末,ディーラーで車検をしてきたのですが…

土曜朝に車を預け,日曜夕方仕上がり.
そのため,土日2日間のために代車を
借りたのですが…
その代車が,スバルの軽自動車,
プレオプラス.

スバルホームページより)

うーん.
せめてインプレッサかCrosstrekクラスが
良かったんだけど…軽自動車か…

さすが軽自動車で長距離高速移動は
辛いだろうから.
この土日,遠くに出かけるのはあきらめよう
と,思っていたのですが.
久しぶりに晴れそうという週末の天気予報に
誘われて.
普段睡眠不足にもかかわらず,朝4時に
起きて,軽自動車で日帰り往復500㎞
走ってきてしまったのでした…

で.
以前,サンバーバンの代車を借りたことは
ありますが.
サンバーバンは半日借りただけで,
ディーラーから自宅までの往復しか
使ってないし.
それ以前にちゃんとある程度の距離を
走ってみた軽自動車の経験となると…
10年近く前のレンタカーまでさかのぼるな…

ってなことで.
実に久しぶりに軽自動車で長距離走って
みましたが.
はっきり言って,
最近の軽自動車の進歩にめちゃくちゃ
びっくりしました…!!!
←いや…お前が最近の
軽四を知らなすぎるだけだろ,という突っ込みが多数来るよ


ちなみに,今回借りたプレオプラスは,
ダイハツからスバルへのOEM車種で,
中身は実体ミラ イースですね.

こいつがミラ イースの写真ですが…
まぁ,見た目一緒というより.
カタログ写真も使いまわしてますね(笑)

ダイハツホームページより)

ってなことで.
まず,車を受け取って走ってみますが…

シートリフターもなければ,
ステアリングのテレスコは当然として,
チルトすらなく,ヘッドレスト調整もないし.
「やっぱりコストを徹底的に抑えた
軽自動車だなぁ…」

と思いながら走り出したところ.

どうも,自分の軽自動車体験が,
4速AT+パワステなしか油圧パワステ
という時代で終わっている自分にとって.
(以前借りたサンバーも4速AT)
「うぉおおお!なんだこれは!!??
エンジン &CVT制御,めっちゃ洗練
されてるじゃないか!!」

という衝撃を受けたのでした…

走り出して,加速時はやはり660㏄の
アンダーパワー感はありながらも.
思った以上にトルクが出ている感じがあり…

そして,加速フェーズが終わって,定常走行に
入ると…
ぐっと回転数が落ちて,タコメーターが
ついてないのでわからないけど…
時速60㎞でも1400回転くらいしか回って
ないんじゃないか?
という低回転に落ち込みます.

え?
660㏄で,そんな低回転に落としていいの?
と,驚かされるだけじゃなく.
定常走行で低回転に落ちたとき.
エンジン音が明らかに落ちて,スコスコした
感じの,いかにもトルクを出してない
ミニマムの燃焼をしているスカスカした
感じのエンジン音に変わり…

ちょっと待て!??
これ,吸気カムシャフト位相操作無茶苦茶
入って,アトキンソンサイクル燃焼してるか,
大量EGRでトルク制御してる??

これ,燃費改善のためのポンピングロス
低減目的で,ぎりぎりスカスカの燃焼で,
最低回転数スロットルガバ開けで走ってる
エンジン音に聞こえるんですが??

コースト状態から回転数が上がらない
程度にわずかにアクセルを入れると.
ほとんど回転数が変わらないのに,
スカスカした感じのエンジン音から,
パパパパ…という感じで圧縮が上がって
燃焼してる音が立ち上がって来て,
トルクが出てくるので…

間違いない.
吸気カム位相制御の可変圧縮と
大量EGR入れてるよ…!

ってことは,スロットルは完全電子制御で,
CVT&エンジン統合制御してるの??

これ,電制スロットルでCVT&エンジン統合
コントロールが載った,ドライブバイワイヤー
車じゃないか!!

そして吸気カム位相制御の
アトキンソンサイクルで熱効率
あげるのに,圧縮比もかなり高めて
あるんじゃないかな…??
ノックセンサー使ってかなり厳密な
燃焼コントロールしてるっぽいし…
(全開時はかなり点火タイミング
 リタードしてるっぽい.全開にすると
 燃費も一気に悪くなる)

これ,軽自動車ですよ??
軽自動車も,200万近くするトップグレードなら
まだしも…
110万円の一番安いクラスの軽四ですよ!!??
110万円で買える車に,今はこんな手間暇
かかったエンジン&CVTが乗ってるの…??

…そして.
定常走行から軽い減速に入れると…
メーターに現れる充電表示!!


ええ?
まさか,減速時の回生が入ってる?
ISGで回生発電入ってるのか?
このクラスでマイルドハイブリッド??

まさかこの値段の車に,ISGと大容量
バッテリーは積まないだろうから…
単なる充電制御かな?

…気になってのでエンジンルーム見ると.
ジェネレータとスターターは別だったので,
エンブレ時にのみオルタネータで発電させる
単なる充電制御だな.これは.

でも.単なる充電制御とはいえ.
アイドルストップ機能…それも,スピードが
10㎞/hくらいに落ちるとストンとエンジンが
止まるアイドルストップがついてるので…
かなり充電受け入れ量のあるバッテリーと
大容量オルタネータがいるし.
それをきちんと制御するのもコストがかかるし…

今の軽自動車って,ここまでして燃費を
稼いでいるのか…!!

そして,この車は3気筒エンジンだけど,
3気筒は1次は完全バランス,2次の偶力
バランスは4気筒よりいいし.
意外となめらかでエンジン音は静か.
定常運転に入れると,軽自動車と思えない
静かさ…

ブレーキもフィーリングは悪くなく,
ストロークでスカスカ効くブレーキじゃなく,
ブレーキペダルの踏力(反力)の立ち上がりと
減速Gの立ち上がりがいい感じにシンクロ
してくれているし.

何より,電動パワステの反力の出し方が
かなりしっとりとした高級な感じ…
これ,電動パワステの反力の出し方が
めちゃくちゃいい!!

そして.
ボディ剛性が想像以上に高い!
段差を乗り越えてもミシリともいわないし.
(昔の軽四は,段差を乗り越えるとギシギ
 いう車もあったもんだ…)
ボディのしっかり感は想像以上!!

しっかりしたボディに,バネレートが
結構低めのバネがついていて…
各部ブッシュの容量も適切なのか.
段差の乗り越えなども,ガタガタする
下品さはなく,予想以上に滑らかに
柔らかく段差を乗り越えていきます!!

だのに,強めの横Gをかけても,低めの
バネレートから予想されるほどロールが出ず,
リアがロールを押さえている感じがして…
リアサスがトーションビーム式なので,
結構リアでロールを押さえてるのかな?

あと,フロントのロールも,ロール
モーメントが短くロールが抑え込まれて
いる感じ.
ロールセンターが意外と高そうで…
横Gをかけると,フロントはペダルくらいの
高さを中心にロールする感じ.
「え?そんな高いところ中心にロールする?」
という感覚が…

もしかしたら,リアよりフロントのロール
センターが高いという,禁断の前上がり
ロール軸なのか…?
フロントサスを見てみると,ロワアームは
そんなに外下がりじゃなかったので,
ジオメトリー的にはそんなにロールセンターは
高そうに見えなかったけど…

ってな感じなので.
ロール剛性はそこそこ高めで,
バネレートが柔らかいのに,腰砕けロールは
しません.
ただ,ロールを強く出すとフロントインの
接地感は弱まるかな…

まぁ,でもフロントの外側タイヤの対地
キャンバーが適切なのか,そこそこ強めの
横Gをかけても,簡単にフロントがアウトに
逃げていくことはなく,
フロント外側のタイヤが意外と頑張って
インへ切れ込んでいってくれます.

結構な山道で,かなり限界まで攻めてみましたが.
意外とタイヤがスキール音を出し始める限界は
高いし.
…昔のBRレガシィよりも横Gをかけられるかも??

…これ,昔のロールを許容しなかった某車の,
バンプ時キャンバー変化が限りなく0の
フロントサスで大きな横Gをかけたとき,
対地キャンバーがメチャポジティブになり,
フロントがすーーーっとアウトに逃げていった
のに比べれば,結構粘ってくれるフロント
サスです.

意外と電動パワステのフィーリングもいいし,
660㏄では仕方がないパワー不足感を除けば…
山道も怖くない,意外と攻められる足ですね.

ただ…
すごくいい感触のパワステなんですが.
これ,パワステの反力,ほとんどがタイヤからの
力じゃなく,モーターのフィードバックで
出してるんじゃないかな…?
ステアリングを切り始めて,タイヤが
コーナリングフォースを出す反力を
ステアリングに感じるんですが.
その感覚からワンテンポ遅れて,実際に
フロントが回り始める感じ.

…たぶん,街中とかでは全くわからないと
思いますけど…
山道でラインを㎜感覚で合わせて攻めようと
したとき,予想よりワンテンポ早く
ステアリングを切り始めないと,
ちょっとインのクリップポイントを外しちゃう
感じ.

おそらく,ステアリングの各部の剛性が
そこまで取ってなくて.
でも,ステアリングの剛性の低さが生む,
ステアリング反力の「グニョ」感をステアリングに
伝えず,
反力を電動パワステのモーターで出すことで,
ステアリングの安っぽさを消してるんじゃないかな~.

本来はグニョ感が終わってからフロントの
コーナリングフォースが立ち上がって,
旋回を始めるところ.
この「グニョ」感が伝わらないため,
電動パワステの反力が出たところで
フロントタイヤのコーナリングフォースが
立ち上がってくると誤解しちゃうため…
フロントの横Gの立ち上がりが,ステアリング
反力の立ち上がりから予想されるより
ワンテンポ遅れて出てくる感じ.

まぁ,普通に街中で走っている分には気づかないです.

で.
高速道路で走ってみると…

エンジン回転数がひくい!!
100㎞定常走行で2000回転行ってないかも?
エンジン音は驚くほど静か…
今の軽四,100㎞でこんな静かなのか!!
と驚くレベル.

…ただ,遮音にコストをかけてられないのか,
フロントタイヤのロードノイズは割と
にぎやかに伝わってきますが…

でも,エンジン音は驚くほど静かで.
エンジンが限界で回っている感じもないので…
100㎞巡行でも,そんなに疲れません.

さらにステアリングも…
これ,たぶん電動パワステが良くできてる.
結構まっすぐ走ります.
電動パワステの反力がいい感じで出るので,
自然にニュートラルが保持できる感じで,
100㎞/hを越えても,自然にまっすぐ走れます.
いや…
軽四で高速数100㎞って疲れるだろうなぁ…
と覚悟してたけど.
これなら疲れない!!

…いや…今の軽四,すごいな…

そして,100㎞程度でも,CVTは最低ギア比で,
アトキンソンサイクルで燃えてるっぽくて…
燃費は27㎞/Lくらい行くし.

さらに,大体エンジンとCVTのプログラムと
動作を理解して.CVT最低ギア比,アトキンソン
燃焼モードを維持すれば燃費が良くなることを
見切ったので…

慣れれば,信号のない郊外道路を
100㎞くらい走った平均燃費で,
燃費リッター当たり37㎞近くまで
行けました~!!!


いや…ハイブリッドでもないのに,
すごい燃費がいいなぁ…

ってなことで.
高速の100㎞巡行も意外と疲れないし.
(アイサイトなしで久しぶりに長距離運転したよ…)
燃費はかなり良くて,500㎞走っても
ガソリンは18Lくらいしか使わなかったし.

意外と,山道のコーナリングもよくて.
志賀草津道の激しいコーナーを,速い車に
追い立てられることなく,むしろ
他車に追いつきまくるくらいに楽しく
攻められたし…

フロントシートも,すごい高級とまでは
いわないまでも,500㎞走ってお尻や
背中が痛くなることもなかったし…

この車が110万円って,すごい.
日本の車づくりの技術は,すごすぎる…


と.
軽自動車の進歩を目の当たりにして,
いまさらながらにすごく感動した,
Skier_Sだったのでした…

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SUBARU Crosstrekに試乗してみた

2023-05-27 04:46:34 | 車試乗
先日のこと.
車のオイル交換その他でちょっと
ディーラーに立ち寄ったのですが…

その際,新型クロストレックの試乗車が
出てたので,早速試乗してきました~!!

…スキー板の試乗記事に,車の試乗記事が
混ざってますが.
Skier_Sは試乗が好きなんだな
と思ってやってください…

ってなことで.
昨年終盤にフルモデルチェンジして
GT型からGU型に変わった,
XV改めクロストレック.

今回は,インプレッサより先にクロストレックが
発表され,クロストレックが先に設計された
ようですが.

さて.
先代はD型以降の後期型の出来栄えがよくて.
1.6Lは驚くべきコストパフォーマンスを
誇ってましたが.
新しいクロストレックの出来栄えやいかに??


とりあえず.
今回のクロストレック.
1.6Lモデルは無くなってしまい.
全てが2Lのe-BOXERになっちゃいましたが…
そのかわり,廉価版としてFFモデルが
追加されたけど.

SUVでFFって,どうよ??
と,ちょっと思ってしまいますが…
今回の試乗車は,2L e-BOXERの4WD.
グレードはTouringとLimitedの2種類あるうち,
上の方のLimitedグレードですね.

…内装は,大型の11.6型ディスプレイがついて,
LEVORGと似た内装になってます…
ドアトリムとシフトノブがあるセンター
クラスタ付近のデザインは違いますが,
インパネ周りは同じデザインですね.


フロントシートは,まぁ今の時代としては
標準的な座り心地.
ただ,本革ステアリングの感触がちょっと
イマイチ私の好みじゃないかな…
LEVORGの高感触革の方がずっといいな.


で.
走り出してみると…
あれ?
e-BOXERって,こんなにモーターアシスト感
弱かったっけ?
って感じの走り出し.

アクセルを踏むと,エンジン回転が
クッと上がるので,エンジンが頑張ってる
感が出て,モーターがアシストしている
感じが弱いです.
トヨタのストロングハイブリッドや
日産のe-Powerに慣れちゃったからかな…?

加速時のアクセルオンで,車の加速より先に
エンジン回転数が上がってしまう感じで,
エンジン回転音から感じるよりスピードが
伸びず,パワーがないエンジンっぽく
感じちゃいます.

もう少しエンジン回転数を抑えて,
トルク感で引っ張ってくれる方が私の
好みなんだけどな~…

でも,アクセルを踏めばかなりの上り坂でも
そこそこの加速度で加速していくので,
エンジン回転数がぐっと上がるものの,
普段使いには十分のパワーですね…

足回りは先代もすごい良かったので,
そこからの圧倒的な進化は感じられな
かったけど…
先代は,いい足ながらもちょいとロールの
出方に重心の高さを感じたけど,
今回は,ロールがさらに抑えられた感じ.

車高が高めのSUVっぽさは無く,
基本的にロールは少なく,そのロールも
インが浮き上がるというより,フロントの
アウトがが沈んでいくような安定感の
高いロールをしてくれるので,
すごい車高の低い車のような,
安定した運転感覚…!

バネレート自体はそこまで高くなさそう
なので,リアのロールセンターを高めに
してロールモーメントを抑えつつ,
ロール軸はかなりフロント下がりに
して,ダイアゴナルロールを強めにしてる
のかな?

フロントは乗り心地重視のある程度の
コンプライアンスもたせてある感じだけど,
反応はそれほどダルではなく,クイックに
向きを変え始めてくれます.
ステアリングフィールもいい感じだけど.
ステアリングの手触りが惜しい…

そして,e-BOXER.
ハイブリッドなので,エンジン停止・始動を
繰り返すんですが…
始動の時に,ちょっと振動が車内に伝わるのが
ちょっと惜しい.

後は,ブレーキフィール.
先代は,回生ブレーキとメカブレーキの繋ぎが
全く分からず,すごい自然なブレーキフィール
だったけど.
今回の新型,ちょっと最後のメカブレーキに
なったところで,ちょっとブレーキが強く効く
感じで,慣れないうちはかなりカックンブレーキに
なりました.
でも,これは慣れの問題で,慣れれば大丈夫かも.

ってなことで.e-BOXERのエンジンオンの振動と,
ブレーキフィールがわずかに惜しいものの.
最低地上高が高いSUVタイプのわりに,
結構しっかり走れるいい足で,
相変わらずコストパフォーマンスは高い車
だと思いました…!

1.6Lのお手軽価格4WDが残っていれば,
さらに恐ろしいコストパフォーマンスの車に
なったんだけど…
そこもちと惜しい.

ただ.
先代はかなり一気に進化して,すごい感動
しただけに,今回もそれに匹敵するすごい
進化を期待したけど…

今回も間違いなく進化はしていた
ものの,
さすがに先代の完成度がとびぬけて高すぎた
だけに,今回はそこまですごい全面的進化は
できなかったか…
というのが,試乗前に期待値を高めすぎた
Skier_Sの正直な感想だったのでした…
コメント

SUBARU LEVORG STI Sport R 2.4Lに試乗してきた

2022-07-11 05:00:09 | 車試乗
知らぬ間に,早くも我がVMG LEVORG君が
そろそろ購入から4年になるわけですが.

4年経つのに,走行距離が9万9500kmと,
やっと10万kmに達するかどうか
という程度.
普通なら1回目の車検で10万km近く
走ってしまう我が車としては,歴史的に
少ない走行距離なのですが…

とりあえず,4年目の12か月点検に
車を出したついでに,かねてから試乗したいと
思っていたLEVORG2.4Lに試乗してきました~!


準備された試乗車は,真っ赤な目立つ
ボディ―カラーでした…

一応センターに11.6インチディスプレイは
着いてるけど,
試乗したのはアイサイトX無しの,
通常アイサイトのモデルでした…
まぁ,オプションの11.6インチディスプレイ
着けたら,あんまり内装の違いは
分かりませんね.

メーターがフルディスプレイじゃなく,
針の従来メータ+センターディスプレイに
なるので,そこは違いますが…
まぁ,普段からメータ表示にするだろう
自分にとって差は無いかな.


とりあえず,シートやインパネ部分は
1.8Lと全く変わりません.
…あ,強いて言えば.
メーターの真ん中のディスプレイに
ブースト計が出せる!
…ってのが,1.8とのわずかな違いかな?

そして,走り出すと…
おっと.
同じ2.4LのWRX S4に比べればかなり静か!
そして,ステアリングも軽め.
モードセレクタがNormalモードでも,
S4のConfortよりちょっと軽い感じ.

ただ,ふわふわした軽さじゃなく,
しっとりした手ごたえで,
良い反力の出方があり,
フリクション感が少ない,
かなり高級な感じのなめらかな軽さ.

これ…
リアルにステアリング系のフリクションを
メカニカルに削ったのか,
あるいは電動パワステのプログラムを
追い込んだのか…
多分,フロントサスは直進性を高めるため
多めのキャスター角をとってるジオメトリ
だと思うので,どっちにしろ強めの
アシストがいるだろうから…
おそらくプログラムを追い込んだ?
愚直にフリクションを減らそうと思うと,
すごいコストがかかるはずだし.

スポーツ系の車って,時折妙な反力を
あえて発生させて,強制的にニュートラルを
維持させるEPSプログラムの車もあるけど.
そんな妙な重さがない,ナチュラルに
すっとステアリングが切れていく,
いい感じの反力の出方.
…1.8Lって,ここまでステアフィール
良かったかな??
2.4Lでエンジンが重くなった分,
アシストのプログラムをちょっと変えて
きたのかな??

そして,もう一つ驚いたのが.
歩道の段差なんかを乗り越える時.
私が普段乗っているVMG LEVORGの
つもりで覚悟して段差を乗り越えると…
その予想の数分の1のショックで段差を
乗り越えていく!

あれ?
新型の1.8Lに比べても,フロントサスの
段差の乗り越えが滑らかになってる
気がする!??
2.4Lでサスセッティングを進化させてきたのか,
あるいはB型で1.8Lも2.4Lもセッティングを
変えてきたのか…??
またはエンジンの重さがなせる上物の
安定感のせい?
とりあえず,フロントサスの突き上げの
マイルドさは,かなりのレベルだと思う…



そして.
肝心なエンジンの方は…
アクセル開度が低いところでは
それほど驚きのトルク感は無いです.
というか,アクセルペダル操作に
対するトルク感のリニアリティが高く,
10km,20km,30kmと,狙ったスピードで
ピッタリ止める操作が楽にできます.

アクセル開度が低い領域でも,
回転数がほとんど上がらずスーッと
加速していくので,トルク感がありますね.
先代1.6Lのように,クッと回転数が上がって
加速させる…というシーケンスじゃないので,
快感度が高いです.

そして.
アクセル開度が大きい領域になると…
大排気量NAか?
というターボラグの少なさで,
「こんなに要らんわ」
というトルクが出てきます…!

私の乗っている2.0L LEVORGだと.
ターボラグがでかいので,
「とりあえず一回全開にしてから」
ブーストが出てくるのに合わせ,
アクセルを戻していくという
お作法が必要なのに.

この2.4L.悔しいほどラグが無い…
数値上の馬力・トルクは先代2.0Lの方が
上だけど.
ゼロスタート加速や追い越し加速は
ラグが無い2.4Lの方が速いんじゃないかな…

で.
やっぱりアイドリングストップが
ついているのに驚きが…
かなりブーストを掛けた直後なのに,
すぐエンジン止まっちゃって,
ターボの冷却大丈夫か???
と心配になる私は古い人間なんだろうか…

とりあえず.
走る・曲がるの気持ちよさは
スバル車の中でもぴかイチ.
激しく物欲を刺激する車でした…

うーん.
欲しい.
欲しいけど…
500万は払えんな(涙)
コメント (2)

新型2.4LエンジンになったスバルWRX S4に乗ってきたよ

2022-04-30 00:09:01 | 車試乗
えー.
今晩,志賀高原では雨が降っていて.
そして明日の朝は冷えそうなので…
今晩中に,標高が高いところは雪が
ぱらつくかも?

そして,ぬれた路面が明日の朝は
冷えて凍っている可能性があるので,
明日の朝に志賀高原に行く方は
お気を付けください…

ちなみに,志賀草津道路は,すでに
路面凍結のため通行止めになってます!
明日の朝は草津道通れないので
ご注意を…!!

…ってなことで.
スキーに行かない休みだというのに,
朝から起きてワクチン接種やら
スキー板の手入れやら車のメンテやらを
やっていた今日一日ですが.
あっという間に一日が終わってしまう…

そして,明日は午前2時出発…
というか,実質今晩出発だから.
早く寝ないと…

とりあえず,久々にスキーに行かない休日だった
今日,車のオイル交換その他にディーラーに
行っていたわけですが…

せっかくスバルディーラーまで行ったんだから,
当然,B型販売と同時にラインナップに追加された
LEVORGの2.4L,STI Sport Rに試乗したい
と思っていたところ.
残念ながらLEVORGの2.4Lの試乗車は出ておらず(涙)

Skier_S「残念…2.4L乗ってみたかったのに…」


ディーラさん「WRX S4なら同じ2.4Lエンジンだし,
試乗車がありますよ?」


S「…乗せてください.乗ります.乗りたいです!!」

ってなことで,急遽試乗させてもらうことに
なった,WRX S4.
実車は…イメージカラーのオレンジ色の
派手な車体ですね~.


セダンですが,テールランプのグラフィックは
LEVORGと共通のイメージですね…
そして,事前にWebの画面で見た時に
気になっていた,SUVっぽいホイール周りの
樹脂のクラッディングですが.
…意外と悪くない.
私は許容範囲.


早速乗り込んだところ…
室内は…LEVORGと完全に共通ですね.
シートが多少違うのかな?
でも,差分が分からん…


ってなことで.
おそらくLEVORGと全く同じだろう…
と思って乗ったWRX S4.
エンジンを始動させると,アイドリング時のエンジン音は
スポーツカー的な排気音を聞かせるような演出は無く,
高級車的な静かさ.

…最後の完全ガソリンエンジン車になる
だろうWRXなのに,お上品なこと…

と,数m動かすと.

モードセレクタはNormalなのに.
ステアリングがかなり重い!
そして,段差を乗り越えた際のショックの
減衰量もかなり高そうな感じ…

エンジン音はおとなしいけど,
LEVORGよりしっかりと重いステアリングと
減衰の強いダンパーで,よりスポーティーな
感じを出してますね.



ってなことで,走らせてみたところ.
気になる2.4Lエンジンですが.
DBWのアクセルペダルに対する非線形性を
強くして,加速感を演出してるかな?

…と思ったら,そんなことは無く.
アクセルの微小開度領域でもドカンと
スロットルを開けるような下品な制御は
していませんね.
街乗り領域の操作性は全く文句なし.
10km/h,20km/h,30km/h…と10km刻みの
定速走行もぴったり決められる,
アクセルペダル反応のリニアリティの高さは
文句なし.
エンジン音も驚くほど低く,ロードノイズの
方がよっぽど目立ちますね…

で.
2.4Lエンジンで気になるのは,やっぱり
そのパワーなので.踏んでみる!


十分です

私にはこれ以上のパワーは要りません…
先代2Lの300psから現行2.4Lは275psと,
カタログ馬力は落ちてますが,
下品なターボラグは全く無く,
アクセルを踏んだ瞬間からブーストが
効いてる感のトルクが出てきます.
2Lエンジンよりずっとトルクが太く,
加速初期のダッシュは圧倒的に
2.4Lの方が速いです.

私のLEVORGの2Lエンジン,Iモード時の
アクセル開度が大きな領域では,
アクセルを踏んでからかなり時間が経って
ブーストが出てくるので,ブーストが出てから
慌ててアクセルを戻すことがありますが…
このFA24エンジンは,ターボラグをそれほど
感じず,遅れて出てくるトルクにアクセルを
戻すような,下品なラグは無い!
いや…これはいい.
カタログ馬力は落ちてるけど,絶対的に
2.4Lの方が完成度は高い!!


アクセル開度が小さい領域では
普通の大人しい車と同様,
過剰なトルクが出すぎることなく
お上品に運転でき.
アクセル開度を大きくすると,
ターボラグなくしっかりトルクが提供される
という,これは結構理想的なパワーユニット&
シフトの仕上がりですね…!!!

と,気持ちよく乗っていて.
信号待ちで止まったところ.
驚くことに.
2.4Lターボ,アイドリングストップが
ついてるんだ!!!!
ついにこういうスポーティーなモデルも,
アイドリングストップが導入されて
来たのか…

アイドリングストップからの始動は,
やはり往復慣性質量が大きい2.4Lエンジン.
かなりサイレントに始動するLEVORG1.8Lに
比べると,かすかに振動が感じられるレベルで,
「お,エンジンかかかってる」
って感じ.
でも,従来の2.5LのNAエンジン,FB25に
比べればかなり静かに始動します…

そして.
足回りですが…
Normalで十分締まった感じのダンパーですが,
Sportsモードにするとさらに締まっていきます.
が,元が硬めなので,LEVORG 1.8LのSTIより
モード切替時の変化が少なく感じるかも?

で,ちょっとコーナーを攻めてみると,
コーナリングの時のロールの少なさは
驚くレベルですね.
サスジオメトリはLEVORGと変わってないから,
ロールセンター上げたとかもないだろうし…
フロントスタビを強めたのかな?

とりあえず,Sportモードだと
ラグの少ないトルクのあるエンジンと
ロールが少ないサスで,ちょっとびっくり
するくらいのスピードでも,安心して
コーナーを曲がって行けますね…

ってなことで.
多分,同じ2.4Lエンジンだけど,WRXは
おそらくLEVORGよりスパルタンな方向の
味付けがされてるっぽいな…
と思った今回の試乗ですが.

まぁ,2.4Lのポテンシャルは分かった.
かなりすごいけど…
私としてはこんなパワー使うことは
無いから.
1.8Lで十分かな??←まさか,新型買う気になってるのか?
コメント (2)

SUBARU 新型LEGACY OUTBACKに試乗してきたよ!

2022-02-09 00:36:50 | 車試乗
えー.
本日の志賀高原特派員からの写真を見ると…
昨日の記事の最後に予想した通りに,
晴れベースの天気だったようですね…!

うぎゃーー!!
シマシマ!!
見事にいい感じのシマシマ!!
これは目に毒っ!!

あぁ…仕事してる場合じゃない…
滑りたい…
今日の志賀高原は楽しかったん
だろうなぁ…

とりあえず,今のところ.
今週末も天気は良さそうです!!
…でも,13日はちょっと気温が上がりそうだけど…

ってなことで,本題へ.
先日,車のエンジンオイルと,F&Rのデフオイル
交換にディーラーに行ってきたのですが.

ついでに,新型が出たアウトバックの試乗車が
出ていたので.
これ幸いと試乗して来ました~!



このアウトバック.
前回のBS型アウトバックが生産中止になり,
その後アメリカで販売開始した後継モデルが
日本には入らなかったので,
「アウトバックはアメリカ専売で,
 日本ではもう売らないのかな??」

…と,思ったところ.
アメリカのNA2.5L&2.4Lターボの組み合わせと
異なる,1.8Lターボとなって日本へ導入されました!

…それも,BS型は単なる「アウトバック」だったのが,
今回のBT型では「レガシィ アウトバック」と,
久しぶりにレガシィの名前がついて復活です!

ってなことで.
実車を始めてみてみると…
LEVORGを見慣れた目には,かなり
デカく見えます…
幅,長さ,高さともに10cmほど
デカいのですが.
やはり高さがあるので,デカく見える
のかな…?


写真で見るとそれほどデカく見えませんが.
実物はかなり大きく感じます…

ってなことで,乗り込むと.
運転席のアイポイントもやはり
レヴォーグよりかなり高め.
でも,スバル車統一感のある内装で,
まぁ見慣れた感じ.
激烈な高級感があるわけではないけど,
安っぽくは無く,落ち着いた感じの
インテリアですね.


早速走り出すと…
おっと.
意外とマイルド目な足.
LEVORGよりバネレートは低いので,
段差はマイルドに乗り越えるけど,
ダンパーはしっかり効いてるし,
車高が高めのSUVスタイルとしては
ロールも少なく,ブレーキ時のダイブ
などの姿勢変化が少ない感じ.
「柔らかめだけど引き締まった」
とでも言う感覚でしょうか…

で,静粛性も高い.
ロードノイズは多少入りますが,
エンジン音がしっかり遮音されていて,
エンジンは新型LEVORGと同じなのに,
LEVORGよりかなり静かですね!

で.
LEVORGと同じ1.8Lエンジンだから,
走りは似た感じかな…?
と思ったら,かなり味付けが違います!

パワーより静粛性,
ダッシュよりジェントルさ…


という味付けがされている感じ.
グッとアクセルを踏めばそこそこ加速しますが,
アクセルを踏んだ時のレスポンスは,
LEVORGよりアクセルの非線形性が
抑えられているようで,踏み始めにガツンと
来るのではなく,割と穏やかに加速するよう
調整されているように感じます.

ただし,これはIモードの時.
スポーツモードにすると,アクセルを
踏んだ瞬間からかなりのトルク感を
感じられ,ガツンと加速するので.
…このボディに対して1.8Lエンジンの
パワーが足りないのではなく,
アウトバックという車の性格を考えて,
iモードではわざと穏やかに加速するよう
調整されているんだと思います…

とりあえず,LEVORGより100kg重い車重で
LEVORGと同じエンジンってのは
大丈夫かな?と思ったけど.
Sモードにすれば,アンダーパワー感は
無いですね…!!

iモードの時は,リニアトロニックの変速も
LEVORGより低回転をキープするように
なっているのか.
回転数をぐっと上げてパワーを出すのではなく,
静粛性を保ったまま,低回転トルクで
行けるところまで引っ張ろう…
という感じのプログラム.

うーむ.
LEVORGと同じ1.8Lターボなのに,
エンジンが頑張った感を出さずに
どちらかというと高級車っぽく,
上品に低回転で車を引っ張っていく
感じ.
同じエンジンなのに,味付けをここまで
LEVORGと変えてくるとは!

ただ,やはり1.8Lなので.
3Lや4LのNAの高級車のように,
怒涛のトルクがあるわけではないです…

でも,登り坂でもブーストを高めることで
エンジン回転をそれほど高めることなく
加速していってくれるので,トルク感も
感じるし.
普通に走るのに全く不足は感じない
パワー.

そしてSモードにすれば,少なくとも
これで足りないと感じるシーンは
無いんじゃないかな…?

で.足回りを試そうと,いろいろ車を
ゆすってみると…
LEVORGよりはバネレートが低めなので,
高級車っぽく,車の動きが緩やかかと
いうと,そうでもない.
足はある程度しなやかながら,
ステアリングへの反応も早く,
車高の高さから想像するような
ロールも無いです.
車高も高く,ストロークが長いサスの
はずだけど,かなりロールが抑えられて
いる感じ.

少なくとも,BRレガシィの,
左右にステアリングを切り込んだ時の,
大きめのロールが遅れてついてくる
感は全く無いです.
しなやかなのに,応答周波数はかなり
高い感じ.

同時にLEVORGの1.8L STIと乗り比べて
みたけど.
LEVORGの方がしっかりとエンジン音が
聞こえるし.
サスもNORMALでもOUTBACKより
しっかりしてる感じ.
OUTBACKのサスは,LEVORGのコンフォートに
感じが近いかな…

エンジンも,LEVORGの方はNormalモードでも
アクセルを踏むと回転を上げてパワーを
出していくプログラム.
静粛性はOUTBACKより劣るけど,
LEVORGの方が元気に走る感があります…

あ,OUTBACKもSモードにすると
元気になります.
でも,LEVORGもスポーツ+モードにすると,
「これ,OUTBACKと同じエンジンの車か??」
と思うほど,回転を高めに引っ張って
アクセルに素早く反応する尖った車に
なります…

とりあえず.
車は大きいけど,それだけ分トランクと
リアシートはLEVORGより広いし.
同じ1.8LエンジンなのにLEVORGとは
違う落ち着き感もあるので.

山道をあんまりガンガン攻めるわけではなく,
車にそこそこの広さが欲しい…
という,落ち着いた方にはいいんじゃない
でしょうか.

しかし,今回,新型LEVORGとOUTBACKを
乗り比べてみたけど.
同じエンジンの車なのに,ここまで味付けを
変えられるとは…
今のエンジン&トランスミッションって,
コンピュータの調整で全く味付けを
変えられるんだなぁ…
と感動した,今回の試乗だったのでした.
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スバルXV 1.6i-L Eyesight E型に試乗してみた

2021-09-24 06:07:00 | 車試乗
えー.
本日は,ちょっと古いネタになりますが.

先日,我がVMG LEVORG君がリコールの
燃料ポンプ交換作業
を受けている間.
E型のXV 1.6Lが代車でやってきたので.
今回は,こいつの試乗レポートです!

…いや.
以前,D型のXV 1.6Lに試乗しているんですが.
E型と乗り比べて,予想以上に変わっていた
のにちょっとびっくりしたので記事にして
みました…

いろんな記事やら情報を調べても,
XVの情報は2Lのe-BOXER仕様の情報に
偏っていて,1.6Lの情報ってあんまり
無いんですよね…

ってなことで.
外装は,バンパー周りとホイールが変わった
ようですが.
まぁ,誤差ですね.


内装を見てみますが…
内装自体はインパネとシートにもオレンジの
ステッチが入り,1.6L車でも2L車に負けない
高級感が出ましたね.


リヤシートの広さは変わってませんが.
相変わらず,外から見るより広い
リアシート.
リアシートにもオレンジステッチが!


メーター部分の仕様は,特に変わって
ないかな.


ってなことで.
走り出してみると…
あら?
サスのセッティング,全然違う!??
D型よりも,上物がすごい落ち着いてる!!
D型は,段差乗り越えはマイルドで,
衝撃はしっかり受け止められる
ボディ剛性と足の動きはあり,この
クラスとしては上出来かな?と
思いつつも.
ゆったりした路面の揺らぎとかには
ボディがそのままゆすられる感じを受け,
ロール収束も遅めなため,ちょっと
上物がゆらゆらした感じを受けたのが
わずかに惜しかったのですが…

このE型,この惜しかったゆらゆら感が
全く消えた!
前のXVは2.0に合わせこんでいて,
1.6の細かなチューニングに手が回って
ないんじゃないか?
とか思ってたけど.
E型の1.6L,かなり良くできてる…!!

コーナーを攻めたりしてないので,
強い横Gがかかった時の動きは分からない
けど.
スピードを上げていってもビシッと
安定しているし.
ロールもすっと収束するし.
これ…先代LEVORG GT-Sに迫る足かも…??

ステアリングフィールも結構いい!
でも,これは気づく人がかすかに気づく
レベルかと思うけど…
ステアリング系のちょっといろんなところの
剛性不足があるのか,あるいは電動パワステの
プログラミングか…
指1本切った時,遊び領域みたいな不感領域が
あって,その不感領域を超えたところから
くっとステアリングゲインが出ます.

惜しい.
ステアリングに返ってくる反力もいいし.
一旦ゲインが出始めると,かなりクイックに
車が反応するので.
車自体の応答周波数の上限は高そう
だけど…
ニュートラルから切り始めるステア
リング系に,ごく一瞬のラグを
感じるのが惜しい.
…まぁ,これに気づく領域で車を走らせる
人はほとんどいないと思うけど…

でも,ステアリングのこのラグに気づくのは.
足回りが良くなって車の応答が早くなった
からだと思う.
これに気づいたのは,
足回りが良くなりすぎた
ということの裏返しで.
足の動きは,いろんな動きのお釣りがわずかに
残る感じがあるD型と違って,スパッと収まる
いい足になってます!

そして.
もっと大きく変わったのは,1.6Lエンジン&
リニアトロニックの制御.
ここは,「別物か?」と思うくらい変わり
ましたね…!

D型に乗った瞬間に感じたアンダーパワー
感が無かったので.
「これ,2.0Lだよね?」と最初は勘違い
してしまったくらい,パワー感が増しました!
(最初乗ってしばらく,1.6と思ってなかった)

最初,エンジンのトルク上げてきたのかな?
と思ったけど.
FB16エンジンの仕様は変わってない
ようなので,
制御だけ変えて,かなりの完成度に仕上げて
きたようです…

具体的には,以前はアクセルを踏んだ時,
ぐっと回転数が上昇して,それから加速が
ついてくるような感じでしたが…
E型では,エンジン回転数をそれほど上げず
加速するような制御に変わってます!

だもんで,エンジン回転数が上がる前に
にスルスルスピードが乗っていくので,
かなりトルクがあるように感じる…!

車軸のデマンドトルクを出すのに,まず
ハイギアード(低回転)のまま思いっきり
電制スロットルを開けて行って.
それでもトルクが足りなければ,
リニアトロニックを車軸必要トルクに
なるまでローギアード側にじりじり
動かしていく…という感じの制御に
なったようです.

アクセルをがばっと開けると,リニア
トロニックは思いっきりローギアードに
落ちますが.
普通の街乗りでは,かなりエンジン回転が
低回転のまま走ることができます…

そして.40km定常走行時のエンジン回転数,
1300RPM以下.
これ…LEVORG2.0より低回転で走ってるん
ですけど!???

全体的に,かなりエンジン回転数を
落としてます.
普通の2L車より低いエンジン回転数で
走るので,トルクがある車のように
感じます…!

普通の街中の走りなら,こっちの方が
絶対いい.
D型で感じたアンダーパワー感を全く
感じません.
いや.最初からこの制御にすればよかった
のに…!!

ただ,急な登り坂を登ってないので.
登り坂でのパワー感はちょっと分からない
けど.
街乗りでは,全くアンダーパワー感が
無くなりました!

で.このXV.D型からお値段上がって
ないの??
…これ,D型の1.6Lを買った人は,かなり
悔しい思いをするほど完成度上がってます…

これでアイサイトツーリングアシストが
ついてて,完全停止までステアリング補助
付きで走ってくれるし.
リアシートも広いし,荷物も結構詰めるし…

燃費はハイブリッド車と比べると良くないけど.
ガソリンフルタンクが大きくて
63L入るので,
高速エコランすれば1000km無給油で
走れそうだし.

そして,X-mode付きの4WDで,
この車が230万円ってのは…
むちゃくちゃバーゲンプライスじゃ
なかろうか??
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SUBARU フォレスター SPORT 1.8Lターボ車に試乗してみた

2021-06-11 01:34:55 | 車試乗
ということで.
2日連続スキー板の試乗レポートが続いた
ので.
読者も毎日続くと飽きるだろうと思い…

今日はの試乗レポートです!←どっちにしろ試乗レポートなんかい!!

かなり前の話になっちゃうんですが…
LEVORGのフロントストラット交換
行ったついでに,新たに1.8Lターボが
追加されたフォレスターの,
1.8Lモデルに試乗してきました!

…というか.
1.8Lターボが追加というよりも
フォレスターは,2.5Lガソリン車が
廃止となり.
e-Boxerの3グレードと,
1.8Lターボを積んだ「Sport」の
4グレード構成になり.
1.8Lはプレミアムグレード扱いで,
e-Boxer車よりもお高くなります.
…まぁ,CB18,ものすごくコスト
掛けてそうなエンジンだしなぁ…

しかし,フォレスターの2.5L,
いい車だったんだけど…
無くなったのが残念.

で.
フォレスターの1.8Lターボ車は,
新型LEVORGとエンジン&ミッションは同じ.
デフのファイナルも全く同じです.
タイヤ径がわずかにフォレスターが大きいので,
微妙にフォレスターの方がハイギアードだけど
(同一エンジン回転数・同一ミッション変速比で
フォレスターの方が数%速度が速くなる)


ってなことで.
まずは外見ですが…
うむ.デビュー2年目でC型となる今回.
外見はあんまり変わってませんね…
ちなみに,これまでのフォレスターでは
ボンネット上のエアインテークが
ターボ車の印だったのですが.
今回のフォレスター1.8Lターボ.
ボンネット上にインタークーラー用
エアインテークがありません…!!

素直にフロントグリルからダクトで
インタークーラーに空気を引き込んでます.
本来,こっちの方が空力的に望ましいので.
私は好きなのですが…

で.
ボンネットにエアインテークが無いけど.
1.8Lターボ車は排気のテールパイプが
左右2本出しになるので見分けられます!

で.
内装ですが…
運転席周りは,基本的にほとんど
変わってませんね.
ただ,1.8Lターボのグレードはシートが
スエード地になるようで.

リアシートもスエード地ですね…
しかし,フォレスターのリアシートって
改めて見ると,結構広いな…


ってなことで.
いざ,運転席に乗り込んで.
試乗開始!


あれ?
ステアリングが多少重くなった?
以前のフォレスターは,結構ステアリングの
アシストが強く,クルクル回せる感じ
だったけど.
結構反力を出している感じで,
スピードを出して行くとしっかりと
ニュートラルをキープする感…

そして…
A型フォレスターでは,おそらく
オフロードで大きなサスストロークを
使えるよう,バネレートとダンパーが
柔らかめにセットされていたけど…
A型よりサスがちょいと締まった感じ!!
これは…C型でバネレート,ダンピングの
見直しがあったのか.
あるいはSPORTグレードのみ足回りを
締めたのか…
おそらく,SPORTグレードというだけに,
ターボのこのグレードのみ足回りを
硬めにセッティングしてきたのかな??

オフロードというより,オンロードを
高速で走るのに合わせてきた感.
舗装路でスピードを出して行った時の
フラット感,安定感はこっちの方が
イイのでは…?
…ただ,味わいがヘビーデューティー
オフロードではなく,オンロードカーに
なっちゃった感が多少ありますが…
でも,利用シーン的にはオンロードで
使うことの方が圧倒的に高いので,
こっちの方がいいかも.

あ,ガチガチに硬くなったわけじゃない
ですよ!
A型比で多少引き締まった方向に調整
されてきたかな…という変化です.
あと,A型で試乗したのがX-BREAKで
タイヤサイズが225/60 R17,
今回乗ったのが225/55 R18
と,タイヤの扁平率の違いが効いてる
のかも?

A型も,サスが柔らかいわりにロールが
抑えられていて,左右の切り返しで
揺り戻しが無く,狙ったラインを通り
安い車でしたが.
(BRレガシィの方がロールの揺り戻しが
大きかったかも…)
1.8Lターボは,さらにライントレース性が
上がった感じ…!
背が高いわりに,重心の高さも感じさせず,
かなりハンドリングがいい車ですね…!!

で.
肝心のエンジンですが.

2.5Lから2割トルクアップしている
のもあり,加速感はこれだけあれば
私には十分な感じだし.
登り坂もエンジン回転数が上がること
なく,低い回転数のままグイグイ登って
行きます…
スタート時にはターボラグも感じず,
意外とスタートからトルクは出るし.
パワー感には不満が無いレベル.

ただ,何だろう…
気のせいかもしれないけど.
アクセルに対する反応が,2.5L NAの方が
心持ち素直だった気がする…
トルクは十分なんだけど.
アクセルペダルの加速の動きに対して,
ほんのちょっと.
気にならない程度の応答遅れがあるように
感じるのは,
「この車がターボ車だから,ラグがあるはず」
という私の思い込みかな…?

ただ,普通なら気にならないレベルです.
私のVMG LEVORGのような盛大な
ターボラグ(アクセル一定開度でも
時間が経つと激しく加速度が立ち上がって
いくという,古風なパワーエンジン的ラグ)
とは違って,
言われないと,ターボだと気づかない
レベルですが…

とりあえず.
1.8Lターボになったフォレスター.
トルクも十分,足回りもしっかりしていて.
いい車だな…と思ったけど.

2.5Lと比べてすごく良くなったかな?
と言われると.
燃費もほとんど変わらないし.
微妙な感じ…
2.5Lとお値段が同じなら納得いくけど.
ちょっと値上げになっちゃったのが,
惜しい…
コメント

スバル サンバーバンに乗ってみた…そして,2021/5/20(木)の渋峠スキー場特派員レポート!

2021-05-21 02:41:03 | 車試乗
えー.
本日も,まずは志賀高原の渋峠スキー場から
送られてきた,いつもの特派員レポートで
スタート!

今日も朝から+10℃近い気温でスタート
だったようですが…

この下の写真のの右端,電源車が見えますね.
雪が解けないと地下送電線の復旧工事が
できないとのことで,GWの落雷による
停電からまだ復活していない渋峠.
今シーズンの残り期間,リフトはずっと
この東電提供の電源車で動かすようですね…

で.天気はちょうどいいうす曇りで,
雪の表面は日差しで緩まず,結構
いい感じで板が滑ったようです…!

ただ.そろそろコースの一部,狭くなって
来たところが…(涙)

で.
今日も下から見て右側のウェーバー
コースはオープンしなかったようですが.

昨日に引き続き,コースへは雪出しを
していたようなので.
週末に向けて,コースを休ませて整備を
続けているウェーバーコースの方が,
いいコンディションでも滑れるかも…?

ただ.
特派員によると,今週末オープンするかも…
と言っていた海和ゲレンデ.
週末に動かすのはちょっと厳しそうかも…
という話でした.

でも,渋峠はコース整備を必死にやっているので.
渋峠は今週末はまだ滑れそうですね!

ってな感じで,
本題へ.

以前,記事にしたように.
我がVMG LEVORG君がビルシュタインダンパーの
不具合のため,フロントストラット交換となった
わけですが.


一晩車を預けることになったけど.
なかなか代車の手配がつかず,
修理の日程が決められなかったところ…

ディーラーさん「Sさん!やっと代車手配できました!」

私「良かった…」

ディーラーさん「ただ…」

私「ただ…?」

ディーラーさん「手配できたのが,サンバーバン
 なんです…軽四のバンです」


私「サンバーバン…っ!??」
 (あの,郵便配達とかで使ってるあいつか…??)


ディーラーさん「これでもいいですか…?」

私「…むしろ,めったに乗れない車なので
 乗ってみたいです…」


ということで.
なぜかLEVORG 2.0Lの代車がサンバーバン…
2日間サンバーを乗り回してみましたが.

これはきっと,
SUBARUの全車種で最もパワーのある車と
SUBARUの全車種で最もパワーの無い車

のコントラストを楽しんでください…
という.
ディーラーさんの粋な計らい
ですね!←ちょっと違う


この車.
おそらくサンバーバンでも下から2番目の
グレードになる,「トランスポーター」.

一応,シートはビニール地じゃなく
ファブリックだし.
パワーウインドーもついてます!
ただ,リヤシートはベンチタイプ.
そして,自動ブレーキなどの
サポートは無いグレード.


ただ…
軽四バンって,久しぶりに乗ったけど…
昔に比べると,進歩してるなぁ…

何と.アイドリングストップがついてる!
…アイドリングストップって,
バッテリーやオルタネータも大型化
しないといけないし.
さらにブレーキサーボもバキューム保持
ソレノイドとかもいるし.
各種センサーいっぱい積まなきゃいけない
から,かなり金がかかるんだけど…
今は軽バンもアイドリングストップが
標準なのか!

そして.
ステアリングが電動パワステだ!
…昔は商用バンはパワステ無しが
あたりまえだったのに…

まぁ,ステアリングやシフトノブ,
インパネはそれなりの造りだけど.
アイドリングストップ時や燃料消費率で
メーターの照明色が変わったり.
いろいろ進化が…


とりあえず.
走ってみると…
…エンジンパワーが.
エンジンパワーが,
圧倒的に足りない…
アクセルベタ踏みでも,
LEVORGで軽く踏んだ時より
加速しない…!
エンジン音だけ盛大に盛り上がるけど.
車が前に進まない!←軽商用バンをLEVORG 2L 300psと比べてはいけない

…でも.加速フェーズが終わり,
定常走行に入れると.
うわ.
意外とエンジン音,静かだわ…
3気筒の安っぽいパタパタ感はない.
加速時が騒がしいから,相対的に
静かに感じるだけかもしれないけど.
街乗りでクルーズしている分には
結構静か.

そして,減速時は車が完全に停止する前に
エンジンがストップする,アイドリング
ストップ機能が働き.
車両停止時も静か…

ただ,アクセルを踏むと賑やかになります.
また,CVTでも5速ATでもなく,
4速ATなので…
スピードを出した高速道路とかでは,
賑やかだろうな.

そして,足回りだけど.
空荷で乗ったからか,かなり硬めの
しっかりしたダンピング.
おや??
意外としっかりした足じゃないか…

と,横Gをかけてみたけど.
この車.運転席の下あたりにエンジンがある
完全ミッドシップで.
エンジン搭載位置も低いし…
空荷だと,かなり重心が低いぞ!!
空荷時のロール,車の背の高さから
想像するよりよっぽど小さい!!

そして.
この車,リヤは3リンクリジッドサス.
これ,ロールしても対地キャンバーが
変わらないという.
普通のサスなら,かなりバンプ側キャンバーを
ネガティブにセットしないと出せないような,
ロール時に適切なキャンバーがバッチリ
出るサス.
(路面から突き上げ食らったりした時の乗り心地や
安定感は独立懸架に劣るけど…)


だもんで…
ロールの少なさと,ロール時の対地
キャンバーの適切さが相まって.
横Gをかけた時のリアのグリップ,
意外にも,全然抜けない!!
リアの接地感が半端ない!
ミッドシップ&超低位置搭載
エンジンと合わせ,びっくりする
スタビリティの高さ…!!!

この車.空荷で横Gをかけていった時の
ロールの少なさ,ロール時のリアの接地感の
抜けの無さ,ミッドシップならではの
スタビリティの高さは…
私にとっては衝撃レベルでした(笑).
すごい.
見た目から予想した走りよりは,
各段にいい感じでした!!


いや.
今後,峠の下り坂で,空荷の
サンバーバンに後から迫られたら,
ヤバいんじゃないか…??
と思うほどでした(ちょっと誇張あり)

そして.
意外と電動パワステの制御も良くできていて.
しっとり感とまでは言えないまでも,適度な
反力と路面インフォメーションがある,
いい感じのステアリング.
下品な脈動や変なキックバック,高速時の
オーバーアシストによる不安定感があった
昔の激安油圧パワステに比べれば.
全然進化してる!!

ということで.
エンジンは驚くほど非力ながら.
ミッドシップ&低重心&リアリジッドサス
という組み合わせで,
意外と面白いじゃないか
と思わせた,サンバーバンだったのでした…

PS
この車もウインカーレバーを操作した後
中立に戻っちゃう仕様なんだよな…
ウインカーを止めたいとき反対側に
操作するってのがちょっと慣れない…
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新型のVN LEVORGに試乗してみた…その2

2021-03-06 00:22:12 | 車試乗
えー.
本日も,志賀高原には
多数の優秀な特派員
が派遣されていたわけなので.
今日も特派員レポートからスタートする
わけですが…

今日の朝は,曇り空ながら,ところどころ
青空も見える天気でスタート!
今朝までの積雪0で,おこみんはシマシマの
上に鎮座してます…

で.朝の気温は-1℃と,
 朝は0℃をちょっと下回る程度.
という予想通りの高温で始まった
一日で…

バーンは見事なシマシマ!!!
…に,見えますが.
昨日緩んだ焼額のコースは,緩んだ雪が
固まったザラメのシマシマで,快感度は
ちょっと低かったようです…

奥志賀エキスパートコースも,
朝のうちはちょっとコロコロ気味
だったようですが.
じきに緩んでしっとり
滑りやすくなったようで.

そして,昨日も緩まなかった寺小屋が
実は一番良かったようですね…!

寺小屋はしっとりせずに,いい
雪だったようです.

ただ,昼ごろになると雪がぱらつきだし…

昼間の気温はプラスにふれてしまったので.

降る雪も,ウェアに着くとびっしょり
濡れるような雪で.
ゲレンデも滑りの悪い重い雪に
覆われて行き…

麓近辺では完全に雨っぽく.

ゲレンデの雪質は,全面的に
重い,滑りの悪い雪質になっちゃった
ようです…

午後3時ごろには,第1ゴンドラ乗り場は
ほぼ雨だったというレポートがありましたが.

…こんな天気&ゲレンデコンディションに
関わらず,ラストリフトまで滑ったという
報告が数人の特派員から送られてきて…

今日も,
志賀高原の特派員は違う
という思いにあふれた,Skier_Sだったのでした…

で.
やはり明日は,朝から気温が高い,
終日曇り空ですね….
…もしかしたら,明日ゲレンデに行く人の
行いが悪かった場合.
朝にわずかだけ,限りなく雨に近い雪が
ぱらつくかも…??
そして,午後に冷えていくので.
午後はカリカリバーンになりそうな感じ…
あんまりいいコンディションじゃなさそう
ですので,覚悟しておいてください.

ってなことで.
本題へ.
LEVORG試乗レポート.
前回の続きです…!


えー.
先日のレポートで.
不等長排気のところに,多くの方が反応してましたが.
これ,CB18エンジンはシリンダヘッド
一体型エキマニ
になったために,右バンクの1-3と
左バンクの2-4シリンダの排気がそれぞれ
ヘッドで一旦合流されてから,左右バンクの
排気管を繋ぐ…という仕掛けになったから
なんですが…

…普通はキャタライザをなるべく
排気直後に置きたいから,
あるいはターボまでの配管距離を短くして
圧損を減らしたい…
という目的で使う,このシリンダヘッド
一体型エキマニ.
水平対向エンジンのシングルターボだと,
どっちにしろ左右バンクの排気管を
繋げた後にしかターボを置けないし.
ターボ車だと,キャタライザーは
ターボの下流なので.
…なんでCB18エンジンをシリンダーヘッド
一体エキマニにしたのか,イマイチ
私にはよく分からないです…

排気干渉する右側1-3シリンダと,
左側2-4シリンダとでそれぞれ合流させた
あとの排気をターボに導くので,
排気干渉が起こらない
前2個の1-2シリンダと
後2個の3-4シリンダの排気を
それぞれ合流させてからターボに
導くFA20やFB16エンジンと違って,
ツインスクロールターボ化も
できないし.
(なので,FA20やFB16はツインスクロール
 ターボだけど,CB18はシングルスクロール
 ターボとなる)


これ,動圧が利用しにくくなるし,
A/R比も稼げないので,ターボ
レスポンス悪くなる方向に行くんだけどなぁ…??
なんでシリンダヘッド一体型排気
マニホールドにしたんだろ????

…でも.
排気干渉しまくりの不等長排気になったとはいえ.
新型LEVORGは,旧型LEVORGより静かです.
うーん.
音対策,かなり頑張ったんだろうな…

で.
私個人的には一番気になっていた,
リーンバーンの効果や如何に?
というところですが.
リアルタイム燃費系を見て走ってみたところ…
かなりの緩加速でも,加速フェーズだと
ストイキ(ストイキオメトリー:理論空燃比)
で燃やしているようで.
アクセルほぼオフのコーストに入れないと
リーンに入らない感じですね.

ゆるゆるとでも加速しようとすると,
燃費系がすっとリッター10くらいに
落ちますね…
運転領域のかなり広い範囲をリーンで
燃やせるようにしたって言ってるよう
だけど…
運転がラフな人の場合は,ストイキで加速,
燃料カット域で減速…
となるので,リーンのおいしいところは
使えない感じ.
気をつけて燃費走行する人以外,普通の人の
街乗りのアクセルワークだと,リーン域に
入らないんじゃないかな?

…気を付けてリーン域に入れる
運転をすれば,そこそこの燃費で走れそう
なんだけど.
おそらく,普通の人の場合,燃費は先代
1.6Lからそれほど改善しなさそうな予感…
すごい金と手間をかけたリーンバーン
エンジンなのに,ちょっともったいない…

…あ,そうそう.
この車,リーンバーンで点火しにくいところを
いろんな成層燃焼やプラグ形状の工夫で
無理やり燃やしているエンジンなので.
火が付きにくいハイオクガソリンはNGです.
必ずレギュラーを入れる必要があります.

説明書にも,
「無鉛レギュラーガソリンが入手できない
 ときなどは,無鉛プレミアムガソリンを
 使用することもできますが、エンジンの
 性能を十分に発揮できないおそれがあります

と書かれているくらいで.
ハイオクを入れると,おそらくリーン燃焼
しないように制御されちゃうんじゃないかな…

で.
この1.8Lエンジンは,先代の1.6Lと同じく
アイドリングストップがついてるんですが.
このアイドリングストップ,クランク角
位相制御されてる?
先代のアイドリングストップからの始動時,
ちょっと「ブルルン」とエンジンがゆすられる
感じだったのが,かなりスムースに始動します!

そして,このアイドリングストップ.
ウインカーを点灯しているとエンジンが
止まらないんですね…
前はステアリングがある程度以上切られて
いるとストップしない,ステアリング角
制御で,ウインカー入れててもアイドリング
ストップした気がするんですが…
違いましたっけ?>1.6Lに乗ってる方

ってなことで.
1.8Lエンジンが気になっていたので,
ついついエンジンに注目してしまいましたが.

続いて足回り.
足回りは結構いいよ!
ボディのしっかり感とダンピングの
心地よさで,先代より車格が上がった
感じがあります…

試乗したのはSTIだったので,ドライブモード
セレクタ―がついていて,
・コンフォート
・ノーマル
・スポーツ
・スポーツ+
の4モードで切り替えられます.

画面タッチでも切り替えられますが,
ステアリングのこのボタンでもワンタッチで
モードが切り替えられます.


モードを切り替えると…
バネレート変えずに,ダンパーだけで
ここまで性格変えられるのか…!
と驚くほど,足回りが変わります.

コンフォートとスポーツ+が
同じバネレートと思えない.
コンフォートは数kg/mmバネレートが
下がった感じ.
コンフォートはかなり優しい感じで,
足が柔らかく動くけど.
いや,意外とこれがいいかも…?

おそらく,タイトに攻めて狙ったラインを
走るにはスポーツがいいんだろうけど…
自分が普通に街乗りに使うなら,
NormalじゃなくComfort一択かも?
柔らかいのに衝撃も揺り返しがほぼ無く
一発で抑え込む感じ.
大きな横Gをかけなかったので,
コンフォートでのロールの出方まで
確かめられなかったけど…

スポーツは締まった感じになるけど.
普通に山道を流すぐらいだとコンフォートで
十分ですね.
私にとって,スポーツの出番はほとんど
なさそう…
コンフォートなら,同乗者からも
不満は出ないんじゃないかな?

スポーツも,先代A型の時のような
ゴツゴツ感は無く,いい感じに角が
とれた感じだけど.
ブッシュで高周波を別に吸収している
感じは無く.ダンパーがちゃんと仕事
してる感じ.

…むしろ,自分のVMG LEVORGに
戻ってみたら.
普段は気にならない,ブッシュが動いてから
ダンパーが効き始める,わずかなラグを
感じてしまったので.
いや,このVMGも,フロントサスは一部
ピロボールだし.普通の車に比べれば
かなりブッシュが硬めのはずだけど…
新型LEVORG,かなり良くできてる…

あと,エンジン&リニアトロニックの
変速制御もモードセレクタ―で切替わって.
SportsやSports+では,なるべく高回転
まで引っ張る制御になりますが…
これは先代のSIモードと同じなので
それほどインパクトは無く.
モードを切り替えた時の足回りの変化の
方が,強烈に印象に残りました…

で.
ブレーキフィールは先代とそれほど変わった
感じは無いかな.
…というか,ブレーキペダルがちょい軽め
になり,ストロークが少し伸びた感じが
するのは気のせいか…

そして最後に.
ちょっと不思議だったのは,上下で固定
されないウインカーレバー.
普通はウインカーレバーは,ウインカー
点灯時は上,または下で固定されて,
ウインカーが止まると中間点に戻る…
ってのが普通のところ.
このウインカーレバーは操作してもすぐ
中立点に戻る仕様.
ウインカーを手動で止めたい場合は,
逆向きにウインカーレバーを操作します.
これには一瞬戸惑いました…

ってなことで.
さすがに2Lほどの悪逆な加速はしないものの.
これだけのパワーがあれば私には十分だし.
ガソリンもレギュラーで安いし.
コンフォートは乗り心地いいし.

…うーん.
2Lに乗っても,そんなにアクセルを踏むことが
無い私にとっては.
新型に乗り換えてもいいなぁ…
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新型のVN LEVORGを試乗してみた!…その1

2021-03-05 01:43:30 | 車試乗
えー.
本日も,志賀高原の特派員からかなり
大量に写真を送っていただいたので.
定番の,特派員レポート!

本日は,朝は積雪が無く,
あさイチは見事なシマシマバーンで
スタート!
(そしていつものおこみんに癒される)

あさイチの奥志賀山麓の温度計は-3℃と,
ちょいと高め…
焼額山頂は,予想通り-5℃程度だったん
じゃないかな?

とりあえず,朝イチはすごく
気持ちよさそうなシマシマ!

すごくいい感じのシマシマ!

…ですが.
ちょいと硬めだったようで.
表面が崩れると,殺人コロコロ!

全面コロコロ祭りになっていたようです…

で,天気はすっきり晴れだったので.
標高が低い西館・ブナより低いところや,
日差しの当たる焼額のGSコースなんかは
午前中には雪が緩み,しっとりした春の
雪になっていったみたいですが…

でも,標高が高い寺子屋は.

終日けっこういい雪をキープ
してくれたみたいです!

一の瀬正面やパーフェクターも,
午後になってもいい感じのフラットで.

かなり気持ちよく滑れたみたいです!

いや.
今日も天気よくてうらやましい…

でも.
西舘では,夕方のリフトストップ時も
気温はプラスだったようなので.

昼間はスーパー春雪,
営業終了時にはシャーベット状の
雪だったようで.

うーん.
3月になると,春だなぁ…
と感じさせますね(涙)

で,日曜にぶっ壊れてお客さんが救出
されていた,ファミリーペアB線.
故障のまま,運休でしたが.
今日は降り場のプーリーを外して
修理していたらしく…



午後に取り付けが終わったようなので,
明日以降は運転するのかな?


明日…というか,もう今日の金曜は
予想通り,気温が上がる曇り空で,
雪が緩みそうですが.
…もしかしたら.
運が悪ければ,夕方に,ポツポツと
液体が落ちてくるかも…
まぁ,ポツポツですが.
運がよければ湿った雪で済むかも…

という,いつもの特派員レポートのあとは,
本題へ.

昨年10月にフルモデルチェンジした
新型LEVORG.
普通,毎週のようにスキーに行っている
スキーシーズンのこの時期だと,
普段なら車の試乗はできないところ.
今回,コロナ騒ぎでスキーに行けておらず.
ちょうどうちの車を点検に出すついでに,
試乗してきました…!

…形式名VNとなるこの新型LEVORG.
私が乗っている,旧型となった
VM LEVORGからはかなり大きく変わってます…

エンジンは,1.6Lの後継となる1.8L.
2.0Lモデルの後継となるグレードはまだ
出てませんね…

ってか,LEVORGにも,いずれ
米国向けOutbackなんかに使われている
2.4Lターボエンジンが乗ったグレードが
追加になる…
という説もありますが.
1.8LでもSTIは400万円を超えるのに,
2.4Lって一体いくらになるのやら…
まぁ,2.4Lが出たとしても,私が買える
値段ではなさそうですね(涙)

ってなことで.
試乗したのは最高グレードとなる,
STI のアイサイトX付きモデル.

.
内装を見てみると…
私の乗っているLEVORGより質感は
上がった感じがしますね.
マツダ車のような高級家具のような
高品質感というより,フルディスプレイの
メーターや大型ディスプレイで,
未来感がある感じというか…

でも,ステアリングやドアトリムの
手触りもいいし.
安っぽいプラスチック感は無く,
高級車の感じ.
でも,400万円を超える車と考えれば,
この程度の品質はあってほしい
感じかな…

シートポジションは先代と現行は変わらず.
視界も全く先代と変わらない感じ…
見切りはよく,視界は広く.
先代,あるいは最近のスバル車に
乗りなれている人は,全く違和感なく
運転できると思います.
ただ,センターコンソールは高く,
シフトレバーも,先代より高い
位置になりましたね.

シートは…
STIモデルなので本革だったのですが.
これ,完全に好き嫌いの問題なんですけど.
私のVMGのアルカンターラ地の方が,
本革シートより表地が滑らなくて
いいかな…


リアシートは…
をを!
数字以上に広くなったように感じる!
新型フォレスターの後ろ座席の広さを見て,
うらやましく感じてたけど.
新型フォレスターと同じホイールベースに
なった新型LEVORG.
フォレスターに見劣りしない,
「これだけあれば十分だろう…」
という後ろ座席の広さになったし.

さらに,リヤのエアコン噴き出し口&リアシート
ヒーターが着いたので.
…これで,後ろ座席の人も暑い&寒い思いを
せずに済みますね…

現行LEVORG,スキーの行き帰りで
ちょっとリヤシートが寒いようなので,
リアシートヒーターは助かる!

トランクは…現行と同じか,ちょっと
広く感じる程度.
まぁ,インプレッサとかに比べれば
広いので.
普通は十分な広さかな…


とりあえず.
乗って走らせてみましょうか.
走り出してみると.
出だしのエンジンレスポンスは,
先代の1.6Lで感じた,回転が上がるまで
エンジントルクが乗らない感じは全くなくなり,
アクセルを踏んだ瞬間からトルク感があります.
結構軽快に加速しますね…
トルク感は普段使いには十分以上.
2Lから乗り換えても,普通の街乗り
レベルの加速なら不満は感じません.
ラグも,ほぼNA?というほどターボ感が
ないですね.

…たぶん,かなりタービンが小さいんだろうし.
あと,スロットルの非線形&オーバーシュート
制御で,走り出しで過剰にスロットルを
開けているんじゃないかな…

で.
アクセル全開時のパワー感は当然のごとく
先代の2Lには劣るけど,普段使うせいぜい
4000回転くらいまでの領域なら,ターボが
詰まる感じもないし.
エンジンのピックアップもいいし.
これだけ走れば,私には十分!!

不等長排気管に戻って,エンジン音が
どうなるか気になってたけど.
エンジン音はVMのLEVORGより静かですね….

…すごく長くなりそうなので.
続きはまた明日…
(続く)
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