飯島町豊岡清水坂不動明王
中川村竹の上十王
千葉から飯島町の関の地蔵尊を見たいという方が来られ、案内をした。初めて会う方ではあったが、かつてこうした交流を盛んにしていたこともあり、初めて会うという印象は無かった。もちろんそのかつては、わたしにとっては若き頃のことであり、その当時と同じように年輩の方だから、何の違和感もなく、その当時がよみがえる様な懐かしささえもあった。3時間余の案内ではあったが、車で回ればそこそこ回れる印象があったので、事前に訪問箇所のイメージを持っていたが、そのイメージは最初に訪れた田切の聖徳寺で崩れた感じだった。あっと言う間に目的物を見て「次へ」という感じだったからだ。そういえばかつて盛んに交流のあった京都の方も、1箇所にかける時間は短かったが、それ以上に短い。ようは京都の方は写真を撮りに来ていたが、今回は写真は記録程度の撮り方。したがってワンショットで「お終い」なのだ。早いのは当たり前だろう。とはいえ、そんなときのことも予想して訪問箇所を考えていたので、たくさんの箇所を時間いっぱい回れたと思う(わたしの自己満足ではあるが)。
さて、そのうちの1か所飯島町豊岡の清水坂では、一時は信仰の廃れていた不動明王に真新しい剣が奉納されていて、少し明るい兆しをイメージてきた。また、中川村の竹の上の集会施設裏の傾斜地に十王を見て、それこそ廃れ切った十王信仰を垣間見た。実はこの場所を訪れるのは初めてだった。草むらに隠れるようにただずむ十王は、表情豊かな顔を見せてくれた。