Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

まともなジャムはなかなかない

2008-06-25 12:37:59 | つぶやき
 連休の客人のもてなしにある地元の直販所を利用した。直販所とはいっても隣接している食事のできる施設なのだが、そばの持ち帰り品があってそれを利用したのだ。意外に美味しくて、その後も何度か利用させていただいている。

 話は変わって以前にもジャムの話をしたが、イチゴも終わりジャム作りを妻がおこなった。利用の仕方にもよるが、ほぼ1年間分くらいは貯蔵できるほど作る。またブルーベリーの季節にはブルーベーリーのジャムを作る、といった具合にジャムの用途はいくらでもあるからジャムにできるものがあればジャム作りに励む。ちょうど連休の客人がジャムの話をされたこともあって、先ごろは妙な草のジャムを作った。ちょっとわたしには不評だったこともあって、その後は作らないが何でもジャムにしようとすれば可能なのかもしれない。

 そんなジャムの貯蔵はわが家ではなく、妻の仕事場である実家であるため、ときに品切れということもある。すぐに用意してくれればよいが、なかなか忙しい妻にはそれがかなわないことも多い。するとそんなときわたしは市販のジャムを購入することになる。そのたびに「何で買ってきたの?」と口癖のように言われるが、使いたいときにないから買ってきたわけで理由は聞かれるほどのものでもない。そしてそのたびに妻に言われるのは、「こんな不味いジャム買ってきて…」というもので、ゲル状になっているジャムを覗き込まれては「こんなのジャムじゃないよね」と言われるわけだ。確かにわが家のジャムと比較すれば、ジャムとは呼べないような代物である。ジャムだけを口にするわけではなく、何かの添え物なのだから、こんなものでもわたしは満足している。それでもゲル状のジャムは避けたいとはいつも思っている。先日も品切れになってジャムが欲しいと思い、飯田へ出たついでにジャムを探す。そこで登場したのが冒頭の直販所。寄ってみるとそこそこお客さんが立ち寄っている。夕方と言うこともあってか野菜などの品物はかなり品薄のようであっが、加工品については消費期限が長いからそんなことはない。地元の生産者が作ったものであることはすぐに解るのだが、値段は市販品に比較すれば2倍から3倍はする。それでもと思って山ブドウのジャムを買ってみる。少し珍しさもあって妻が口にすると、「これ美味しい?」とまたまた質問である。生産者の作ったものだからジャムらしいと思えば、なかなかそうでもない。あまり味がしない。山ブドウというものがもともとそうなのかもしれないが、味は砂糖の味しかしない。市販品よりましなのでは、と思って買った高価なジャムは、とても二度と買うには値しないものであった。

 直販所とはいっても置かれているものはいろいろである、ということぐらい認識していたはずなのだがこういう失敗はよくあることだ。そういえば妻の実家の近くにある地元の人が経営する生産加工施設は、販路を広げてきて下伊那郡内の直販所を訪れると必ず商品が置かれている。かなりの稼ぎようでまた名も知られているが、そこの施設の加工品のことを認識していれば、直販所の商品も選ばないといけないと解る。それを認識していても買ってしまった自分が悪いのか、それとも買ってみないと解らないことなのか、いずれにしてもそばが美味いからといってほかのものも勧められる商品というわけではないのだ。
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