日本のマスコミは正義の味方だ。だから、政治家の失言ひとつも見逃さない。まるで、政治家の一言ひとことを、揚げ足を取らんとせんばかりである。そして、また閣僚が辞めた。どうだといわんばかりだ。新しい内閣が組成されても、動きが始まる前からそれを攻撃することしか考えていない。それが正義の味方の使命だ。
一体、閣僚辞任がマスコミの成果だとしたら、それが国民にとって何の国益になるのだろう。何も残らない。発言にピリピリしながら、政治活動がまともにできるわけがない。政治活動がまともに行えないから、いくらでも課題難題が山積みになっているのに何一つ解決されない。
問題が解決されないと政治家の資質を問い始める、大げさに支持率を報道し始める。テレビ番組ではないのだ。視聴率が低いと番組が打ち切られるように、支持率が低くなると、総理大臣が次から次へ代わる。この国の政治活動とは、一体なん何だろうか。
そんなにマスコミはえらいのか。テレビ局は神の手なのか。絆きずなといいながら、ぼろぼろと原発問題をあおり、放射能に連なる差別発言、表現。内容のない、ばかばかしいお笑い番組。見なけりゃ生命線が絶たれるようにあおる地デジも、それがないと世論操作に関わるからか。世論というにも至らない幼稚な何かを。