某省の夏季軽装のお知らせ。注目すべきはポロシャツが入っているところ。まことに英断である。一般企業で夏季軽装を奨励していても、ポロシャツは禁止しているところが多いのではないか。ワシの知っている例ではポロシャツを許可するとド派手なポロシャツを着てくるやつが出現するはずだから風紀が乱れるというのがその理由であった。ワシの知っている例、というのがヘンなのかもしれないが、こういう服装のレギュレーションになるとわけのわからない話がよくある。
古くは中高で「ボタンダウンシャツは禁止」というのがあった。わしはこれをはじめて見た時、ボタンダウンシャツというのは暴力団がきるような洋服なのだとその後数年間信じ込んでいたものだ。
あとはイタリアンシルエットの背広がはやったとき、背広の背中のところにベンツ(切れ目)が入っていない背広は禁止というお達しが出た銀行があったらしい。友人の話だとブルックスブラザースのスーツを着て銀行に行ったら、ボタンが3つもある背広だとえらく注意を受けたのだと。
話はぶっ飛んだが、ポロシャツを禁止するかどうかというのは、それを決める人が、ポロシャツと聞いて鹿の子編みのラコステやポロの白のシンプルなものを連想するか、はたまたむかしゴルフ場でおじさんが着ていたポリエステル100%の派手っちいポロシャツを連想するかの違いなのだろう。少々迷惑で「お里が知れる」というレベルの話。