PowerGun ブログ別館

日記、小説と書評、音楽、その他管理人の趣味によって成り立つブログ。

「訊くべきではない」質問

2005-09-24 21:45:31 | 小説、創作文芸関連
 このブログを起こしてから既に数ヶ月、時々は、こう言うことを言わないといけないんだなあ……という風に感じています。

 さて、タイトルどおりの話です。

 つまり、このブログでも一度触れ、本館のほうでもコラムとして取り上げ、また、あちこちで事あるごとに言っている事ではあります。
 Web上の創作文芸サイトではよくあるのですが、例えば「小説を書くためには何をすればいいんですか?」とか「今度○○のような作品を書きたいんですが教えてください」系の質問は絶対にするな、という事を、事ある毎に言ってきました。
 はっきり言って、こう言った質問をするくらいなら、小説なんか最初から書くべきではないと思っています。
 小説とは基本的に、自分で面白いと思うものを書きます。ところが上に挙げたような質問というのは、その大前提を捨て去っているのです。

 前にライトノベル作法研究所で、上記と同じ趣旨の発言を問題定義として書いたところ、何も理解できていないような連中からは非難ごうごうだったのですが、しかし、大半の方々からは好意的に受け取ってもらいました。
 ただ、好意的に受け取ってくれた人からも「言い過ぎだ」という声がありましたが、僕としては言い過ぎだったとは思っていません。というのも、この意見に関しては、例として質問を取り上げたり、「貴様に小説を書く資格など無い」くらいのことを言って、敢えて挑発的にやらないと、絶対に「受け取ってもらいたい人に」受け取ってもらえないからです。
「俺はこの意見には当てはまらない」と思う連中は、大概僕の想定した「受け取ってもらいたい」層に含まれています。そんな人たちに、柔らかく言って伝わるでしょうか。
 伝わるべくもないです。なぜなら、こう言ったネット上では、名指しで批判されないと、そのことに気付かないケースが多いからです。
 無論ここで「なにくそ」と思って反駁するなら、ある程度望みはあります(まあ、反駁されたって再反論することは出来るんだけどね)。しかし、反駁になっていない反論のような形で、変な詭弁のような事を言われると、こちらとしても反論する気概すら失せます。

 では、ここで、小説創作相談などで、絶対に人に訊くべきではない――或いは書き込むべきではない質問を、大別して書いておきます。

・なんでもかんでも『教えてください』
・自分のセンスに関わることを、他人に助言を求める。
・十人十色の回答が出る意見について、他人に意見を求める。

 共通するのは全て「自分で調べること、自分で答えを求めること」を「他人に求めようとする」という事です。

 何度でも言いますが、小説を書くことは(というより、物語を創作する事は)自分の考え出したものの面白さ、自分のセンス、自分の思想を、不特定多数の人にぶつけることです。
 それが多くの人に受け入れられると言う事が、つまり「世の中の人間にとって面白い」と言う事であり、受け入れられなければ「面白くない」という事になります。
 しかし、この前提すら理解できていないと、上に例として挙げたような質問をすることになります。
 だから僕は、「質問する前に、少しは自分で考えろ」という事を、事ある毎に言っているのです。

 ―NEEDIN' U II / DAVID MORALES presents FACE feat. JULIET ROBERTSを聴きながら―