夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

文系人間、理系人間

2014-12-13 | monologue
文系人間、理系人間とかよく言うけれど、ぼくはそういうのを全然信用していない。日本の受験システムでは数学の出来次第で文系か理系かが決まるようなところがあるし、数学のテスト自体が学問としての数学の適性とか、数学的思考ができるかとはあんまり関係がないからだ。もちろんそれは国語とかもそうだろう。

経済学部が文系で、医学部が理系というのも変な話だ。どっちが数学が必要なのか考えてみればわかるだろう。応用数学に向いてないのに経済学部に行くのも悲惨だし、言葉で説明するより数式で示す方が好きな人間が医学(臨床でも基礎研究でもそう変わらない)を勉強するのも気の毒だ。

数学から少し離れよう。ヨーロッパ中世以来の大学にしても、それ以前のプラトン、アリストテレスから始まった学問にしても、数学よりは弁論術とか論理学が重視されてきたのだから。勝手な分類をすると大学が教えることは詰まるところサイエンスとテクノロジーの2つだろう。理学部と工学部がいちばんわかりやすい。森羅万象、宇宙から微生物まで何がどうなってるのか探求するのがサイエンス。モノを作るための技術・方法を考えるのがテクノロジー。

このやり方で文系学部についても考えてみよう。言葉を探求するのが文学部だからサイエンス。法律やら社会制度をどう使うかの技術・方法を考えるのが法学部や社会学部だからテクノロジー。

こうやって考えてくると文系と理系の違いがうっすら見えてくる。つまり対象がモノであれば理系、対象がコトなら文系と言うわけだ。モノで括るのはわかりやすいだろうけど、コトで括るのは説明が必要かもしない。

医学は対象としての人間をモノ的、生物学的アプローチで治療する技術・方法を考えるから理系だし、経済学部はおカネや生産活動や消費活動といった経済事象を探求するから文系と無理やり現状追認してみた。ま、もちろんなんでもモノとコトで切り分けられるわけでもないんだけど。



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