夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

明治時代の東京

2007-10-20 | review
 篠田鉱造という新聞記者の書いた「明治百話」を読みました。これは著者が明治末年以来、主に東京にいた様々な人から聞き書きしたものを昭和6年に出版したものです。岩波文庫の上下巻2冊からなる手軽な本で、通勤電車の中で読んでいたんですが、実にいろんな職業・階層の人からインタヴューした内容のおもしろさと、生き生きとした文章に感心しました。この本では話者の名前はどの話にも書かれてなくて、どういう人なのかもわか . . . 本文を読む

2連詩100題vol.6-8,9,10

2007-10-14 | poetry
また、3つ作ってみました。わけがわかりませんが、いいことですw。とりあえずvol.6は終わりですし。 058 散りゆく秋 間延びした夏と なまぬるい冬の間に季節はなくて セーターの老人は脱色した想い出に耽る 枯葉は散るときも教えられず 邪慳にされて忘れられる 自分の中に沈みこむと この国もぼくも極彩色の夢枕 059 包む 大風呂敷を広げて 知床から佐多岬までくるんで 琉球と千島列島 . . . 本文を読む

聖でマリア、一二三でワルツって笑点じゃないんだから

2007-10-12 | news
読める?「七音」「雪月花」 響き優先、今時の名前(朝日新聞) - goo ニュース ぼくは子どもの名前だから親の自由につけていいって考え方には組しない。 だって名前はみんなが使うもの、つまり公共物だから、ある程度の常識と教養がある人なら読めるようなものにすべきって思う。 <以下はノリタンで> ************* なんかいろんなものがあるサイトです。 なんかいろいろしゃべります。 . . . 本文を読む

ワーキング・プアについて考える

2007-10-10 | monologue
 そんなにマジメにきちんと考えるつもりはありませんし、書いてることもトビトビのいい加減なものです。  働いても生活ができない、150万円とか200万円の年収なんて悪いけど、信じられません。時給千円で1日8千円、1か月25日働いて20万円、それでも240万円になりますね。まあ、病気とか失職とかいろいろあるんでしょうけど。そんなやつは怠けてただけで自業自得だって言っちゃうと話は終わるんで、世の中のせ . . . 本文を読む

2連詩100題vol.6-6,7

2007-10-04 | poetry
引き続き、2つ作ってみました。どんどん前置きは短くなりますねw。 056 断絶 実態よりも妄想が優先 充満する欲求不満 凡庸は嫉妬を愛す 真実よりも虚像が通貨 独白の付和雷同 電網は憎悪を好む 057 地下鉄 地下鉄に乗ると人間が嫌いになる メールやゲームや化粧をしてる バッグやひじが当たる いちいち気にする自分も嫌いになる あんまり近づいて見ない方がいい 廃墟から想像する方がいい . . . 本文を読む

2連詩100題vol.6-3,4,5

2007-10-01 | poetry
前回と同じような路線で3つ書きました。出来はともかく、これくらいずつの方が楽ですね。 053 立入禁止 コッペリアが読んでる本は真っ白 きれいな瞳は琺瑯 何を考えているのか知るすべはない 心は晴れ上がった空のように空っぽ 彼女と腕を組んで歩く街は軽やか 飛行船が落とす影も鮮やか 054 ためらい 開きかけたエレヴェータが閉まる 何か言いかけたアナウンサーが口を閉ざす ケータイのカメラ . . . 本文を読む