夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

第9シリーズ:ショスタコーヴィッチ

2005-12-29 | music
 さて、このシリーズもいよいよって言うほどでもありませんが、最終回です。でも、この曲は今まで紹介してきた中でもいちばん評価がむずかしいでしょうね。シューベルトもブルックナーもマーラーも名曲ですって言ってればとりあえずすみますが、ショスタコーヴィッチの第9って、ふつうはベトちゃんの呪いを逃れるため軽めの曲にしたって言われてますから。演奏も最短の30分足らず。重量級のシンフォニーをいっぱい書いた彼に . . . 本文を読む

第9シリーズ:マーラー

2005-12-28 | music
 マーラー(1860-1911)はベートーヴェンの呪いをいちばん気にした人みたいです。第8シンフォニーまで書いて、あえて「大地の歌」っていう番号を持たないシンフォニーを書いて言わば厄払いをし、それから第9番に取り掛かりました。そこまでしたのに第10番を書いている途中で死んでしまいました。おそるべしベトちゃんw。「大地の歌」から第9、第10は死の影につきまとわれたもので、しかもその影はだんだん暗く . . . 本文を読む

第9シリーズ:ブルックナー

2005-12-27 | music
 さて、お次はブルックナー(1824-96)です。今やこの次に紹介するマーラーと並んで、オケのレパートリーとして欠くことのできないものです。なぜか? どっちも極めて大規模のオーケストラがめいっぱい鳴って、しかも長くて聴き応えがあるからでしょう。まあ、元を取った気になるからじゃないかなって邪推しています。この二人は接点はあったし、ヴァーグナーの影響を大きく受けていたという共通点はあるんですが、内容 . . . 本文を読む

第9シリーズ:シューベルト

2005-12-26 | music
 クリスマスが終わって、いよいよ年の瀬、第9の季節ですね。だからと言って、ここでベートーヴェンの第9シンフォニーについてうんちくを垂らしているようじゃあ(なんか汚いな)、アマノジャクの私の名がすたります。  それで、他の大作曲家の第9シンフォニーについてちょこちょこっと書いてみたくなりました。まあクラシックファンなら常識、ふつうの人ならトリヴィア(古いか?)なんですが、ベートーヴェンがああいう . . . 本文を読む

05年これをやった:その3

2005-12-25 | diary
ブログでは物語と詩以外にクラシック音楽とか、絵画とか、はたまた文芸や哲学のことまで書きました。記事の数だけはいっぱいありますね。わかってもいないのにうじゃうじゃ書くのが好きなんだなぁって思います。まあ、一応は調べたりはしてますが、ちゃんと知ってる方からすれば噴飯物でしょう。 好きなことを書いてるだけですが、およそ流行とかカッコよさとは無縁です。だいぶ前にそんな趣味じゃ女の子にもてないよって言わ . . . 本文を読む

05年これをやった:その2

2005-12-24 | diary
やっと年賀状が終わりました。やれやれ。。 いつもよりだいぶ早いから、今年はこれをやったってことで。。 なーんてわけにはいかないですね^^。 2番目は、ブログなんですが、内容で分けて今回は物語と詩について。 3月からここでブログを始めてたんですが、その動機はどうにも物語が宙ぶらりんのまま完成しなかったんで、なんとか終わらせたかったということです。それで出来栄えは我ながら感心しませんが。HPに載せ . . . 本文を読む

歌物語:月影

2005-12-22 | tale
  大空の 月の光し 清ければ   かげ見し水ぞ 先づこほりける             よみ人しらず・古今和歌集  もしあなたが人生を放り出してしまいたいなら、ウィーンに行けばいいだろう。例えば5月のいちばん美しい季節に来て、さわやかな夏にシェーンブルン宮殿を始めとしたあちこちの名所・旧跡を見て歩き、とても短い秋にプラーター公園の長い並木道を散策し、長くて暗い冬をローデンの重くてあたたか . . . 本文を読む

05年これをやった:その1

2005-12-21 | diary
ちょっと気が早い感じもしますが、今年やったことを書いて、来年の抱負みたいなことにつなげましょう。なんの土台もないことをやるやるなんて人前で書いても仕方ありませんしね。 まずはフィットネス・クラブに入ったことですね。 運動不足を痛感して、1月11日から始めました。通った日とやった内容を手帳に書き込んでるんですが、回数だけお示しすると次のとおりです。 1月:9回 2月:12回 3月:12回 4月 . . . 本文を読む

タワレコ散財記

2005-12-20 | diary
 今やボーナス時期の恒例となったタワレコでのCD&DVDまとめ買い、先日の土曜日、またまたやってしまいました。  最初はaikoのDVD。6枚出てるうちの3枚は持ってたんですが、さらに2枚。武道館ライヴの「Love Like Pop add.」と国際フォーラムでのライヴの「有楽町で逢いましょう」。じっくり見るのはお正月休みの楽しみにとっとくんで、ちらっと見た感じだけ。  武道館はノリはよくて . . . 本文を読む

「物語アイルランドの歴史」

2005-12-15 | review
 この元アイルランド大使の波多野裕造による新書について触れる前に、個人的な思い出を書かせていただきます。出張でフランクフルトに向かう飛行機の中で、隣に座ったイギリス人といろいろ話をして、ワインの選び方なんかを教えてもらううちに彼が日本のコリアに対して行ってきたことと現在の姿勢について、非難めいたことを言いました。いい加減お酒も飲んでいたし、飛行機の中だと回るのも早いので、そんなややこしい話を英 . . . 本文を読む

歌物語:思ひ草

2005-12-13 | tale
   野辺見れば 尾花がもとの 思ひ草    枯れ行く冬に 成りぞしにける                和泉式部・新古今和歌集  月曜日に朝寝するっていまだになじめない。あわてて目を覚まし、出かける用意をしそうになってから、会社に行く必要がないんだって気づいて苦笑いしてしまう。あんなに月曜日の満員電車が嫌いだったのに、なんだか物足りないような、落ち着かないような気がする。目玉焼だって朝に . . . 本文を読む

ジャパン・レクイエム:Requiem Japonica(54)最終回

2005-12-02 | tale
 そんなある日(宇八の理解では11月の終わり頃だった)、甥の鳥海童が見舞いに来た。もちろん栄子の親戚には連絡していないので、なぜ甥が来たのか理解できず、妄想のようなものかなと思っていた。実は、童は行方不明になってしまった伯父を探すべく、市役所の窓口で2時間粘って、挙句の果て大声を出して役人どもを驚かし、行方を聞き出したのであった。病院に何とかたどり着いたものの病気が病気だけに看護婦が扱いかねてい . . . 本文を読む

キリストのミサ、Xのミサ

2005-12-01 | diary
 駅とか繁華街で「キリストのミサを祝いましょう」なんて呼びかけてもその気になる人は少ないでしょうね。ましてやXのミサなんて、黒ミサみたいで怪しすぎます。でも、この季節ほとんどのお店で行われています。……そう、Christmas、Xmasってそういう意味なんですね。今さらキリスト教の信者でもないのになんて言うつもりもありませんけど。なぜキリストが数学の変数みたいなXになるのかとか、アポストロフィが . . . 本文を読む