夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

「無縁・公界・楽」への疑問

2008-03-31 | review
 この網野善彦の有名な、我が国の中世史学において既に名著としての地位を確立したとも思える書を読んで多くの不満と疑問を持ちました。いつものこととは言え、素人のくせにそんなことを言うなんて、いい根性をしていると我ながら思いますが、別にわざわざ異論を唱えようと思ったわけでもなく、ごくふつうに通勤電車の中で読んでいたらそう感じたのだから仕方ありません。引っ掛かった個所は例えば次のようところです。  中世 . . . 本文を読む

借りた映画と撮った写真

2008-03-27 | art
最近DVDで見た映画についてメモ程度のことを書いておきます。まとまった感想を書くような感じではないんですが、どれもそれなりにおもしろかったです。ついでに最近撮った隅田川と桜の写真からいくつかを掲げます。桜は咲いていくのを撮ろうと思ったらあっという間に咲いちゃいましたね。 「グレングールド~アルケミスト(錬金術師)」グールドがバッハのパルティータや新ウィーン楽派の曲をまるで指揮するように演奏 . . . 本文を読む

八つ当たりベートーヴェン

2008-03-17 | music
 3/14に東京芸術劇場で行われた読売日響の名曲シリーズに行って来ました。プログラムは下野竜也指揮で、前半がベートーヴェンのコリオラン序曲とピアノ協奏曲第5番「皇帝」、後半が同じくベートーヴェンの交響曲第7番です。先日の記事で書いたように2月定期の振替えチケットなんで席は選べず、3階のやや右寄り5列目でした。ここは昨年度の前半の定期演奏会に使われていて、何回も来ててそのたびに音の硬いのが気になりま . . . 本文を読む

ノリタンが1歳になりました

2008-03-14 | news
「ノリタンがニュースを見た」というサイトは去年のホワイトデーに始めました。最初の記事はこれですが、法律ネタでも子どもネタでもマスコミネタでもないのが我ながらちょっと意外です。その後1年間で626件の記事を書き、27万件以上のアクセスがありました。 この「夢のもつれ」を始めたのは05年の3月1日で記事数は756件ですから数だけはじきに追い抜きそうな感じです。gooでは過去のアクセス数はわかりませ . . . 本文を読む

かもめ食堂はなぜ気持ちいいか?

2008-03-13 | art
 この映画は女性には人気があるようですが、その理由は小林聡美(個人的にはいまだに「転校生」のヒロインですが)ともたいまさこが共演した名作「やっぱり猫が好き」と一脈通じるゆったり・ふわふわ・くすくすな感じってところでしょう。あの3人の女性の醸し出す雰囲気を室井滋より現実感のない片桐はいりに変え、舞台をヘルシンキにすることで一層濃厚にしています。  時折挿入されるシュールに近いような不思議な場面がい . . . 本文を読む

日本人とバーンスタインとポピュラリティ

2008-03-11 | music
 3/10にサントリーホールで行われた読売日響の定期演奏会に行って来ました。プログラムは下野竜也指揮で、前半が三善晃のアン・ソワ・ロアンタン《遠き我ながらに》とチョーリャン・リンのヴァイオリン独奏によるバーンスタインのセレナーデ、後半が伊福部昭の倭太鼓とオーケストラのためのロンド・イン・ブーレスクとバーンスタインの「ウエストサイド物語」からシンフォニックダンスです。2月の定期は18日にあったんです . . . 本文を読む

武士の一分を今頃見ました

2008-03-10 | art
 今、話題の映画なんて見たことがないんですが、これはずいぶんと話題になりましたから何か書くのも気恥ずかしさがありますね。映画は私の場合、時間や環境が整わないとなかなか見れないんですが、引越しを期に抜本的に改善が図られたんでこれからたくさん見ることになりそうです。なんで、あんまり気合を入れて書くと面倒になるから簡単にしておきます。  いちばん印象的だったのは壇れいの美しさと色気です。やっぱりあれく . . . 本文を読む

2連詩100題vol.8-6~10

2008-03-07 | poetry
桃の節句には間に合いませんでしたが、すっかり春めいてた気分が漂っている詩かなと思います。私自身のこともわりとストレートに出ていますけど、写真は本文とは関係ありませんw。 076 付箋 図書館で借りた本を読んでいて 気に入った個所があると付箋をつける ラインマーカーで線を引くわけにはいかないから オレンジと黄緑とレモン色のがあるけれど 気分任せで意味があるわけじゃない 読み終わると付箋を剥 . . . 本文を読む