酒と鉄道の日々

大好きな酒と趣味の鉄道の話題を絡め、時評・四方山話に酔うコーナー。

麻生さん 発言は慎重に頼みますよ

2009-02-20 10:21:04 | Weblog
 戦後初めてサハリンに出かけた麻生さん。

 露サイドからの、いわゆる北方領土問題解決に向けた姿勢がエラく気に入ったらしく、従来の日本の主張を曲げてでも解決に取り組みたい旨、発言している。

 ああ、このお方は一体ナニを考えているのだろうか。

 06年に、当時外相だった時分にも、「歯舞 色丹 国後 プラス択捉の一部」を日本に帰属させれば、全千島の、総面積比ではフィフティ・フィフティになる」なんて発言して、ロシアの新聞に「日本の外相、3島返還要求か」などと、騒がれたこともある。

 この際、明確にしておこう。
 百歩譲って、全千島の総面積比での折半論があった場合でも、もとより、歯舞群島と色丹島は、「日本領」というよりは「北海道根室市」の一部だったことを忘れてはならないのだ。
 そう、歯舞群島と色丹島は、露がいう「千島」には入ってはいないのである。

 もう一点、ポーツマス条約という国際的な契約によって日本領となっていた南樺太についても、戦後一度も帰属問題として取り上げられたことがない。
 明治時代に、千島全島が、露との樺太・千島交換条約に基づいて、合法的に日本領になった経緯も、絶対に忘れてはなるまい。

 露が「折半」というのなら、当然、南樺太も、その範囲に加えねばスジが通らないのだ。

 麻生さん、漢字だけでなく、歴史もきちんと履修してくださいね。
 たのみますよ、ホント。

<掲出写真 よくわかる解説>麻生さんの「3島」発言ではないが、昨今のJR特急ってば、短編成が珍しくなくなっている。ご覧の列車は3両編成だが、JR九州には、ナンと2両編成のものまで存在する。存在の軽さ という点では、どこかの国の首相といい勝負なのかも。

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