酒と鉄道の日々

大好きな酒と趣味の鉄道の話題を絡め、時評・四方山話に酔うコーナー。

ナゼ急ぐ、国民投票法案

2007-04-15 08:27:57 | Weblog
 国民投票法案が衆院を通過した。自民党お得意の強行採決である。(最後は数の力、という)この理屈が通るなら、徴兵制だろうが消費税率大幅アップだろうが、ことごとくの法案は通ってしまう。

 国民投票法案自体は必要だと思うし、否定はしない。つねづね主張しているように、例えば、天皇制を廃止するがごとき憲法改正には大賛成なのだし、将来、ナニが何でも現憲法に手をつけない、なんてことはありえないだろうから、その手順は定めておくべきだろう。

 ただし、今回の法案には「?」が少なくない。

 一例をあげれば、賛否を決する基準のことがある。投票総数の過半数で決する、といえば、聴こえはいいが、投票率が仮に40%の場合、有権者総数のわずか2割強が賛成しただけで、改正?案が承認されてしまう。

 少なくとも、投票の有無を問わず、全有権者の過半数の支持がなければ、国民の同意が得られたとは言えまい。

 仮に、投票総数が、有権者総数の過半数に満たなかった場合は、選挙そのものが無効になるような仕組みが必要だろう。

 憲法改正には、衆参両院の2/3以上による発議が要件となっていることからすれば、憲法改正への国民投票の際には、同レベル、すなわち、有権者総数の2/3以上の賛成がなければ、国会の発議と国民の支持の割合との整合性がとれないということだって言えるのだ。

 それにしても、今回もまた、公明党には失望した。「平和の党」というカンバンは汚れ放題。恥も外聞もなく、自民党の言うまま気まま。

 公明党の存在理由はどこに行ってしまったのだろうか。