KOfyの「倍行く」人生

バイクで人生を“2倍”楽しみたい。勝手気ままな日記代わりの備忘録。

ラジオ塔の記事(7/22毎日新聞夕刊)

2009年07月24日 | ツーリングあれこれ
京都新聞にラジオ塔の記事が掲載されてから興味を持ったラジオ塔。
7/22の毎日新聞夕刊にも掲載されていた。

触れたい:こちらユニーク研究室 ラヂオ塔 吉井正彦さん - 毎日jp(毎日新聞)


とても丁寧に書かれている。
実際の記事では、円山公園や船岡山公園と明石のラジオ塔の写真が掲載されていた。

記事によると、現存しているラジオ塔は約20基しか無いようである。
京都の7ヶ所、大阪の3ヶ所、明石の1ヶ所を訪問しているので、
既に約半分を確認したことになる(^^)v


【参考】過去の記事
ラジオ塔巡りツーリング(2009.5.28)
京都のラジオ塔探索ツーリング(2009.5.31)
京都「橘児童公園のラジオ塔」(2009.6.7)
大阪府のラジオ塔巡りツーリング(2009.6.8)
明石市相生町中崎遊園地のラジオ塔(2009.6.14)



■毎日新聞7/22夕刊の記事のコピー

【触れたい:こちらユニーク研究室 ラヂオ塔 吉井正彦さん】
触れたい:こちらユニーク研究室 ラヂオ塔 吉井正彦さん
 ◆国立民族学博物館客員教授・吉井正彦さん

 ◇戦前の人々に音の憩い、広めた販促の原点
 日本のラジオ放送は1925年3月22日に始まった。翌年、日本放送協会(NHK)が発足。野球や相撲などのスポーツ中継、総選挙の投票結果、28年から始まったラジオ体操といった多彩な番組で、受信契約数は増え、新しいメディアとしての地位を確立する。

 そんなラジオの普及に一役買ったのが、ラジオが自由に聞ける建造物として戦前までに全国の公園に建てられた「ラヂオ塔」だ。あまり知られていないラヂオ塔の実態調査を、国立民族学博物館客員教授の吉井正彦さん(64)が進めている。

 「放送五十年史」(日本放送出版協会、77年)などによると、標準型のラヂオ塔は四角形の石造か木造で高さ約2・8メートル、幅約1・5メートル。上部の窓にはスピーカーがあり、外側のボタンを押すと10分間放送が流れて自動的に切れる。

 最初のラヂオ塔は30年8月、大阪市の天王寺公園に建てられた。31年に奈良市の猿沢池のほとりや神戸市の湊川公園、32年に京都市の円山公園と続いた。32年に受信契約数が100万を突破したのを記念し、日本放送協会が全国の公園に本格的に建て始めたという。朝のラジオ体操に愛好家が集まり、スポーツ中継には人だかりができたという。

 吉井さんの研究は、2年前に兵庫県明石市役所北側の公園で、「ラヂオ塔」という表示のある塔を見たのがきっかけだった。展示板がなく、市役所やNHK放送博物館に問い合わせても全国的な建設ぶりなど、具体的な内容はほとんど分からなかったという。吉井さんは「放送史で誰もやっていない分野。とことんやってみよう」と取り組み始めた。

 31年創刊の「ラヂオ年鑑」(後の「NHK年鑑」)には、戦時中に休刊するまでラヂオ塔の設置一覧表が掲載された。吉井さんはラヂオ年鑑を精査して全国約450のラヂオ塔一覧表を作成、一つ一つについて、公園の管理事務所や自治体、郷土資料館などに問い合わせ、現地に出かけるなどの調査作業を現在も続ける。

 「分かりませんねえ」という回答がほとんどの中、郷土誌に当時の写真や記事が掲載されているケースもあった。現存するのは横浜市の野毛山公園、大阪市の大阪城公園、京都市の円山公園や船岡山公園など約20。日本のラジオ放送史の貴重な遺構だ。現存のものや当時の写真などを比較すると、デザインが多彩なことも分かった。塔は地元自治体や篤志家が建てた場合もあるという。

 ラヂオ塔の新規建設は39年に137、40年に156、42年に111と急増。吉井さんは「日中戦争の戦意高揚策が絡んでいるのでは」と推測する。戦時中に金属類回収令で廃れる一方、受信契約数も700万を超えて役目を終えたとみられ、戦後の年鑑にもラヂオ塔の記述がなくなるという。

 今後は関係先への本格的なアンケート調査も検討している吉井さん。「ラヂオ塔はラジオの良さを知ってもらい、ラジオの受信契約の販売促進手法として建てられた。戦後のテレビのプロレス中継や、現在のデパートの試食販売と同じ。そうした販売促進の原点だった」と指摘する。そのうえで、「現存するラヂオ塔は歴史遺産として貴重なもの。保存するなら案内プレートをつけて、ラジオ放送を再開するなどして、活用してほしい」と訴えている。【大森顕浩】

毎日新聞 2009年7月22日 大阪夕刊
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