日々呟く。

とうとよ/清貧の独り言。

あの本はどこに。

2006年02月21日 21時12分44秒 | 司書講習後日譚
先日、図書館に行って宮部みゆきさんの本を集中的に借りて参りました。
借りてきたのは次の9冊。

東京(ウォーター・フロント)殺人暮色 光文社 カッパ・ノベルス
かまいたち 新潮社 新潮文庫
堪忍箱 新人物往来社
クロスファイア 上 光文社 カッパ・ノベルス
クロスファイア 下 光文社 カッパ・ノベルス
本所深川ふしぎ草紙 新人物往来社
魔術はささやく 新潮社
龍は眠る 出版芸術社
レベル7 新潮社

「龍は眠る」は以前購入して読んでいたことをすっかり忘れて借りてきてしまいました。


さて、という訳で、図書館で宮部みゆきの本を探したのです。

今回は、事前に図書館のホームページである程度蔵書検索をして、図書館に向かいました。

最初から目的とする資料が決まっている場合、これで事前に、どの資料をその図書館が蔵書しているのかぐらい知っておくと、図書館で実際に資料を探すときの労力が少しは減るでしょう。

ただ、この蔵書検索で貸し出し中とされていても、実際に図書館に行くと、返却されていることもあります。
ですので、やはり、もともと目的の資料が図書館にあるのかないのか、蔵書の有無を中心に確認しておくのが良いのではないかと思います。

そして、図書館に着いて、まずやることも、やはり蔵書検索。
今度は、最新のデータのはずですので、貸し出しの状況をしっかり確認することができます。

そして、資料の場所を把握します。

図書館の資料は、開架と閉架の2つの書架に分かれて排架されています。
普段目にする書架が、開架書架ですね。

ですので、開架、表の書架の…例えば「宮部みゆき」の棚に、目的とする本がなくても、閉架、裏にある書架にはその本がある場合があるのです。

これも、蔵書検索をすれば、どの場所にあるのかしっかりと分かりますので、目的の資料がはっきりしている場合は、まず蔵書検索を行うのが効率がよいのです。


目的の資料の位置を確認したら、あとは実際にその資料を集めます。
開架にある資料は、その場所に行って持ってくるだけですが、閉架にある資料の場合、利用者自身でその場所へ行くことはできないことが多いです。
この場合は、図書館員にその資料を持ってきてもらうことになります。

図書館によってやり方は違うと思いますが、多くの場合は、資料請求番号を、なんらかの用紙に書き取って、それを元に図書館員にその資料を持ってきてもらうことになるはずです。

まあ、きっと、「宮部みゆきのレベル7ありますか?」と、直接図書館員に具体的な資料名で尋ねることでも、開架閉架に関わらず、目的の資料を持ってきてもらえるとは思いますが。


これで、普通は、図書館にある目的の資料を手に入れることができるはずなのですが…。
時折、不可解な出来事にぶつかる場合があります。

それは、蔵書検索では、確かに「ある」となっているのに、図書館の所定の場所にその資料がない場合。

これにはいろいろ原因が考えられます。

一番単純なのは、今誰かが読んでいるからということ。
他には、今返却されたばかりで、棚まで帰ってきていなかったり、ほかの資料にまぎれて、他の棚に収まってしまっていて、迷子になっているということなんかが考えられます。

こんな時は、とりあえず図書館員に尋ねてみるのが一番です。
返却されたばかりで見つからなかった場合は、大体これで手に入ります。

他の場合は、多分とりあえず予約しておくってことになるはずです。


さて、しかし、実はもう一つ、資料が見つからない理由があるのです。
それが紛失。
図書館の把握しないうちに、その資料が図書館から消えてしまっている場合です。

迷子の資料も、迷子であるうちは紛失と変わりませんね。

ここで問題となるのが、資料の無断持ち出し。
貸し出し手続きをせずに、資料が図書館外に持ち出された場合です。
これがとても多いらしい。
近頃の多くの図書館には、これを防ぐために、書店やレコード店なんかで見られるアラーム装置が導入されています。

ですが、それでも減らない資料の紛失。

この場合、図書館は、新たにその資料を用意するしかありません。


なんにせよ、利用者は、リクエストや予約をすれば、ほとんどの場合、その資料を用意してもらうことが可能です。



さて。
今まで述べてきたのは、目的の資料が予め決まっている場合。

しかし、図書館に行く際に、いつも目的の資料がなにかはっきり分かっているわけではありません。
その時は、また少し違った方法で図書館を利用することになります。

その時にも、それぞれ効率の良い方法が準備されているのですが…。
そんな話はまたいつか。


でも、そんなに利用法を気にしなくても、とりあえず書架の間をぶらぶら歩き回ってみるだけでも、それなりに図書館を楽しむことはできるはずです。
あとは、図書館員を十分に活用していただければ、きっと図書館の持つ全ての機能を利用することができるでしょう。



ん?
一体何の話をしていたんだっけ…。

そう、宮部みゆき。

今回借りた本、閉架書庫に置いてあった本が多いのですが…。
どれもこれもかなり痛んでいます。
だからこそ閉架書庫に置いてあったのでしょうけど…。

宮部みゆきという人気作家の本ですから、きっといろいろな方に利用された末に、こんな姿になってしまったのでしょう。

ページが外れかけていたり、それを修繕してあるのだけど、またバラバラになりそうになっていたり、本全体に濡れたようなしみがついていたり…。


どうか、図書館の資料は大切に。
公共図書館の資料は「みんな」の資料。

「みんな」には、もちろん自分自身も入るのですから…。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (薬岡龍汰)
2006-02-21 22:53:14
レベル7面白いですよ~

この中には無いですけど火車もお勧めです!



福岡には活字本が語れる人があんまりいないんで

ちょっと嬉しい(笑)

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語る。 (とうとよ)
2006-02-23 20:46:20
レベル7、読了しました。

そして、火車も現在予約中ですので、ほどなく読むことができるでしょう。



その感想などは、そのうちあちらに書かれることでしょう。





私は確かに活字本読んでる方だとは思うのですが…。

語れるかどうかは微妙かもしれませんね。

あっちに書いている文章も、語ってるんだかなんなんだか…。

少なくとも、批評ではないですからね。



主観で語ることができなくても、客観的に語ることはできる…かな。

しかし、それには知識がまだ足りないかもしれません。





なんか難しく考えすぎかなぁ。

もっと単純に考えた方が良いのかなぁ。
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