ガン撲滅先進医療施設として重粒子線施設が注目を集める中で、その設置場所をめぐり理論と実際とのせめぎあいが続きます。
我が故郷、原古賀町でも新鳥栖駅前に重粒子線施設が計画されているとのトップダウン的マスコミ報道が昨年来先行報道されるや、治療の効用ではなく、その施設に内在するリスクに対する万全な対処方法への信頼性につき、地元特に隣接する周辺住民の方から強い不安の声が上がりました。
原古賀住民からすれば、寝耳に水、こんな計画初めて聞いた、周辺住民の環境変化に対しどれくらい真剣に考えてくれたのか、と初期のマスコミ報道・講演会等を通じて既定の路線化へと推し進めることになった県や市の目配りのない行政の姿に強い疑問を感じずにはいられません。
素朴な第三者的な意見をさせていただければ、このような施設は緑深い山里など、衆目一致するもっと適切な場所があるだろうと誰でも考えることでしょう。しかし、この計画を推し進めて直接不利益を受けるのは周辺住民や、周辺地主など少数であり、一方原古賀町は鳥栖市の一部であること、佐賀県の一部であることを考えると、これから次に行うべき計画が目白押しの状態の中で、そうした常識論により計画そのものを押し返すのは大変見通しが暗いのも事実として考えなければなりません。
では、実際どのような解決策が現段階で考えられるのでしょうか。
私は、重粒子線ガン治療施設そのものを地下へすっぽり埋めてしまうことが今考えられる次善の策だと考えます。
鳥栖市に計画されている重粒子線ガン治療施設は群馬大学医学部重粒子線医学センターに近いということを度重なる説明会で県や市の担当者が表明されているのでそれを前提に話を進めさせていただくことにします。
その施設は発祥の地である千葉市の放射線医学総合研究所の施設からするとかなりコンパクトなものとなり、放射線医学総合研究所の重粒子線施設がサッカー場の規模だとすると、群馬大学医学部重粒子線医学センターに設置された施設はバレーボールなどで利用される体育館ほどの大きさだということです。横45メートル、縦65メートル、高さ20メートルの箱物だということです。因みにその群馬大学は駐車場を掘り起こして建屋が出来るまでをビデオと写真で公開しています。私が主張するのは掘り起こす際、もっと深くまで掘り進めるということです。幸いなことに現状は更地に近い状態なので、工事も割りとスムーズに取り組むことが出来ると思います。また、地質調査もまだ行われておらず、設計もこれからだということです。今なら、周辺住民、周辺地権者を入れて皆で合意に達した計画に基づいて実施に移れるチャンスは幾らばかりかは残っているのではと私は考えます。
長年の研究者の努力と多くの国費をかけて今産声を上げようとする重粒子線施設を皆から望まれる形で誕生させてあげるのはやはり産みの親の責任だと思うのは私だけでしょうか。(続く)
我が故郷、原古賀町でも新鳥栖駅前に重粒子線施設が計画されているとのトップダウン的マスコミ報道が昨年来先行報道されるや、治療の効用ではなく、その施設に内在するリスクに対する万全な対処方法への信頼性につき、地元特に隣接する周辺住民の方から強い不安の声が上がりました。
原古賀住民からすれば、寝耳に水、こんな計画初めて聞いた、周辺住民の環境変化に対しどれくらい真剣に考えてくれたのか、と初期のマスコミ報道・講演会等を通じて既定の路線化へと推し進めることになった県や市の目配りのない行政の姿に強い疑問を感じずにはいられません。
素朴な第三者的な意見をさせていただければ、このような施設は緑深い山里など、衆目一致するもっと適切な場所があるだろうと誰でも考えることでしょう。しかし、この計画を推し進めて直接不利益を受けるのは周辺住民や、周辺地主など少数であり、一方原古賀町は鳥栖市の一部であること、佐賀県の一部であることを考えると、これから次に行うべき計画が目白押しの状態の中で、そうした常識論により計画そのものを押し返すのは大変見通しが暗いのも事実として考えなければなりません。
では、実際どのような解決策が現段階で考えられるのでしょうか。
私は、重粒子線ガン治療施設そのものを地下へすっぽり埋めてしまうことが今考えられる次善の策だと考えます。
鳥栖市に計画されている重粒子線ガン治療施設は群馬大学医学部重粒子線医学センターに近いということを度重なる説明会で県や市の担当者が表明されているのでそれを前提に話を進めさせていただくことにします。
その施設は発祥の地である千葉市の放射線医学総合研究所の施設からするとかなりコンパクトなものとなり、放射線医学総合研究所の重粒子線施設がサッカー場の規模だとすると、群馬大学医学部重粒子線医学センターに設置された施設はバレーボールなどで利用される体育館ほどの大きさだということです。横45メートル、縦65メートル、高さ20メートルの箱物だということです。因みにその群馬大学は駐車場を掘り起こして建屋が出来るまでをビデオと写真で公開しています。私が主張するのは掘り起こす際、もっと深くまで掘り進めるということです。幸いなことに現状は更地に近い状態なので、工事も割りとスムーズに取り組むことが出来ると思います。また、地質調査もまだ行われておらず、設計もこれからだということです。今なら、周辺住民、周辺地権者を入れて皆で合意に達した計画に基づいて実施に移れるチャンスは幾らばかりかは残っているのではと私は考えます。
長年の研究者の努力と多くの国費をかけて今産声を上げようとする重粒子線施設を皆から望まれる形で誕生させてあげるのはやはり産みの親の責任だと思うのは私だけでしょうか。(続く)