Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

めぐりくる春に

2011-03-18 | 生活、環境
 しんしんと雪の降る夜、
 ひっそり息を引きとったお婆さんのことは忘れない。

 
 
 数多(あまた)の生命が恐ろしい波に呑まれて
 昏い闇の底へ消えて行った2011.3.11.は決して忘れない。

 

 ひとり、ひとりの命を想う。
 昏い闇の底から、静かに光の射す場所へと向かう道しるべ。

 

 溢れる光の春は、もうそこまでやって来ている。

 

 死の境界をくぐり抜け寄り添う人々。
 自分を捨てて他人(ひと)のため、手を差しのべる数多の人々。

 
 

 人間は本来、他人(ひと)のために尽くしたいという遺伝子を受け継いでいる。
 心の荒んだ時代に、未曾有のカタストロフィーがもたらした奇跡。
 世界から温かなエールが送られる。
 「がんばれ東北」「がんばれ日本」
 めぐりくる春は、もうそこに…

 

 

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4 コメント

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写真 (鬼城)
2011-03-20 07:40:21
写真のすばらしさは、感情も映し出すことと昨日教えていただきました。
これほど写真に込められた哀悼の意はありません。
直接、心に伝わってきます。
また、文章もきれいで素晴らしい。

二つの大地震と津波による奪われた命、原発事故。
宇和島水産校「えひめ丸」の尊い命を奪った事故。
人間として、繰り返さないよう、忘れてはならないことだと思います。
希望と再生を願い (ランスケ)
2011-03-20 20:27:33
きっかけは、先週末、被災地に降る雪のため、
せっかく生き延びることが出来たのに
力尽きていったお年寄りたちの姿でした。
亡き父母への想いと重なり、込みあげてくるものがありました。

なんとか被災地への想いを形にしたい…
と願っていたところへマロンさんから開花情報。
これだと閃き、午後遅い光のなか、淡く柔らかな輝きに包まれた
花々を心を込めて写し撮りました。

自然は時に、人の思惑など超えて非情で過酷な仕打ちをします。
それでも、また北国の遅い春は確実にやって来ます。

被災地の希望と再生を願い、これからも私なりのエールを送り続けます。
被災地の人に今は届かなくても、
私たちの現在(いま)の想いを忘れたくない…
素敵ですね。 (ryo)
2011-03-21 13:29:27
フォトアルバムから辿ってきました。
素晴しい石鎚山の四季の花ですね。

暗いニュースのなか、美しいお花の画像で
慰められます。

お遍路ツアー、石鎚山ハイウエーオアシスに立ち寄りました。
ひとりひとりの被災地への想い (ランスケ)
2011-03-21 16:38:46
ryoさん、ご訪問ありがとうございます。

ひとりでも多くの人が被災地への想いをあらたにして
頂けると嬉しいです。

ryoさんは、もう結願されたのですか?
私も5月からのお遍路を計画しています。
またその様子もブログで掲載しますので御覧ください。

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