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Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

ダム湖の秋

2021-11-30 | Walk on

残念ながら、四国には天然の湖水は存在しない。

その代わり、四国を流れる主要河川の上流には、その地域の水を賄う水瓶となるダム湖がある。

私の住む松山市の水瓶となるのは、毎日のように散歩している石手川公園の上流域にある石手川ダム湖である。

先週、ホッホさんたちと車で紅葉見物にダム湖周辺を散策したばかりだった。

まだ先週は、ダム湖周辺の紅葉の彩は、早かった印象だった。

その日は風も強く湖畔の紅葉を水面に映す水鏡もダメで、消化不良な感じが残った。

車での自宅までの帰路、この距離なら歩いて行けそうな印象を抱いた((笑)

ダム湖は、よくお参りに行く石手寺から、さらに奥道後温泉を超えてトンネルを一つ抜けたところにある。

子供の頃、夏休みになると昆虫採集に通っていた地域の昆虫少年の人気スポットが、奥道後温泉の裏山、杉立だった。

その当時住んでいた東雲町から、夏の暑い盛り、小学校3,4年生の子供が、奥道後の山まで徒歩で通っていたのだから、驚く(笑)

今回、スマートウォッチで歩行距離を測ってみると、片道20kmを超える距離だ。

現在住んでいる新居は、当時住んでいた東雲町より5kmくらいダム湖に近いと思う。

それにしても、コンビニも清涼飲料水の自販機もない時代の真夏の暑い盛りに10歳くらいの子供がひとり、よく炎天下の道を歩き通したものだと、

我ながら、当時少年だった私自身に「おまえ、本当スゲーょ」と言ってやりたい(笑)

今でも鮮明に覚えているのは、山から下りたところにある民家のおばさんが「暑いでしょう」と差し出してくれた冷たいコップ一杯の水の美味さだった。

いくつになっても、人から受けた人情の有り難さは、身に沁みて忘れないものだ。

今回のダム湖までの歩行が、上手く行ったのも、皿ヶ嶺登山以来、散歩の度に常用するようになった登山用のストック(杖)のおかげだ。

空間認知、目の前の障害物との距離感が正常に機能しない私には、杖が第2第3の目となってくれている。

それに奥道後行きのバスが松山市駅から運行されているのが分かった。

これからは安心して、少年の日の私の聖地に通うことができる。

ここは松山近郊では有名な蝶の生息地なのだ。

 

さて話を元に戻そう(笑)

自宅から2時間半でダム湖に到着した。

今日は朝早く起きて、お弁当(オムレツ野菜サラダトースト)も作り、暖かいコーヒーをポットに詰めて、甘いチョコレートクッキーも用意した。

一日晴天微風の天気予報だった。

それでも掲載した画像の通り、湖面の水面は、さざ波が治まらず綺麗な紅葉の水鏡は映らなかった。

自然相手の風景写真の撮影は、なかなか思い通りにはならない。

ただ言えるのは、その時の自然条件の中で、美しい瞬間を待ち続け、

その一瞬の光景が訪れた時に、それを的確な露出で切り取ることだ。

カッコいい瞬間は、一瞬で訪れる((笑)

 

 

今回はバス釣りの釣り人が、その光景を提供してくれた。

釣り竿から放たれた釣り糸のラインが逆光の光に輝きを放つ一瞬を逃さず

光と影の明暗の中に浮かび上がる一瞬、そのカッコいい瞬間は訪れた(7番目の画像)

湖畔で釣り糸を垂れる若い釣り師とも、しばらく話した。

それと、今回の主役は、なんと云っても湖畔に浮かぶように立つメタセコイアの緋色の立ち姿でした((笑)

私は本当にこの神話的存在の生命の樹が好きなのだろう?

 

 

Et au milieu coule une rivière (1992) - Version restaurée - Bande-annonce

Retrouvez le film en Blu-Ray : https://www.esc-distribution.com/drame-...

youtube#video

 

 

ロバート・レドフォードの監督した美しいフライフィッシングの映画「リバーランズ・スルーイット」を思い出す一日だった。

まだ明るい15時前にダム湖を出発して、安全確保。

なぜか?帰路は15.6kmで帰っている(笑)

 


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2 コメント

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ご心配掛けました。m(_ _)m (鬼城)
2021-12-01 10:28:00
たいした行動力です。
バスで移動、そして歩き・・・
行動範囲は広がりましたね。
しかし、リハビリ中ということを忘れないようにしてください。
このダム湖も良いところですね。
雇用の季節に行ってバス釣り客を入れたの写真、良いですね。
私は「日にち薬」だそうですから、時間が掛かるようです。
お互い精進しながら頑張りましょう。
返信する
やさしい写真心掛けます (ランスケ)
2021-12-01 13:07:47
鬼城さん、退院されたとは云え、まだ骨折の療養には、しばらく時間がかかります(私は何度も経験していますから(笑))
あまり無理なさらない(右手指一本の文字入力とか(笑)ように静養してください。

私も昨日、眼科で定期検査と経過診療を受け、これからのリハビリプランを先生と相談しました。
杖による空間認知の不安感が解消されている経過を報告すると、
先生も喜んでいました。
でも、まだ視野の半盲状態は変わらないので、
私の視覚障害の回復には、長い時間がかかりそうです。
諦めずに、毎日の生活行動の中から身体機能回復に向けて意識的にリハビリを続けてゆきます。

それと大事なのは、
朝起きてから夜寝るまでの体内時計を整える規則正しい生活です。
交感神経から副交感神経系への切り替えが正常に行われないと、自律神経が失調して、
色んな身体の不具合が起きてしまいますから。
メンタルケア、本当に大事だと思いますよ(笑)

私にとって散歩とそれに伴う自然写真の撮影が最良のメンタルケアになっています。
また日常生活の日記がわりのブログ更新続けてゆきます。

気持ちを開放して「やさしい写真」を心掛けます(笑)

本当、お互いにリハビリ頑張りましょう。
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