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Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

吉田都 Last dancing

2010-10-26 | 生活、環境
 書こうか、どうしようか迷ったけれど、
 やっぱり面白かったので、ちょっと書いてみます。

 昨夜、NHK TV、プロフェショナル仕事の流儀「吉田都」を観た。
 英国ロイヤルバレエ団プリンシバル、吉田都の引退公演までの日々を取材したドキュメント。

 私は熱心なバレエファンではないが、
 原初的な身体パフォーマンスである舞踏には、ずっと興味があった。
 その最も洗練された完成形であるクラッシックバレエ。

 ほとんどが活字からの知識で門外漢の私が、あれこれ書き連ねるのも失笑を買いそうなので、
 率直な感想を言います。

 あの身体の隅々を入念に解(ほぐ)すストレッチに、まず目が点になった。
 入院当時から、マガジンハウスの雑誌「ターザン」を買ってきて
 ストレッチに余念のなかった私は、TVを観ながら一緒に身体の各部位に負荷をかけ
 筋肉を解していた(苦笑)

 その後のリハーサル風景が凄過ぎ。
 驚異的な身体能力の連続に、恍惚と見惚れていました。
 伝説のニジンスキーやヌレエフ、そしてモーリス・ベジャール・ダンスカンパニー。
 究極の舞踏の神々のパフォーマンスが、目前に現出する想いでした。

 NHK教育TV、「白熱教室、坂本龍一の音楽の教室スコラ」も
 教授や浅田彰たちポストモダン世代がベートーベンを語るという趣向が面白かった。
 私にはマイケル・サンデルの「白熱教室」の論理の導き方には、
 どうも違和感を覚えて素直に肯けないところがある…??

 そして最新刊に収穫の予感…
 村上龍「歌うクジラ」上下(講談社)。村上春樹「夢見るために毎朝僕は目覚めるのです」文芸春秋。
 津原泰水「バレエ・メカニック」早川書房。柴田元幸訳「ナイン・ストーリーズ」ヴィレッジブックス。
 現在同時進行で数冊読み始めています。

 ■著作権、肖像権の問題から、今回は画像の掲載はありません。


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4 コメント

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聞きしに勝る (鬼城)
2010-10-28 08:28:58
 自分も雑学では(失礼)人後の落ちないのですが、ランスケさんの幅広い知識には頭が下がります。クラシックバレーとは・・・ストレッチまで、恐れ入りました。その上、読んでいる書籍が半端ではない。読書家であることはKyochanより聴いていましたが、これもすごい。速読で自慢だった私も最近は何度も読み返さないと内容が分からなくなって時間がかかって読書量が減りました。年には勝てません(笑い)
返信する
益体もない知識 (ランスケ)
2010-10-28 20:14:17
鬼城さん、私の本の紹介やカルチャー系の記事は、
傾向が偏っているせいか、結構皆さんに観て頂いている割には
反応が乏しいようです(苦笑)

それは鬼城さんに博物館でレクチャーして頂いた
誰もが納得するような教養ではなく、所謂サブカル(サブカルチャー)
といわれる個人的な嗜好性の強い知識だからです。

例えば、今や長編の新刊が出るたびに社会現象
にも
なるような人気作家となった村上春樹ですが、
基本的に彼はサブカル(ポップカルチャー)の洗礼を受けた人です。
それはインタヴューの中でも肯定していますし、
初期の作品は、私も同時代に愛読したカート・ヴォネガットや
リチャード・ブローディガンの文体の明らかな
影響下にあります。

先日の朝日新聞の読者アンケートで、
よく読まれる作家のトップは、当然のことながら
国民的作家、司馬遼太郎が選ばれていました。
でも2位の村上春樹は、話題性先行の数字ではないでしょうか?

ちょっと話の道筋が逸れたようですね(何時ものことか)
私の読書は習慣(歯磨きのような)であって、
汎用性の高い教養ではないところが哀しい実態です。
まったく益体もない知識ばかり溜め込んでいます(笑)
返信する
今晩は (misa)
2010-10-30 22:47:33
少しだけ、お邪魔しますね
そうです!ランスケさんの読書は日常の生活リズムにしっかり定着しているのだと認識した私です
先日のメールで今年こそ偶然にお会いできたらなんて申しましたが、
会わぬが花と申しておきましょう
数年前に言葉を交わしたあの頃のまま・・・

水曜日は間違いなく樹氷を確信!
昨年11/3、雪を被った紅葉の撮影中の私の横をバイクで走り去った事覚えてますか?

返信する
まだ山へ行けそう? (ランスケ)
2010-10-31 00:51:42
misaさん、今晩は。

今日、病院で再び主治医の経過説明がありました。
手術前に腸炎を併発したため、母の胃ろうの手術は
11月半ばくらいまで延期となりました。
しばらく絶食療養が続き腸内を綺麗にするとの説明。

これで、もう一回くらい一泊撮影行が可能になりました。
喜んで良いのやら、悲しんで良いのやら…
今日も母は私を見ても、なんの反応を示しません。

なんとなく思い当たるのは、私が退院してから
「石鎚へ行って来るよ」と母に伝えたときに、
ちらっと私を見て背を向けた母の態度です…
入院中は毎日ずっと母の側に寄り添っていた息子が
退院すると、さっさ自分を見捨てて遊びに行ってしまう。
そんな風に母が感じているとしたら…

何時まで経っても退院できない母は、自分一人が
置いてきぼりにされているように感じているのではないでしょうか?
確かに退院してからの私は、母を顧みない時間と日々
が多かったのは間違いありません。
う~ん、どうしよう??

ごめんなさいmisaさん、書いている内に自問自答していました。
そうなんですよね。
結構何度もニアミスしているんですよね(笑)
確かに偶然の再会がベストかもしれません。

先日Eメールに書いた三浦さんの紅葉と霧氷の写真は、
朝日新聞の愛媛欄に翌朝掲載されていました。
結構、お山の常連写真ヤさん八田さんや弁護士のKさんたちは、
新聞に投稿しているみたいです。
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