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風の記憶

the answer is blowin' in the wind

収穫の季節

2009-10-17 | 田んぼ・平野

酒田市円能寺□□

 


庄内地方の稲刈りも9割方終わりました。

新米もチラホラ出回りはじめ、庄内柿も日に日に色づいてきました。
川では鮭の遡上が始まり、鳥海山に初冠雪、白鳥たちもやってきました。

酒田市では今日17日と明日18日、 「酒田どんしゃん祭り」 が行われます。
秋の収穫に感謝し、商業都市酒田の商売繁盛の願いを込めた商店街の秋祭りです。

やがて祭りが終わり、山の紅葉が街に降りてきて、色づく街路樹がその葉を落とすと、
雪がやってきます。

山形庄内は急ぎ足で冬へと向かう前の、華やぐ収穫の季節の真っ只中です。






刈られた稲は鳥海山に見守られながら美味しくなってゆきます













遊佐町杉沢
山里でも稲刈りが終わっています







畑では農家が育てた菊の花がきれいです
















酒田市本楯
一面、黄金色の絨毯になる庄内平野の
大好きな風景も、また来年まで見納めです






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稲刈り、始まる

2009-10-01 | 田んぼ・平野

酒田市(旧平田町)砂越□□

 

庄内地方でもいよいよ稲刈りが始まりました。

庄内は『おいしいお米のふるさと』、と言うことは以前のエントリー(お米のふるさと)でも取り上げましたが、その理由は、現在の日本の美味しいお米のブランド「コシヒカリ」「ササニシキ」「あきたこまち」「ひとめぼれ」「はえぬき」などのルーツをたどると、庄内地方の農民が育成した品種 「亀ノ尾」(阿部亀治氏)や「森多早生」(森屋正助氏)などに行きあたるからなのです。
   詳しくは ここ → 

庄内地方は、明治以降多くの民間育種家を輩出しています。この“民間育種”が庄内の特徴で、これは藩政時代から脈々と受け継がれた農家の米に対する情熱の表れであり、全国のどこの地域にも例をみないものなのだそうです。

庄内の農家は「種(たね)」に対してのこだわりがとても強いのです。今全国では、種は買ってくるのがあたり前になっていますが、昔は農家は種採りが当たり前でした。そしてその種の採り方しだいで美味しさや収量がちがったのです。
米に限らず野菜などもみんな自家採種し、美味しい実をつける種を見つける工夫をしたのだそうで、だから、庄内にはほかの地域にはない美味しい在来野菜が豊富なのだとか、その代表例が今や全国ブランドになった日本一美味しい枝豆 『だだちゃ豆』 ですね。

「・・・・、庄内の農家は、古くから各々で種採りを行い、おやっと思うものには印をつけて残しておき、翌年また植えるということを毎年繰り返してきた。江頭は、このかつては全国的にあった「種を採る文化」が残っていることが庄内特有の文化だと見ている。・・・・・・・・・・・。いずれにしても、庄内には自家採種の文化がいい形で根付いていたのである。そして、それはひとえに、美味しいものを求める庄内人の気質によるところが大きかったのだ・・・。」
   『
庄内パラディーゾ―アル・ケッチァーノと美味なる男たち』 より
             
(→右欄下のMy Recommendation (Books)にも紹介しています)

話をお米に戻します。
その日本の良食味米のルーツ「亀ノ尾」の正統の系譜から、新しいブランド米が山形に誕生します。
山形県立農業試験場庄内支場において10年の交配育成期間を経て誕生する、
山形の新しいお米 『つや姫』 です。 → つや姫HP

特徴は、際立つ「粒の大きさ」、「白い輝き」「旨さ」、「香り」、「粘り」、ごはんそのものがご馳走になる極良食味米、だそうです。
交配育成の中で10万分の1の確率で選抜された山形県オリジナル品種『つや姫(山形97号)』は、一般市場には来年の平成22年秋にデビューしますが、それに先駆けて今年はプレデビューイベントが各地で展開される模様です。この秋に食べる機会があるかもしれません。

ちなみに、山形と東京では↓
 『つや姫プレデビューイベント in YAMAGATA』 →  10/10
 『つや姫プレデビューイベント in TOKYO』 → 10/11

つや姫、早く食べてみたいです。


ごはん、大好き♪ →  庄内米ファンクラブ












酒田市(旧八幡町)青沢















酒田市本楯





どこかの畑の片すみで―在来作物はやまがたの文化財

山形大学出版会

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雨の夏田

2009-08-21 | 田んぼ・平野

山形県酒田市本楯□□ 
 


日本は四季がハッキリしている国ですが、とりわけ庄内地方はそんな日本のなかでも特に四季がハッキリしているのだそうです。

そんな庄内でも今年は天候がやはり異常です。
東北地方の梅雨明け宣言は見送られ、7月は一日快晴の日は無く晴日はたった1日、8月も今のところ快晴日が1日と晴日が1日だけです。(山形地方気象台酒田測候所データ)
明らかに日照不足です。

気温も、夏日(最高気温30℃以上)は4日だけで、猛暑日(35℃以上)は1日もありません。ただ、冷夏というほど気温は下がっていなくて、27~29℃の日がほとんどでした。(まあ、そんな状態を冷夏と言うのでしょうか?(・・))↓ 
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq3.html

そのせいで、毎日ムシムシするような日々が続いて、8月も後半なのにまるで梅雨の最中のようなのです。(梅雨明け宣言されていないので、まだ梅雨なのでしょうかね・・・。(^^;))

それでも、田んぼを見ると稲穂が少しずつ膨らんで徐々に頭を垂れてきているようです。
8月10日ごろに出穂・開花した稲は、現在、受粉した子房が籾の中で大きく膨らみはじめています。これから9月にかけてどんどん成熟して、お米になってゆきます。
今年の庄内米の出来はどうなのでしょうか?

田の神様はそんな稲穂を静かに見守っているようです。




















野の花えほん 春と夏の花
前田 まゆみ
あすなろ書房

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田植えの季節、鳥海山

2009-05-12 | 田んぼ・平野

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町野沢□□




今年のゴールデンウィーク、ここ庄内地方は例年になく観光客が多かったように感じています。
映画『おくりびと』効果でしょうか? 
私の実家の父は、遊佐町のある観光施設のボランティアガイドをしているのですが、昼ご飯を食べる暇もないほど忙しかったそうです。
ガイドでくたくたになって、家に帰ると疲れた疲れたとぼやいているようでしたが、口とは裏腹に何だかとても嬉しそうにしていたとか・・・。(母親談)
全国から来て下さる観光客にそこの観光施設の解説をして、感激されると更に調子にのって庄内の別の観光スポットや風物を紹介したりて、おまけに自宅から持ってきた山菜や漬け物なんかもご馳走したりしているとか・・・。
庄内人はとっても人が良いのです。(^^) nda nda ndanayanooou!

幸い庄内は今年のGW中は天気も良く、鳥海山も春霞に霞みがちでしたがちゃんと観光客の皆さんを出迎えてくれたようです。せっかく庄内に来て下さった方々が、この時期の庄内の良さを感じていただけたのか、庄内の人々の応対は良かったのか、つまらない思いをされなかったか・・・、などなど勝手に一人で余計な心配をしながら仕事漬けのGWでした。
(私も庄内人ですねぇ。(^^;ゞ ただのお人好し・・・?)

さて、GWも過ぎた今の庄内平野は、田んぼに水が入り、代かきも済み、田植えが盛んに行われています。
水の薫りがして、土の薫りがして、爽やかな風が吹く頃、
水が入った田んぼからは ほどなくして夕暮れ時から夜にかけてカエルの大合唱が始まる季節となります。カエルの歌声は決して喧しくなどなく、心地よく人間の五感をくすぐる季節の音、庄内の風物詩でもあります。

山の神が田んぼに下りてきて田の神となり、いよいよ瑞穂の季節が始まります。

 



山形県酒田市下市神








山形県遊佐町藤崎下モ山より







山形県遊佐町野沢より







山形県遊佐町北目丸子より








山形県遊佐町北目丸子より







山形県遊佐町北目楯の内より







山形県遊佐町北目楯の内より








山形県遊佐町北目楯の内より

とりあえず 『逆さ鳥海』 です。

この『逆さ鳥海』は、
代かきの後、稲が植えられる前のほんの一時に、
①青空が広がる好天の日
②山に雲がかかっていない
③無風で田んぼの水面がゆらめいていない
この3つの条件がそろわないと見ることができないのです。
この日は、ほんのわずか風があり、春霞も出ていて、
完全にきれいな「逆さ鳥海」ではないのですが・・・とりあえず













庄内パラディーゾ―アル・ケッチァーノと美味なる男たち
一志 治夫
文藝春秋


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秋の気配

2008-09-10 | 田んぼ・平野

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県酒田市南遊佐□□




バタバタと慌ただしい毎日を送っていたら、季節はもうすっかり秋です。

青々とした田んぼは徐々に黄色味掛かってきて、稲穂は日に日に黄金色に頭を垂れてきました。

夏場のゲリラ雨にも耐えた稲たち。豊かな実りをつけるまであともう少しです。

どうかこのまま台風や自然災害に見舞われませんように、と農家は今の時期、そのことだけを願っています。


咲き始めたばかりのコスモスが、風に揺れていました。




みんなほんもの (絆シリーズ)
相田 みつを,いわさき ちひろ
ダイヤモンド社

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お盆には

2008-08-10 | 田んぼ・平野

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町大蕨岡□□



お盆(おぼん)は、先祖の霊があの世から帰ってきて家族と一緒に楽しいひとときを過ごし、また帰っていく、という日本古来の信仰に基づく行事で、一般に仏教の行事と認識されていますが、仏教の教義で説明できない部分も多く、日本在来の神道的行事に仏教行事の「盂蘭盆会」(うらぼんえ)が習合して現在の形が出来たと考えられているそうです。

お盆の明確な起源は分かっていないそうですが、古には1年に2度、初春と初秋の満月の日に祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事があり、初春のものが祖霊の年神として神格を強調されて正月となり、初秋のものが盂蘭盆会と習合して、仏教の行事として行なわれるようになったといわれているのだそうです。

とても喜ばしいことが起きたときや、とても忙しいときに「盆と正月が一緒に来たようだ」とよく言われますが、元々は同じ行事だったのですね。

ともあれ現代においても年2回、お正月やお盆は都市部に出て行った人々が故郷に帰ります。毎年恒例の帰省ラッシュ。大変なご苦労ですが、自分が生まれ育った場所に帰り、父や母、祖父や祖母、そして自分へと繋がる祖先の霊を供養し感謝する、と言うことはとても大切なことだと思うのです。自分をこの世に生み出してくれた両親そして先祖、その誰かが一人欠けても、今の自分は存在しないのです。

つまり、先祖を供養するということは、命に対して感謝するということだと思うのです。
感謝するとは、心が豊かになること、そして心が豊かになることは、つまりは「幸せになる」ことです。

今年もまたお盆の季節がやってきました。
庄内平野には田んぼが青々と広がり、稲が花をつけています。お盆を堺にしたようにその稲穂には実が入り、やがて秋には豊かな実りとなって私たちの糧になるのです。
そんなことを考えるとお米はまるで、お盆にやって来た祖先の精霊たちが、私たちの糧になるようにと稲穂ひとつひとつにおいていった おみやげのように思えるのです。



 











 


虹色ほたる―永遠の夏休み
川口 雅幸
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山居倉庫

2008-08-06 | 田んぼ・平野

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県酒田市山居町□□

 

「 お米の王国、庄内 」の象徴と言えば、『 山居倉庫(さんきょそうこ) 』です。

庄内米の積出港として賑わった酒田の歴史をいまに伝える山居倉庫は、1893年(明治26年)に、旧庄内藩主酒井家によって酒田米穀取引所の付属倉庫として建造されました。

白壁土蔵造の12棟の屋根は二重構造で倉庫内部は湿気防止構造になっています。また、倉庫の西側には大きなケヤキが整然と植えられていますが、これは西日や偏西風を防ぐために植えられているのです。冷暖房空調設備などない当時の自然を利用した低温管理はお米にやさしく、築百年以上経った現在も、JA全農庄内の農業倉庫として活躍しています。

ここでも自然と調和し共存していこうとする私たち日本人の先人の姿が見てとれます。
私たちはもっともっと、先人が創り出した自然との共存の知恵と工夫を学ぶべきではないか、と幼い頃から見慣れた山居倉庫を見て思うのです。


ところで、
この山居倉庫は現在、12棟のうちの1棟を稲作の歴史や稲のルーツ、お米の品種改良や生産・保管・流通の過程などを模型や展示パネルなどでわかりやすく紹介する「庄内米歴史資料館」として開館しています。
また、酒田市がJA全農庄内から幹線道路側の2棟を取得して「酒田夢の倶楽」として、飲食施設やおみやげ処、ミュージアム施設として運営しています。
( HPはこちら → ここ

実は、この山居倉庫の観光施設、我が家からは近く歩いてもいけるのです。
近いが故にいつでも行けるという変な安心感と、地元の人間がわざわざ山居倉庫へ何しに行くの?という妙な小理屈で、オープンしてもしばらく行かなかったのですが、行ってみたら結構楽しめました。オススメです。

酒田にお越しの際は、是非訪れてみて下さ~い。(^^)/



新井田川に架かる「新内橋」より、山居倉庫正面です。













倉庫裏手のケヤキ並木です。
山居倉庫の景観としてはこちらの方が有名です。
JR東日本「大人の休日倶楽部」ポスターで吉永小百合さんと撮影されていました。













ごっつぉだの」とは「ご馳走だねぇ」の庄内弁。
もっけだの」とは、これぞ庄内弁!と言えるほどの庄内弁で
その意味は・・・・・、とても深い言葉なので一言では言えません。
この庄内弁を的確に表現したサイトを是非ご覧下さい → ここ






夕映え酒田湊
伊藤 浩一
今日の話題社

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田の神、鳥海山3

2008-05-23 | 田んぼ・平野

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県酒田市大豊田星川□□




庄内地方を含めて「米どころ」と言われる地域は東北地方や新潟に多く、米は寒い地域で採れるものと思われがちですが、そもそも米は熱帯地方が原産地の植物です。
では何故この地域に米どころが集中するかというと、それは品種改良などの人々の努力と、豊富な「水」なのです。

東北地方や新潟は、大きな川の下流に大きな平野が広がり、冬は雪がたくさん降り、山々に積もった膨大な雪が春から秋にかけてとけて川に流れこみ、一年中平野を潤すので水不足の心配がありません。
それに、夏の暑さも実は南の地域に負けないぐらい高くなり(しかも夜は涼しくなる)米の生育に適しているのです。

庄内平野には現在、約4万ヘクタールの水田があり、減反などで作付けを制限されている分を引いた、およそ3万ヘクタールに稲が植えられています。
この田んぼに10センチの深さに水を張ったとして、庄内全体3万ヘクタールでは、3,000万トンの水が必要になります。
しかも水は1回張っただけではなく、1年間で何回も水を入れ換えするわけですし、加えて土の中にしみ込んでいる分も考え合わせると、庄内だけで数億トンは必要です。
それを不足無く供給してくれるのが、雪を湛えながら田んぼを見守る鳥海山や月山です。
(鳥海山や月山には万年雪があり、特に鳥海山には小さいながらも氷河もあるのです。)

多くの水を与えてくれる山を、農民は古から崇拝し、山の神は田の神になると伝えてきたのです。


庄内平野はまるで、山の神が降りてきて「ここで米をつくりなさい」と言われたような地域です。








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風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡
宮崎 駿
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田の神、鳥海山2

2008-05-20 | 田んぼ・平野

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町杉沢□□




田んぼの側を流れる小川の水が、チョロチョロと心地よい音を奏でています。

山から流れてくるきれいな水をたたえた田には、鳥海山が映っています。

カエルの鳴き声がまだ眠たそうに聞こえてくる畦道を、時折吹く爽やかな五月の風が、遠くの雲雀の絶え間ない歌を運んできました。


何処にでもあった山里の田園風景ですが、近頃めっきり目にすることの出来なくなった風景に、なんだか無性に懐かしくて佇みました。


私たちは、大切なものをどんどん無くしているような気がするのです。












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田の神、鳥海山

2008-05-19 | 田んぼ・平野

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町杉沢□□




庄内の田植えは平野部はほとんど終わり、山間部も終盤に入りました。

私が子供の頃は、田植えや稲刈りは一家親族総出の大仕事でしたが、現代の田植えはもちろん田植機で行いますので、昔ほど人出はいりません。
ただ、田んぼの隅っこなどの機械が入りづらい部分や、田植機の植ムラがありますので、その部分を手植えで補います。
そんな農家の姿が、大変だったけど賑やかだった昔の田植え風景を少しだけ思い出させてくれます。

田植えの風景は一変しましたが、昔から変わらない風景もあります。
農作業を見守ってくれる鳥海山や月山の姿です。 (月山は → ここ
今でも庄内の農家は、山の神が田んぼに降りてきて田の神となり稲を見守ってくれると信じているのです。
どんなに機械化されても、稲作技術が進んでも、自然に感謝する気持ちがないところには美味しいお米は育ちません。


 







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ふくの神どっさどっさどっさぁり―羽黒町手向のサイの神 (えほん・こどものまつり)
つちだ よしはる
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ばんけ

2008-04-04 | 田んぼ・平野

Nikon D200  TAMRON SP90soft□□


春一番に土の中から顔を出す山菜と言えば 『ふきのとう』 です。
庄内地方では 『ふきのとう』 は 『ばんけ』 と呼ばれています。

最近ではあまり目にしなくなりましたが、昔は人々が田んぼの畦や土手に顔を出したふきのとうを摘む 『ばんけ摘み』 が庄内地方の風物詩だったそうです。
そう言えば、庄内地方を舞台にした映画 『たそがれ清兵衛』では、早春の河原の土手道で子供たちがふきのとうを摘んでいましたね。

ふきのとうは、蕗(ふき)の根茎から生え出る花茎なのですが、食用には花茎が出始めた小さなつぼみ状態のものが好まれます。(写真のふきのとうはちょっと大きくなりすぎましたね)
ふきのとうは香りや苦みがちょっと強めで、人によって好き嫌いがあるようですが、私はおにぎりに 『ばんけ味噌』 をつけて食べるのが大好きです。味噌が苦みの強さをほどよくしてくれて、ほろ苦い薫りが春の息吹を感じさせてくれるのです。

それに、ふきのとうは春の息吹を感じさせてくれるだけではありません。
天然のふきのとうに含まれるポリフェノールのフキノール酸は血中ヒスタミンを減らし、花粉症を軽減してくれるのだそうです。それと、健胃整腸効果が大きく、疲労の解消にも有効なのだそうで、冬の間、疲れた体にはぴったりの山菜なのです。

冬眠から目覚めた熊が先ず食べるのがこの「ふきのとう」と聞いたことがあります。
自然はその季節に必要なものをちゃんと用意してくれているのです。










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山菜・木の実 (ヤマケイポケットガイド)
水野 仲彦
山と溪谷社


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春まだ遠く

2008-02-25 | 田んぼ・平野

Nikon D200  Nikkor ED 70-300□□
山形県遊佐町杉沢□□






は  る  は     い  ま  だ



ゆ  き  の  な  か








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色はことのは
内藤 忠行,末永 蒼生
幻冬舎

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冬景色

2008-01-25 | 田んぼ・平野

Nikon F80  Nikkor ED 70-300□□
山形県鶴岡市面野山付近より□□



先日、家族連れの友人に街でバッタリと会ったときのこと、幼稚園児の娘さんが私に一生懸命に話しかけてくれました。

「ミーちゃんねぇ、アイスクリーム好き。」「ドラえもんとピカチューも好きだよ。」「玉ちゃんも好きだしコッコーも好きだよ。(どうやら飼い犬と飼い鶏らしい)」「それとねぇ、カワイ先生も好きだしぃ、園長先生も・・・まあまあ好き。」

子供にとっては、アイスやピカチューや飼い犬や園長先生、みんな同列です。(^o^;)


「この子ったら、もう、何でも好きで・・・。」

と、苦笑いするお母さん。

好きなものがたくさんあって、良いじゃないですか。

いろんなものが嫌いな人よりずっと良いです。

結構いるんですよ、いろいろなものが嫌いな人。 あれ嫌い、これ嫌い、それイヤ、あの人イヤ・・・。


大人に多いんですけどね。(^^;)


嫌いなものを考えるより、好きなものを考える方が楽しいのにね。


自分の人生を楽しいものにするかどうかは、案外そんなところなのかな、と子供に学びました。





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Nikon AF-S VR ズームニッコール ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)

ニコン

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秋風景

2007-09-24 | 田んぼ・平野

山形県酒田市新青渡□□
NikonD200+TAMRON 17-50□□


厳しかった残暑も一段落(でも、日中はまだ暑いのですが・・・)、庄内平野ではいよいよ稲刈りがはじまります。 (こんな感じ→酒田徒然さん
これから農家は大忙しの日々が続きます。
黄金色の平野の風景は、2週間ぐらいで刈田の風景へと、あっという間に変身です。実に早いです。

つい1ヶ月前までは青田の風景が広がっていたのですが、いつの間にやら黄金色の風景に変わり、もう半月もすると刈田の風景になり、そして稲刈りを終えると季節はスピードをぐっと速めたように、冬が駆け足でやって来るのです。
そうしてまた一つ歳をとる・・・。(;-.-)う~ん、それは考えないようにしようっと。

稲刈り前の秋の日の風景。 少しだけ強い風が爽やかな日でした。



ところで、昨日食べた「お萩」、美味しかったなぁ。「ト一屋」さんのお萩かな?
(ローカルな話しでスミマセン。)

甘いものが大好きです。(^^;ゞ





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日本人の正しい食事―現代に生きる石塚左玄の食養・食育論 (健康双書)
沼田 勇
農山漁村文化協会

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落ち穂拾い

2006-12-22 | 田んぼ・平野



雪が降りません。

もう12月も後半だというのに、平野部には全く雪がありません。
何でも、今年は4年ぶりのエルニーニョ現象がおきているらしくて、昨年の豪雪とはうってかわって暖冬になる模様なのです。

でも、だからといってこの時期、日本海側の地域の天気がすっきり晴れるなどということはなく、空は例年のごとく灰色の雲が低くたれ込め、強風が雨を叩きつける日々が続いています。
つまり、気温が少し高いだけで、雪ではなく雨が降っているだけなんですね・・・。

それでも、除雪の手間暇とか、市内の渋滞とか、積雪による煩わしさが無いというだけで、雪国生活者は本当に大助かりです。

でもでもでも・・・、本当は心の奥底では雪が無くて心配しているのですが・・・。(暖冬の年は不作だと言うし・・・)

複雑な心境です。


写真は、庄内の冬の風物詩、田んぼで落ち穂拾いする白鳥たちです。
白鳥たちも、雪が無くて餌探しが楽チンのはずですが・・・、これこれ、喧嘩しないでね~。


~ シューベルト:名歌曲集 ~

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