イタリアお気楽日記

イタリア生活8年目。楽しい事だってあるけど、つらい事だってあんのよねぇー。

お見舞い。

2008-07-21 23:21:09 | イタリア生活
みなさーーーん、お元気してるぅー?

なんかイタリア在住の方々も夏休みということで
日本に帰ってる人が多くってあたくすさみすぃー

さて、あたくす少し前に知人のお見舞いにローマに行ってまいりますた。

26歳と言う若さで結婚式の直前に事故を起こしてしまった彼。
その事故でクビの骨を折り、下半身不随になってしまった彼。
そして、下半身不随ということは子供が出来ないからという理由で
結婚式を予定していた教会から結婚式を断られ、
結局は市役所にて彼女との結婚式を挙げた彼。

新聞にも取り上げられるほどこの教会のことは話題になりますたわけですけども、
当然、あたくすも全然納得がいかず、
でも、本人達は二人で頑張って行こうと前に目を向けているからと
応援していたわけでございます。

その彼ももう事故から約2ヶ月経ち、
そろそろあたくす達(関係:友人未満知人以上)もお見舞いに行かせてもらっていい頃かな?と。

で、知り合いのイタリア人にイタリアではお見舞いには何を持って行くのだ?
とあたくすは質問した。

しかし、質問した相手が悪く、
こいつは本当に恐ろしく世間知らずな奴なので、
やはり、『知らない何も持っていかないでいいんじゃね?』
とか抜かしやがるので却下。

そこで、職場のニューフェイス君(20歳)に聞いてみた。
もっと、聞く人選べって?

あたす『ニューフェイス君、イタリアではお見舞いって何持ってくの?
    日本はお花とかフルーツとか持ってくんだけど、イタリアは?』

って聞いたら

ニューフェイス君『お花はダメだよ。イタリアはお花は死んだ人みたいだからダメなんだよ。 
         ビスケットとかそういう食べ物を持ってくといいよ

とのこと。

しかーし、動けない彼に甘い物を沢山持って行っても。。。
って思ったのと、
熱い食べ物もダメと聞いていたので、
グルメな彼のお気に入りレストランのシェフにガスパチョを作ってもらい持参。
それから、結婚式には最初は呼ばれていたんだけど、
こういう事になっちゃって最終的には親族だけで市役所で結婚式を挙げた彼らに何か祝いの品
と思うも、大きな物を送っても、
まだまだ入院生活なのに迷惑だろうし、
彼ら自身もそこまでめでたい気分でもないだろう、ということで、
小さな家庭雑貨をキモチということでこれまた持参。

そして、いざ病院へ
と思いローマで知り合いのイタリア人と待ち合わせて行くも、
イタリア人に任せたのが悪かった・・・

あたい達のナビはなかなか電波が入らないからということで、
友達にナビを借りてきたのまでは良かった。
それなのに、病院の住所を知らないってどうよ・・・

ということで、病院のあるだろうとおぼしき所を
ずぅーーーーと周る事1時間。
人に聞きまわりやっとたどり着きますた・・・

もぉー絶対こいつには何も任せられない。

で、病院に着いて病室を聞き、
5階と言う事だったので、
2つしかないエレベーターを待つも
このエレベーターがギューギューに乗っても4人までってくらい小さい。

おいおい、病院のエレベーターがこんなのでいいのかよぉ
と思ってたら、松葉杖を着いた人があたす達の前に立つ。

あたい達の前には既に2人待ってたから、
この松葉杖の人は絶対にエレベーターに乗らないとだし、
これじゃーあたいたち乗れねーじゃん
ってことで、5階まで階段で登る。

ヒィーヒィーいいながらも、
健康体であるありがたさを噛み締め、
5階に到着。

で、病室を覗くも彼がいない。

おかしいなぁ~って思ってたら
がたいのいい病院の関係者なのか
それとも誰かの親族なのかわからない普段着のイタリア人男性がとても感じ良く

『おーー、君達の探している子はここの病室じゃなかったかなぁ
 いや、こっちだったかなぁ?
 でも、今ドアが閉まってるからもしかしたら検査か何かしてるのかもしれないねぇ』

って言ってくれるじゃなぁい。
全ての病室見ても彼がいなかったので、
助けてくれることにあたすはなんて親切な人なんだーーー
って思ったんだけども、

どーして、あたす達が探している人が誰かわかったのずら?

と思ったら

『あー、こっちだったこっちだった、
 ほら、彼でしょ探してたのは

って言うから見たら、
そこにはオリエンタルな男性が・・・・・

『すみません、ありがたいんですけど
 あたくす達が探しているのはイタリア人男性なんです。。。。

ちなみに、ダンナは病室にいたオリエンタルな男性に気づいていたので、
彼が話しかけてきたときにすぐ”あーあの人の連れだと思ってるんだろうなぁ”と
気づいていたそうな。

まっ、感じがいい人だったのでよしとしよう。

結局、彼の病室はちょっとリッチな人ゾーンといいましょうか、
厳重なドアで仕切られた違う棟でして、
そこでは、やっぱり最初見た病室よりもカーテンで仕切られていたり、
冷蔵庫があったり、一部屋の人数が少なかったりしていたわけですけども、
テレビもなかったと思うし、
もぉー日本の病院とは雲泥の差でございますた。

あー絶対にイタリアで入院したくねー。

彼の様子はといいますと、
事故とは言え、自分の起こした居眠り運転が原因だということを
自分でも重く受け止めているんだなという事がすごくわかりました。

今の自分の状態に満足している。

と言っていた彼の状態は、
下半身だけではなく、左上半身もあまり動かないと。

ただ、上半身はリハビリでどうにかなりそうだということでした。

下半身不随はこれからも回復の見込みがあるのか・・・
それは、聞くのもはばかられますし、
少しでも回復できるならそれを祈るのみでございます。

彼的には今後は車椅子生活になるという事も
冷静に受け止めている感じで、
彼のお父さんからは聞いていましたが、
常にポジティブな彼の発言に周りの人も勇気づけられるという感じでございました。

きっとつらいには違いないだろうけど、
周りの人への気遣いというものをキチンと考えられる
それはそれは素晴らしい青年なのでございます。

自分が今嘆いた所で周りの皆を余計に心配させ、
暗い気分にさせてしまう。。。
だから、前向きな発言をしよう

というのが感じとられ、
聞いているこちらとしては、
頑張れっと言うのも、なんだかだし、
こういう時にイタリア語でなんて言ったらいいか全然わかんなくって、
すごーく自分が無力に感じましたです。

でも、やっぱり彼女もつらいだろうなぁーと。

結婚したと聞いたときには
彼女もすごい決断をしたなぁと思いますたけども、
実際二人を目にすると、彼女つらいだろうな・・・・・
って、こんな悪魔なあたくすでも
ちょっと涙が出そうになりましたでやんす。

まぁ、この二人はものすごく家庭環境に恵まれていますから、
お互いお金に困る事はないから、
こういう決断がくだせたのかもしれませんね。
それでも、勇気のある決断だと本当に思います。

恐らく退院は10月には出来るだろうということだったけど、
これからの生活が大変だものねぇ。

この二人にはつらい事が沢山待っているだろうけど、
頑張って欲しいし、力になれる事ならいくらでも力になってあげたいと思いますた。
まぁあたくすごときが役に立てることなぞはないだろうけどさ。

イタリアは本当に事故が多くって、
あたくす自身も事故を何度も目撃したし、
周りの人も事故でなくなったり、怪我したりと多いので、
皆様も気をつけてくださいませねぇ~
でも、気をつけてても事故に合うのがイタリアなんだよなぁ。




皆、気をつけよーぜー!
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ありがとん