VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

桃花徒然 その19

2022-02-24 08:44:25 | 永遠の桃花

今日は 迷谷を取り上げてみた。

迷谷は青丘の女性たちが こぞってお嫁にして欲しい

と思うほどの人気ものとして書かれている。

白浅も 彼を「万人受けする迷谷」と言っている。

 

迷谷はその昔 南荒の招揺山というところに生えていた

樹木で、その枝を身につけると 道に迷わない。

 

白浅の母が 白真を身ごもっていた時 夫と喧嘩して

家出した事があった。

実は 白浅の母は 方向音痴で(白浅の方向音痴は

母譲りだったのね)道に迷い たどりついたのが

招揺山だった。白浅の父は母を見つけた時 迷谷樹

をも見つけ、いっその事 樹ごと掘り起こして

二度と妻が道に迷わないようにと 青丘へ持って来て

狐狸洞の前に植えたのだった。

(お母さんは 青丘にある実家に帰るつもりだったんで

しょうね💦)

青丘は霊気を帯びた宝の地なので 迷谷樹は

日月精華、四時の気を受け 三千年後に人の形となり、

さらに三千年 修行を重ねて それなりの地仙になった

 地仙になった時 白浅の父はお祝いに竹を贈った。

迷谷はその竹を使って狐狸洞の脇に東屋を建て

そこに住むようになった。

迷谷は青丘の地で地仙になった為、白浅の父を

「君上」と呼んだ。

迷谷は 唇は赤く、歯が真っ白で、少し吊り上がった

桃の花のような目を持つ二枚目で、

ちょっと軽そうに見えるが、実際には とても

礼節を重んじている。

 

青丘の女仙たちのほとんどは 白浅の母に頼んで

迷谷と結婚したがったが、どれも成功しなかった。

 

地仙になってからの年は白浅と そんなに違わない。

だから 東海の祝宴後 白浅が用事を済ませて

狐狸洞に戻った時 いきなり洞から阿離が飛び出て

きて驚いたが、迷谷が自分の事を 阿離に

「お兄ちゃん」と言っていたので

プふっと笑う場面がある。

白浅は 結構年齢をとても気にするタイプなのだ。

この年齢ならこうあるべき みたいな・・・( ;∀;)

そのせいで 夜華に恋心を抱くのもおおいに抵抗が

あったし、本当ははっちゃけた性分なのに 

落ち着いて見せようと 口数も減らし、振る舞いも

随分気遣って 若い者には寛大であろうとした。

物分かり良く、上神らしく がモットーだったのだ

けど 夜華への恋慕がその掛け金を外してしまった。

結婚したのちには 彼女は自分が十四万歳で結婚

したので 十四万歳が女性の適齢期だと思うように

なった と 枕上書には書かれていました( ;∀;)

 

 

 



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