【 Target  】   戦略、あるいは目標の重要性

夢も希望もなくした日本。今が立ち上がる時。言論・思想・発想の自由・権利のあるうちに。目指すは自民党解体。

経済予測と、対策への大きなグチと不満 ( 追記 )

2008-10-21 | 経済問題
 昨日取り上げましたが、新たな経済損失がファンドを中核として表面化すると書きましたけれども、早速専門家が記事投稿をしております。それも本日付です。
これからヘッジファンドの金融投資バブルの倒産が相次ぎ、年金組合を含む機関投資家( ※金融業を含む )や、個人投資家、あるいは世界中の企業が被害を被る。

今回発生した世界と金融恐慌は、ただのサブプライム問題が中心ではない。何度も書くが、複雑な商品証券の中の金融債務保証証券やオルトローン、住宅ローン破綻( 主に住宅バブル )や商業ローン破綻者が数年先まで続き、また企業が資金を調達する際の社債の利率が高騰、会社の資金調達難にまで影響を与え消費の冷え込みで衣食住産業を筆頭に多大な影響を与えている。そして、物価高のみならず、原材料の高騰など基本経済と生活にも大きな悪影響を及ぼしている。

これからも個人のカードローン破綻や世界中の失業も増えて行く。なぜなら、一番重要な底辺のすそ野部分を放置したまま( 市民生活を無視する政策を最重要視し、そこに膨大な資金と政策をそそぎ込んでいる。それ以外はほとんど無策。日本のカルト与党は、選挙宣伝用に2兆円の減税を今日発表した。 )置き去りにし金融救済に邁進している。復活する可能性があるのは、膨大な税金を注ぎ込む金融機関だけだ。経営責任・免除のオマケ付きで。


 ファンドの炎上と火柱記事を掲載します。

 < 以下記事全文 >


   【コラム】ドミノ倒し、次はヘッジファンドと未公開ファンド-Mリン

                  ブルームバーグ 2008年10月21日

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=a1zTuX9GU2yY&refer=jp_europe


 10月21日(ブルームバーグ):名探偵シャーロック・ホームズが今回の金融危機を捜査するとしたら、「バスカービル家の犬」でそうしたように、ほえなかった犬に注目していることだろう。

  ほえなかった犬とはもちろん、ヘッジファンドとプライベートエクイティ(未公開株、PE)投資ファンドだ。

  ここ数年の市場を見守っていた人なら、規制を受けないヘッジファンドの熱に浮かされた取引と、PE投資会社の膨大な負債と複雑なファイナンスが次の危機をもたらすだろうとの予言を、記憶に留めているだろう。

  危機は起こった。しかし、その発信地はこれらに比べ安全だと思われていた金融機関だった。比較的退屈な住宅金融業者と、金融市場を通して同業界に資金を提供していた投資銀行が震源となった。

  ほえなかった犬が永久にほえないとは限らない。ヘッジファンドとPE投資ファンドはドミノ倒しの次の駒だ。プロセスはもう始まっているかもしれない。そして近い将来、ここ数カ月のニュースが銀行救済の話題で占められていたのと同じくらい、代替投資会社破たんのニュースが数多く聞かれるようになるだろう。

  ロンドンのヘッジファンド助言会社、シュミット・リサーチ・パートナーズのジェーコブ・シュミット最高経営責任者(CEO)は「業界では統合が進み、多くのファンドが閉鎖されるだろう」として、「ファンド数は本格的に減少し、良いファンドの幾つかも便乗組とともに倒れるだろう」と予想する。

               思ったより慎重

  ヘッジファンドとPEファンドはこれまでのところ、信用逼迫(ひっぱく)の最悪の影響を免れてきた。その理由は簡単だ。これらのファンドは多くの人が考えているよりも慎重に運営されている。資金は事業に活用しているため、投資銀行ほど大きなリスクは取る余裕がない。年末賞与のために大きなリスクを冒す必要もない。

  しかし、今や痛みは広がり始めた。

  シンガポールに拠点を置く調査・出版会社のユーリカヘッジによると、ヘッジファンド業界は9月に、保有資産の価値下落と投資家の資金引き揚げによって運用資産79億ドル(約8000億円)を失った。幹部人材斡旋会社のオプションズ・グループは、今年同業界で最大1万人の雇用が失われると概算している。

  株価も暗い未来を示唆している。株式を公開しているヘッジファンドのなかで最大手の英マン・グループの株価は352ペンスと、7月の600ペンスから下落。もう1社のRABキャピタルにいたっては13ペンス(昨年は126ペンス)まで落ち込んだ。

                予兆

  PE投資会社の方にも恐ろしい予兆がある。英国のPE投資会社カンドバー・インベストメンツは先週、今後の景気減速により投資資産の価値が目減りするとの見通しを示した。PE投資会社の債務の流通市場での価格は、投資家のリスク回避のなかで下落している。

  ヘッジファンドはもうレバレッジを効かせることができない。信用供与が受けられないからだ。過去1カ月の市場混乱の反動で必然的に訪れる規制強化にも直面するだろう。これらによってリターンは低下、自由な投資活動は制限され、投資家から見たヘッジファンドの魅力は薄れる。

  資産バブルはヘッジファンドが得意とする収益機会だが、ここ数カ月の展開でたっぷり批判された中央銀行が次のバブルの発生を許すことは、長期にわたってないだろう。

  投資会社も買収資金調達で、ヘッジファンドと同様に信用市場に依存している。しかし、複雑な仕組み信用商品への需要は消え失せた。信用市場で調達した資金で企業を買収し数年後に売却して利益を上げるのが投資会社の事業モデルだが、レバレッジを効かせられなければ、このモデルは機能しない。できることはあまりない。

             最悪の組み合わせ

  しかも、カンドバーが指摘したように、世界的景気減速は小売りや食品加工など、投資会社が企業を買収し保有している業界に打撃を与える。新しい買収はできず、買収済みの資産(企業)は劣化するとあっては、最悪の組み合わせだ。

  ヘッジファンドもPE投資ファンドも、革新的な金融技術の時代の申し子だった。今は崩壊した投資銀行経済の周辺に咲いたあだ花だ。金融市場は今、控えめな時代に入りつつある。ヘッジファンドやPEファンドが体現する大冒険家が活躍する余地はあまりないだろう。彼らは苦戦し、ほえなかった犬がほえ始めるだろう。(マシュー・リン)





◆最後に私の意見を書きます。

 今 日本に一番必要な対策は、銀行を倒産させない決意だけを行動で示す事( 外国銀行など知ったことか、当事国がやるべき仕事だ。破綻したら1千万円の預金保障程度。 )と景気対策用の公共投資と環境配慮型公共事業を景気が安定するまで毎年10兆円規模の公共事業と投資をやり続ける。財源は、政府紙幣を発行する。これで必ず国内景気は浮上する。人材育成と技術者育成を怠ってはならない。終身雇用を復活させ、技術力を取り戻せば海外企業にはどう転んでも負けない。




                     以上:鶏屋 toriya 。



 

金融混乱で赤字が拡大する英企業年金―株式・社債・ヘッジファンドが大幅下落

             ヘッジファンド・ニュース 2008.10.21 11:36

英国の確定給付企業年金基金では、金融混乱による株価下落や社債、ヘッジファンドなどの資産価値低下が影響し、積立不足が増大している。【14日 ウォールストリート・ジャーナル】

英年金保護基金(PPF)によると、英国の確定給付企業年金基金は、昨年は計500億ポンドの積立超過となっていたが、現在は一転して計1,250億ポンドの積立不足となっている。

英国の一般的な年金基金は、資産の約60%を株式に投資しているため、株価の大幅な下落が大きく影響する。また、現金と国債を除き、社債やヘッジファンドなど他の資産クラスも資産価値の急落に見舞われている。

2008年度(2007年4月から2008年3月まで)には、多くの英大型年金基金が5年度連続での積立不足を解消したばかりだった。しかし、今後迫られる積立不足の補填は、英国経済の景気後退に直面する企業の大多数にとって、収益性悪化の要因となる恐れがある。

一例を挙げると、石油大手BPの年金基金は、2008年1月に37億ポンドの積立超過となっていたが、80%を株式に投じていた同基金の財務状況は大きく悪化している公算が大きい。

金融市場の混乱によるメリットの1つは、社債の利回りが上昇していることだ。しかし、政府の救済策が市場を安定させれば、利回りは低下する可能性がある。株価が回復しない限り、年金積立不足の補填は企業にとって避けられない重荷となる可能性がある。

Dow Jones
14 Oct 2008 01:02 BST
WSJ(10/14) Heard On The Street: A Pension Deficit Disord




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