タイトル | ついに"免許取消"へ、ワールドファイナンス"骨肉の争い"の果て--首都高沿いの「赤い大看板」も見納めか? |
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著者 | 伊藤 博敏 |
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看板は時代を映し出す鏡き:高速道路から見える看板は、看板広告の甲子園だからですよ!清:甲子園ですか!き:他の街角の看板とちょっと違って、すごく時代を反映するんです。昔はたばこが全盛で、そのあと消費者金融になりました。
「ワールド」がたくさん並べてたでしょう。
あのインパクトもすごかった。き:後にアパレルのワールドに訴えられて、「ワールドファイナンス」に変えましたけどね。
街中でふと空を見上げると、なぜか目に入る「ワールド」の看板。
ワールド=世界、とだけ記されたこの看板は、都市に仕掛けられたプロパガンダ・アートのようです。
なにかが無意識下にインプットされ、いつかある行動を発動させるために。僕は、この看板の存在を密かに楽しんでいたのでした。
もちろんこれはアートなどではなく、ファイナンス会社の広告です。
でも、日本語を学んだ外国人が見たら、中国の街中でよく見かける人民意識に訴えかけるプロパダンダ・アートと同種のものだと思うでしょうね。
タケオ・キクチやINDIVIなどを有するアパレル会社(株)ワールドは、(株)ワールドファイナンスと営業表示訴訟を争って、『ファイナンス社は「ワールド」、「世界のワールド」の営業表示を使用してはならない』という判決が下されました。
なのに、看板はあいかわらず撤去されることがなく、なにかの暗示を与え続けていました。やはりこの看板の目的はアートだったのか…、と納得しかけていた矢先、「ファイナンス」という言葉が小さな文字で書き加えられているではないですか!
アートはただの醜い広告と化して、無意識下に眠った謎の命令は、発動されぬまま凍結されてしまいました。
そんな小細工をするくらいなら、撤去なさい!ふんっ、つまらない!
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