梨田監督辞任、星野さんのため「プレッシャーに…」

2018年06月17日 11時18分05秒 | 社会・文化・政治・経済
6/17(日) 7:47配信 日刊スポーツ

阪神戦の試合中、寂しそうにグラウンドを見つめる楽天梨田監督(撮影・横山健太)
<日本生命セ・パ交流戦:楽天1-2阪神>◇16日◇楽天生命パーク

 楽天は16日、梨田昌孝監督(64)の辞任を発表した。1-2で敗れ借金20となった阪神戦2回戦(楽天生命パーク宮城)の試合後、立花陽三球団社長に辞意を申し入れ、了承された。就任2年目の昨季は4年ぶりのAクラス入り。
さらに上を目指した今季だったが、開幕2戦目から5連敗を喫するなど、厳しい戦いが続いた。後任は、平石洋介ヘッドコーチ(38)が、監督代行として指揮を執る。

【写真】関係者へのあいさつを終え球団事務所を後にする楽天梨田前監督

 梨田監督の意思は固かった。楽天では06年以来となる6月での借金20となり、試合後に辞意を申し入れた。立花社長からは慰留されたが「交流戦前にマイナス12だった。
巻き返して何とか1桁と話していたが、20が1つの自分が責任を取るライン」と心に決めていた。体重は10キロ減り「6月にマイナス20はひどい数字。
本拠地の仙台で7勝24敗と勝てないのは監督の責任」とも語った。
試合前にベンチを訪れた三木谷オーナーをはじめ、試合後の選手、コーチにも辞意を伝えていない状態で、電撃的な辞任表明となった。

 昨年は序盤から首位を快走したが、終盤に力尽きた。今季は開幕から打線が低調な上、守護神の松井が5敗と不振に陥った。「去年はあんなにいい戦いができていた。今年は開幕早々から状態が悪く、責任を取らないと。途中で投げ出すのはあれだけど」。
今年1月には星野副会長が死去。何としても優勝で弔うつもりだったが「逆に(選手には)プレッシャーになったのかな。金縛りのようにチャンスでガチガチ。伸び伸びとさせてやれなかった」と悔いた。

 後任は球団生え抜きの平石ヘッドコーチが、監督代行を務める。期間は未定。
立花社長は「今さっきのことなので。
何かを決めてはいない。
1試合1試合しっかり戦ってほしいということだけ。ヘッドとして選手の性格、技量は分かっている。チームをいい方向に持って行ってくれれば。彼は星野監督から梨田監督、歴代監督から教わっている」。残り80試合を50勝30敗で借金完済を求めた。

 主軸のウィーラーが左手人さし指骨折するなど、チームは戦力不足が明らかな状態だ。
「(低迷の)責任は監督だけじゃない。私も痛感している」という同社長は補強について「7月31日まで、今も調査している。外国人、トレード」と現状を説明した。
低迷脱却への起爆剤となるべく、まずは梨田監督が自ら身を切った。
球団には有効な補強が望まれる。【斎藤直樹】

 ◆梨田昌孝(なしだ・まさたか) 1953年(昭28)8月4日、島根県生まれ。浜田から71年ドラフト2位で近鉄入団。
捕手としてベストナイン3度、ダイヤモンドグラブ賞4度。88年引退し、93年コーチで復帰。00年監督就任し、翌01年リーグ優勝。04年、球団消滅とともにユニホームを脱いだ。08年から日本ハムを率い、09年リーグV。11年に勇退し、16年から楽天の監督に就任。178センチ、75キロ。右投げ右打ち。
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