外国人との共生社会を築くためには、対話する際に「自分の言葉は伝わっているだろうか」と相手の反応を確かめつつ、自分の言葉や伝え方を振り返る「内省力」が大切になる。
言葉というツール(道具)は、内省力がある人には、心と心をつなぐ「架け橋」になる。
「外国人」=「日本語が伝わらない」という先入観が働くと、コミュニケーションを取ろうという気持ちは途絶え、内省力は働きにくくなる。
心がラベルにとらわれてしまう。
「言葉はつねに我々の人格を、まるで写真で写したかのように、刻印している」キルギスの作家・アイトマートフ
言葉は常に使いての人間性そのものといえるだろう。
この言葉を見事に発揮しているのが「言葉を自在に使う人」と称賛された釈尊である=ヤスパース著「仏陀と龍樹」
釈尊は誰にも分かりすい言葉で法を説いた。
共生社会では、まず相手に配慮する、そして自分から歩み寄るという内省力が大事だ。
「言葉には翼がある」
自らの言葉を「翼」に変えることを鍛え続けたいものだ。