バイクと音楽を楽しむ前期高齢者

ロイヤルエンフィールドとグループサウンズ、カワサキWシリーズとグランドファンクをこよなく愛しています。 

ロイヤルエンフィールド初ツーリング・・・東北・3日目

2015-08-12 09:36:20 | バイク

10月10日(木) ☀のち☁ 
  今日の走行=312Km
 お宿→ 福島→ 磐梯吾妻スカイライン→ 曽原湖(そはらこ)→ 猪苗代湖一周→ 曽原湖キャンプ場

4時半起床。数多くの星が微笑みかけてくれている。あの天気予報は一体何だったのか?
早朝の渓流散歩。モミジなど、広葉樹の葉はまだ青々としているが、来月になれば見事な渓谷美が拝めるのだろう。

↑ 独りぼっちのキャンプ場、したい放題?

 7時30分、管理棟にお礼のメモを残して出発。阿武隈川を左手に眺めながら国道349号線を西へ快走。往復2車線の交通量は通勤時間帯なのにきわめて少ない。
阿武隈川沿いを快走♪
 マップルは「夕日を浴びた阿武隈川がすごくきれい!」とビックリマークまで付けているが朝日を浴びたそれはお世辞にも綺麗とは言いがたい。降雨のせいか濁れているのだ。やがて険しいV字渓谷となり道路は狭く、タイトコーナーの連続となる。道路から数メートル上に洪水時にここまで水が来たというマークが付けられていた。

 太平洋から50キロほど遡った所で景色が開け、空が大きくなる。それに反比例して走りは小さくなる。交通量と信号機が多くなってきたのだ。

どうした!フルーツライン!
 ナビに任せて磐梯吾妻スカイライン入り口へ。この入り口と交差して南北には「フルーツライン」と名付けられた市道5号線がある。季節ごとの果物を売る露店が立ち並んでいるのだ。ここで桃を食うつもりにしていたが店が無い!
 一昨年訪れた時には数多くの露店があり、桃を1ケース買った思い出がある。9時30分と、時間的に早すぎたのか、あるいは原発事故での風評被害で続けられなくなったのか?出荷できないか、できても価格は3分の1ほどらしい。
 磐梯吾妻スカイラインは1.100円と高額なので躊躇していたが、あの景色は捨てがたい。前回は日曜日だったので車が多かったが今日は平日だ。自分だけのゆったりとした走りができるだろうと考え直し、スカイラインに向かう。

スカイライン無料化

 やけに交通量が多い。日曜日の時よりも多い???入り口の料金所がなくなっていた・・・つまりこの道路、無料になったのだ。だから交通量が多い、こんなことなら有料のままの方が良かった。

 前の車につかえて速度は30キロ以下になる。2速、3速を駆使しながら濃霧の中をダラダラと進む。硫黄のガス臭を嗅ぎながらようやく浄土平の駐車場に到着。
 吾妻小富士の東側は濃霧が暴れているという感じだが西側は風に吹き飛ばされ、白い地肌を見せている。さらにその西側は黄色や朱に染まった紅葉が見事。大勢の人たちが一眼から携帯まで様々なカメラで撮影に励んでいる。

 下りは交通量が少なく、土湯峠まで快走。国道115号線を西へ進むと「真正面に磐梯山の大きな山の姿(マップル)」・・・ガスのせいだ、その裾野だけ見えた。
 13時、五色沼到着。計画ではこの日、南蔵王まで行くことになっている。電話を入れてみると、無機質な男の声で「・・・明日以降に電話をおかけください」という。どうやら今日は休みみたいだ。初日から計画が1日進んでいるので今日はこの辺で泊まってあたりを散策してやれ。

 裏磐梯周辺のキャンプ場は総じて値段が高いがその中では一番安く、ロケーションも良い曽原湖オートキャンプ場に契約。テントなら千円、バンガローでも四千円だ。
 テントを設営し、荷物を降ろして修理工具と雨具だけにすると見事に軽くなった。未踏の地、猪苗代湖の湖岸を一周しよう。これはマップルおすすめのコースだ。

初挑戦、猪苗代湖一周

 磐梯山ゴールドライン(¥530)も7月から無料になっていた。前方に磐梯山を眺めながら下る。眼下の猪苗代湖がだんだん大きくなってくる。
 道の駅「ばんだい」で野菜を調達(安い!)。国道49号線を東へ。小石ケ浜から地方道376号線を湖沿いに南下する。気持ちの良い走りもわずかで、やがて林道になった。マップルは「タンデムにも最適」と言うが、タンデムどころかトンデモ! 急カーブ急勾配の連続は想定内としても落石や落ち葉、砂などはいけません!

 南岸西の秋山浜で林道を終え、複雑にカーブした岸沿いの走りとなる。南岸東の船津浜から北行きは今までの走行がうそのようにゆったりと流すことができた。左手西側には雲に隠れた夕日が湖面をキラキラと輝かせている。何度も立ち止まってシャッター! 

裏磐梯にスーパーは無いど!
 さて、食料調達だ。裏磐梯にはスーパーの類がないのでこの辺で仕入れておく必要がある。今日はチキン中心で行こう。
 温泉はキャンプ場から2キロほど離れた所にある「香の湯」(¥800)。20畳ほどの暗い露天風呂には脱衣所と洗い場があるだけでその他の設備は何も無い。たとえばコインロッカーとか体重計とかヘアドライヤーなど、普通の風呂屋にあるようなものが備え付けられていない。それどころか、シャワーを長時間使ったら湯が出なくなると言う。「その時は受付まで連絡してください」という張り紙があったが、裸で何十メートルも離れた所に行けるわけがない。
 キャンプ場に戻り、たんまり買った野菜を中心に大宴会。22時就寝。


 

 

 

 

 


ロイヤルエンフィールド初ツーリング・・・東北の旅2日目

2015-08-12 07:06:23 | バイク

10月9日(水) ☁  本日の走行距離=308Km
 お宿→ 仙台→ 南相馬→ 飯舘(いいたて)→ 霊山(りようぜん)→ 丸森→ 不動尊公園

5時起床。雨を覚悟していたがなんとか降っていない。今日の宮城は曇りのち雨。福島は曇りという予報になっていた。早めに行動しよう。
 今日も雨合羽とゴム長をはじめから装備。500ccの牛乳を飲んで県道1号線から国道4号線へ。東北自動車道大和インターから高速走行を決意。仙台北部自動車道、南部自動車道、東部道路を経由し、終点の常磐自動車道山元インターから一般道路となる。

 まずは海岸通りの地方道38号線を南下。おびただしい数のトラックが行き交っている。他県ナンバーも多い。土ぼこりがすごい。浜に大きな堤防を作っているようだ。

だが今回並の津波が来たら意味がない。復興とか津波対策とかいうよりも「津波産業」と呼ぶのが分かりやすいかもしれない。

 景勝地、松川浦は大橋が通行止めになっていたので国道6号線に戻り、相馬へ。いよいよ立ち入り禁止除外準備地区、南相馬市の小高(おだか)区だ。

↑ 除染ったって無毒化という意味ではない。毒を右から左へ移すだけ。

 双葉町に入る直前で「一般車通行禁止」となった。西側の県道120号線を北上。JR桃内駅に立ち寄る。レールは錆び付き、雑草が線路まで延びている。公衆電話ボックスにも葉の大きな蔓草が侵入。

 原の町に入ると人の姿がないではない。信号機も動いている。一方、店舗はすべて閉鎖され、「街」としての機能はしていない。

 新しい公営住宅もカーテンが掛かっているのを見れば人が住んでいただろう。だが今はススキやセイダカアワダチソウが生い茂り、人の気配はない。地震や津波での大きな被害がなかったにもかかわらず生活できなくなったのだ。普通の事故とは時間的・空間的・社会的に異質の事故、それが原発事故なのだ。福島第一原発が廃炉にできるまでの最低30年以上、常磐線も国道も南北につながることはないのだろう。いや、そもそも廃炉なんて可能なのだろうか?技術の進歩に任せるしかないのだな。

 地方道31号線を北上。霊山(りようぜん)で国道115号線と合流。ナビに従い伊達市に入る。阿武隈急行富野駅からキャンプ場に予約電話を入れる。そして県道101号線を東へ。1・5車線の山道は僕の大好きな道。ところが中間部に採石場があり、大型トラックが行き交うというトンデモ走行になってきた。土ぼこりにまみれたり離合のために立ち往生・・・トホホな走りでようやく丸森町に抜ける。

林間の昔風サイト、不動尊公園キャンプ場
 キャンプサイトには小川の流れが聞こえる。上流部らしく、大きな岩がゴロリとしている。そこに木製の歩道が設置され、楽に渓流を散策できる。テントサイトは林間の土。現代のオートキャンプ場とはかなり趣が異なる。

さて温泉だ。キャンプ場から数百メートルの所に国民宿舎あぶくま荘があり、日帰り入浴ができる(¥500)。 「ヘルストン温泉」という表示があった。「温泉」の表示の上にテプラで「人工温泉」と貼ってあった。???

管理人さんも帰り、誰もいないキャンプ場に一人で盛りあがる。野菜はニンジンとインゲンを茹でた。それにポテトサラダ、刻みキャベツ・・・野菜のオンパレード。カツヲの刺身がうまい。これは添え物でないショウガがほしかった。