アントラーズ戦の次の日はいつものように茨城新聞。とにかくアントラーズに関してスペースを割いて記者が書く新聞は茨城新聞だけだから
とにかく見る。大見出しで、「鹿島 痛恨3被弾」とあり、「攻守にバランスを欠く」という縦の見出し。確かに痛恨でしたが、特に一点目は、岩政
選手のあわやオウンゴールというクリヤーミスから生まれた先制点だったので、「痛い!」と叫びたくなるような痛恨度。
前半五分という早い時間帯だったので、取り返す時間はあったが、ジュルジーニョ監督は、「自分たちのプランが崩れ、相手のプランにはま
まった」とコメント。ドゥトラをトップ下においたダイヤモンド型プランは、エスパルスが十分に対策を練ってきたのか、全く機能しなかった。
ドゥトラもうまくボールが収まらず、前線にパスの供給ができない。柴崎の動きが一番普通に見えたが、得点に結びつくような正確なパスは少
なく、強いプレスを受けながら、やむを得ず前線に蹴りこんだシーンが目立った。
ジョルジーニョ監督は、「前半(相手に)両サイドに開かれ、そこに対してボール供給を遮断できなかった」とコメントしたと茨城新聞には出て
いるが、とにかく両サイドを思う存分広く使われ、好きなように突破される。エスパルスの若い三人のFWも非常に生きがいい動きで、特に
三点目を取った大前のプレーは光っていた。
小林記者は、「鹿島は珠離れが悪く、自陣でボールを回したが緩急を変えて、中央をえぐるような縦パスはほとんどない」と分析。
とにかくエスパルスのプレスが高い位置で非常に効果的で、時おり苦し紛れの縦パスが前線に入る程度。エスパルスの両サイドの動きが
自由でのびのびしていたのに比べ、ガンバ戦で見られたような新井場と西の上がりも少ない。
興梠と大迫にもいいパスが入らないせいもあって、画面に映っていた時間が短かったような記憶がある。「鹿島と共に」さんが書かれて
いるように興梠と大迫がうまくボールを納められないので、攻撃の起点が作れなかったと表現が正確だと思う。そんな中、エスパルスの大
きなサイドチェンジが非常に効果的で、リズムは完全にエスパルスに。雨でピッチが滑る感覚や、パスの出す距離感などはやはりアウスタ
を知り尽くしているエスパルスの方がはるかに優れていた。
後半になって、ドゥトラと大迫を下げ、青木と岡本を入れて、小笠原と青木の2ボランチのボックス型にして、リズムを取り戻そうとしたが、
エスパルスの動きの良さは最後まで落ちなかった。青木はディフェンスはいいが、攻撃のセンスはいまひとつなので、いい時の増田や未だ
復帰できない本田拓あたりがいると少しは違ったかもしれない。アントラーズは確かにガンバ戦とは別のチームのようにひどかったが、
エスパルス関係のブログを見ると、パーフェクトと言えるほど出来が良かったと賞賛されているので、実際そうだったのだろう。
この男性のブログはエスパルス側から見た視点で、うまくまとめられていると思う。
アントラーズは、決して強いプレスがかかっていない状況でも、あわててロングボールを蹴ったり、ミスパスを連発したりしたと書いている
が確かにそうだった。どうしても自分たちのリズムにならないので、すべてのプレーにバランスを欠き、ギクシャクした時間帯が長かった。
大前の三点目もそんな悪いリズムから生まれたカウンターだった。
6日はもう鳥栖戦がある。中二日でうまく修正できるかどうかはわからないが、今回はエスパルスの出来が特に良かったのだと思うことに
しよう。すべてに渡って流れの良くない日はあるものだ。
1934年に60歳の生涯を閉じた、スウェーデン系イギリスの作曲家、ホルスト。イギリス民謡や、東洋的な色彩の濃い作品を多く残して
いるが、何と言っても有名なのは、組曲「惑星」。 太陽系の九つの惑星の中の地球と冥王星を除いた七つの惑星を、サブタイトルを付けて
組曲にしたこの作品は、1914年に着手され、二年後には完成したと言われている。冥王星が発見されたのは、1930年だから、この曲
が作られた当時は、まだその存在を知られていなかった。
この組曲の中で最も変化に富んで規模の大きな木星には、「快楽の神」という副題が付けられている。エードリアン・ボールドの名盤が有
名だが、私が好きなのは、アンドレ・プレヴィンがロンドン交響楽団と1973年に録音したLP。CDも持っているが、LPの方がはるかに音が
いい。このYou Tubeのパイプオルガンとクラシックギターによる演奏が面白い。オルガンもギターも「宇宙」を表現するのに適した楽器だ
と思う。
サガン鳥栖戦は、また強いアントラーズが復活することを念じて・・・・・
がんばれ!鹿島アントラーズ!!
宇宙を超えて・・・・・?